中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2023-01-01から1年間の記事一覧

2022年のスマホの低調ぶりの原因は買換え期間の長期化。2023年後半には改善に向かうか?

2022年の世界のスマホ出荷台数が前年比18%減と大きく落ち込んだ。買換え期間が過去ないほど長期化していることが要因だ。しかし、各調査会社は2023年後半から買換え期間が短縮化に転じるとの予測を出していると中国電子報が報じた。 買い替え周期が過去最高…

自動運転の新たなカテゴリー、レベル2+。自動運転がより身近に。テスラFSDvs百度ANP

新たな自動運転カテゴリー「レベル2+」が注目されている。代表的なのはテスラのFSDと百度のANPだ。そのANPが3.0にアップデートされ、百度が公式映像を公開した。2023年内にも量産が始まると新出行が報じた。 注目を浴びる新カテゴリー、レベル2+ 米中のさま…

人手不足に悩む宅配便企業。無人カートの導入で、再配達業務がほぼなくなる

深刻な人手不足に悩む宅配便業界が無人カートの導入を進めている。これまで効率を悪化させる要因になっていた再配達業務、拠点間配送が自動化できることで、人手不足の解消の決め手になっていると北京日報が報じた。 人手不足が深刻な宅配便業界 中国の宅配…

丸亀製麺が中国に再挑戦。日式ファストフードはなぜ次々と敗退をしたのか

丸亀製麺が中国市場に再挑戦をする。しかし、2000年前後から数々の日式ファストフードチェーンが中国に進出をし、成功していると言えるチェーンは皆無だ。なぜ日式は敗退をし続けるのか。進化の速度が遅すぎるからだと深氪新消費が報じた。 丸亀製麺が中国市…

ハイアールが東南アジア市場で躍進。日韓家電メーカーにハイアールはどうやって肩を並べることができたのか

経済成長が続く東南アジア市場で、ハイアールの家電が存在感を増している。5年前はわずかなシェアしかなかったが、現在ではどの製品でもトップ3に入るシェアを得ている。「中国式」が経済成長する国に合っていたからだと呉暁波チャンネルが報じた。 経済成長…

もうこれ以上の地下鉄はつくれない。限界に達した中国各都市が注目をする香港地下鉄のTOD

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 179が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国と香港の地下鉄についてご紹介します。 中…

東南アジアでも軌道に乗り始めたライブコマース。TikTok Shppingで中国企業が続々参入

ライブコマースはこれまで中国以外ではあまり流行ってこなかったが、TikTok Shoppingがサービスインした東南アジアで、ライブコマースビジネスが成長を始めている。中国企業は現地に制作拠点を置き始めていると霞光社が報じた。 東南アジアでTikTok Shopping…

QRコード決済の決済完了画面を偽造するアプリ。ネットでも店舗でも詐欺に利用される

ネットに、スマホ決済の決済完了画面を偽造するアプリが出回っている。これを利用して、ECに返金を求めたり、店舗で料金を支払ったりする詐欺が起き始めている。各地公安では注意喚起を行っていると新聞晨報が報じた。 いつも通りの返金処理が詐欺だった! 2…

お金よりも、好きなことに没頭できる時間を増やしたい。タオバオに集まる、ニッチな趣味をもつ若者たち

タオバオに店舗を出す若者が増え始めている。しかし、小売をして儲けたいというのではなく、非常に狭いニッチなビジネスをしている例が目立つ。若い世代は、お金よりも、好きなことに没頭できる時間をいかに増やすかを考えるようになったと真実故事計画が報…

「地方市場は安ければ売れる」の大きな誤解。大都市よりも熾烈な地方でのカフェ競争

スターバックスが地方市場に進出をすることを含む、300都市9000店舗の計画を発表している。しかし、地方はあまい市場ではなく、低価格でありながら一定水準の品質を提供しなければ生き残ることができない。すでに地方市場に特化をしたカフェチェーンも登場し…

リストラが続いたテック企業の2022年。それでも研究開発費を増やし続ける理由とは

2022年は、中国テック企業にとって寒い冬の時代となり、リストラが続いた。しかし、多くのテック企業が研究開発費を減らさず、将来への投資を行なっている。米中のテック企業の大きな違いは、研究費の多さで、中国テック企業は研究投資を行なって米国テック…

0を1にするのではなく、-1を1にする。新小売で蘇った百貨店「銀泰百貨」は何をしてきたのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 178が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、銀泰百貨の新小売手法についてご紹介します。 …

香港のちょっといかした生活テクノロジー3選。一味違う香港の発想

超過密都市「香港」。その香港では、生活の利便性を高めるためにテクノロジーが利用されている。その工夫はきめ細かく、香港には学ぶべきことが多いと港儞知粤語が報じた。 周囲の騒音に合わせて音量を調節する視覚障害者交通信号 どの国でも、横断歩道の歩…

大量採用の半年後に大量解雇。社会的責任も問われたテンセントに何が起きていたのか

2021年秋に、テンセントは創業以来の大規模な採用計画を実施した。しかし、そのわずか半年後には大規模リストラを行った。この半年間にテンセントに何があったのか。問題はゲーム事業のつまづきだったと呉子房が報じた。 大量採用の半年後には大量解雇 2021…

上海の若き富豪10人。80年代生まれが上海の経済をリードしている

富豪ランキング「胡潤」が発表され、資産50億元以上の富豪は合計で1305人となった。上海市からは125人がランキングされたが、目立ったのは80后という若き富豪で21人にものぼったと老馬財経が報じた。 富豪ランキングで目立った上海の若き富豪たち 毎年、富豪…

中国企業の敵は中国企業。米国を舞台に繰り広げられるシーインと拼多多の熾烈な戦い

常識外だったSHEINの成長率が、常識的な成長率の範囲にまで下がってきている。その要因となっているのが、拼多多の越境EC「Temu」の参入だ。米国市場を舞台に、SHEINとTemuの熾烈な競争が始まっていると捜狐が報じた。 常識外の成長をしてきたSHEIN 米国を中…

4つの経済特区の現在。最も期待された汕頭はなぜ落伍をしたのか

1980年に、アモイ、汕頭、深圳、珠海の4都市が経済特区に指定をされた。深圳の成長ぶりは誰でも知っているが、汕頭については名前すら知らない人が多い。汕頭は従来の産業構造を温存したことで、経済成長に乗り遅れてしまったと新出行が報じた。 深圳だけは…

まったく新しいアプローチ、レベル2+自動運転とは何か。テスラのFSDを追いかける百度のANPとファーウェイのASD

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 177が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、自動運転の新しいアプローチ「レベル2+自動運…

ゴールドラッシュで儲けたのはシャベル販売商人。カフェブームで最も儲けたのは紙製コップを供給した恒鑫生活科技

カフェ競争が激化をする中で、経営に苦しむ各社。その中で利益をあげ続け、上場が見えてきているのが、紙製カップやストローを製造している恒鑫生活科技だ。ゴールドラッシュで一攫千金を得たのはシャベルの販売商人という話そのままだと時代週報が報じた。 …

SHEINの成功で変わる下町工場地帯「広州市番禺区」。AIが導入され、家内制手工業から技術志向の生産基地へ

ファストファッション「SHEIN」が成功をしたことで、その生産基地である広州市番禺区の下町工場が劇的に変わり始めている。作業工程や担当者のアサインはAIが提案するようになっている。従業員も技能を身につけることですぐに給料が上がるようになり、技術志…

無人カート配送が新日常となった北京市。その利便性が理解され、コロナ禍以降に需要増

北京市で、無人カートによる生鮮食料品の配達が日常のものとなっている。新型コロナの感染拡大が日常を変えた「新日常」のひとつになっていると北京交通ラジオが報じた。 無人カートでの配達が新日常となった北京 北京市ではスーパーや社区団購による配達に…

AIを幻惑するステルス服。人の目から見ても奇異に映らない幻惑パターンをAIに生成させる

武漢大学のAI研究ラボ「AIMラボ」の珞珈山チームが、監視カメラなどから身を隠すステルス服「InvisDefenseステルス服」を開発した。AIの画像判別アルゴリズムを逆手に取る学習をするAIにデザインさせたものだと極目新聞が報じた。 監視カメラは騙せても、人…

北京市のショッピングモールにも裸眼3Dディスプレイが登場。韓国から始まった3Dディスプレイは世界中に広がる

北京市三里屯のショッピングモールにも裸眼3Dディスプレイが登場した。その下が通路になっており、上下方向に3D効果を生み出すという新しいタイプのものになっている。韓国から始まった裸眼3Dディスプレイは東京やニューヨーク、ロンドンなどさまざまな都市…

アリペイ運営のアントに上場中断と株主構成の変更。統治権を奪われたジャック・マーに何が起きていたのか?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 176が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、アリペイを運営するアントグループについてご…

中国越境ECが続々と参入する中東市場。ネックは、住所表記、代引き決済などの宅配物流

新型コロナの感染拡大で、ECの利用が急増したのは世界で共通する現象だ。中東でもそれは同じで、ECの利用が増加をしている。中国のEC企業、宅配物流企業はこれに目をつけ、中東市場への進出に活気が出てきていると深燃財経が報じた。 中国の越境ECが続々と中…

テレビの価格が下落、それでも売れない。深刻なテレビ離れの理由は、ペイチャンネルと起動広告

テレビが売れなくなり、価格も下落する一方になっている。もはやテレビは3日に1回しか起動しないデバイスになっている。スマートフォンに対抗するため、ペイチャンネルと起動広告が過剰に進んでしまったことが原因だと熱点微評が報じた。 テレビが売れない、…

香港の相対的貧困率23.6%の衝撃。貧困人口は165.3万人に。コロナ禍により急上昇

香港政府によると、香港の相対的貧困率は23.6%、貧困人口は165.3万人と、コロナ禍に入って急上昇をしている。特に問題なのは18歳以下の貧困率が27.0%と過去最高になったことだと正商参閲が報じた。 香港市民の1/4は貧困人口 香港政府が2021年末に発表した「2…

アリババの社区団購「淘菜菜」が大連に進出。地方の大都市に居場所を見つけた社区団購ビジネス

アリババの社区団購「淘菜菜」が大連市に進出をし、好調な売上をあげている。社区団購は、流通をシンプルにして生鮮食料品を安価で提供するビジネスだが、農村でも大都市でもなかなかうまくいかなかった。アリババは地方の中核都市に活路を開こうとしている…

中国版ツイッター「ウェイボー」の苦戦。広告主が離れていく。デジタル広告と合わなくなってきたSNS構造

中国版ツイッター「微博」の成長が止まっている。広告主離れが起きているからだ。デジタル広告はすでにAIによりマッチングをするという状況になり、フォローフォロワー関係のSNSでは広告効果があがらなくなっていると連線Insightが報じた。 中国版ツイッター…

中国で広がるAI面接による採用。AIが面接を受け、AIが採用を決める時代がやってくる?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 175が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、AI面接についてご紹介します。 中国のEMS(Ele…