中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ラルフローレンの返品率が95%。著名ブランドに何が起きているのか。見直されるセールのあり方

2024年11月の独身の日セールでは、ラルフローレンのニットシャツの返品率が95%にもなった。商品に問題があったのではなく、セールの仕組みが問題視をされるようになっていると北京青年報が報じた。 セールに冷めてしまった中国人 11月11日の独身の日セール…

朝から行列ができるほど博物館グッズが人気に。今、中国で売れるものに共通をする4つのポイントとは

各地博物館のグッズが人気となり、生産が追いつかない状態になっている。特に人気があるのが冷蔵庫に貼るマグネットだ。収蔵品を精巧に模したマグネットで、冷蔵庫に貼って、手軽なコレクションにしている人もいる。今、中国で売れるものには4つの共通点があ…

返品を広く認めればEC化率はあがる。一方、横行する返品保険詐欺に、アリババがAI管理する返品保険「退貨宝」を導入

中国のEC化率は48.0%と高いが、その背景には返品がしやすいことがある。返品の時の送料は返品保険で賄われるが、保険会社は返品保険の詐欺行為に悩まされている。アリババは自社の「天猫」「淘宝網」に、AIで行動分析をする返品保険「退貨宝」を導入したと証…

持ち家信仰が消える。持ち家を売って賃貸に住む中年が増え始めている

中国で、持ち家を売却して賃貸に住み替える動きが出ている。バブル崩壊により、住宅価格は今後も下落をしていくことが予想される。そのため多くの人が売却意向を持っているが、売れないため、賃貸に回す人も増え、住宅価格よりも賃貸価格の下落が先に進んで…

相次ぐライドシェアの乗車拒否。問題の背景にあるのは事前確定料金制度

大学が集中する地域や高鉄駅、空港といった需要の高い場所でライドシェアを呼ぶと、乗車拒否をされる問題が起きている。背景にあるのは、プラットフォーム間の競争により、事前確定料金の値下げ競争が行われ、運転手の利益が出なくなっていることだと広東台…

オーストラリア戦略政策研究所からの警告。中国の先端技術独占が限界を突破

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 265が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、オーストラリア戦略政策研究所のレポートをご…

若者はショッピングモールに行くとNPCになる。決まった行動を取るだけで買わなくなった若者たち

ショッピングモールの苦境が続いている。根本的な原因が、若者がモールにはきてくれるのにほとんど消費をしてくれないという現象だ。この現象は、NPC化と呼ばれている。RPGゲームに登場する村人のようにゲームには参加せず、決まりきった行動しかとらないキ…

世界初の人間vsAIの自動車レース「Zenith 1」。1回目は人間の勝利に終わった

湖南省株州国際サーキットで、人間vsAIの自動車レースが開催された。結果は人間2分16秒、AI2分33秒と17秒差で人間の勝利に終わった。しかし、AIによる自動運転はレースという特殊な状況でも人間と戦えるほどに進化をしていると紅網時刻が報じた。 人間vs自動…

地下商店街から始まったコミュニティ経済。上海が濃度の濃いオタクの街になるまで

上海市南京路の上海百聯ZX創趣場には40店以上の二次元グッズショップが入居をし、上海以外からも中高生が集まってくる場所になっている。しかし、上海百聯ZX創趣場の成功の前に、地下商店街でコミュニティ経済への助走期間があったと澎湃新聞が報じた。 目抜…

スマホをタッチするだけで派出所に通報。警官のNFCシールを使ったアイディアが村人を救った

雲南省楚雄市牟定県公安局の派出所の警官が、テクノロジーを利用した工夫をし、全国から絶賛されている。NFCシールを活用し、スマホをかざすだけで派出所に連絡ができる仕組みを考案したと雲南長安網が報じた。 スマホは持っていても通報してくれない高齢者…

北京の朝食は60円から。広がる通称「貧乏セット」。各チェーンは体力勝負に

各チェーンが格安の朝食セットの販売を続けている。不況が長引き、多くの人が通称「貧乏セット」に引き寄せられてくるからだ。しかし、体力勝負になっており、各社は出口戦略を考え始めていると差評が報じた。 北京の朝食は3元から 北京の朝食は3元(約60円…

ドローンを活用するのはもはや常識。農業から公共、医療まで、60の活用事例

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 264が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、ドローンの利用についてご紹介します。 16歳か…

小米が自動車保険会社を設立。新エネルギー車メーカーが黒字化をねらう「自動運転+自動車保険」

小米が自動車保険会社を設立した。新エネルギー車は現在、1台売るごとに数千元の赤字が出ていると見られている。各社は黒字化に向けてさまざまな努力をしている。そのひとつが自動運転と自動車保険の組み合わせだと互聯網乱侃秀が報じた。 モンスターマシン…

披露宴の飲み物はお酒からタピオカミルクティーに。変わる結婚式の常識

結婚披露宴で、お酒ではなく、タピオカミルクティーが選ばれるようになっている。伝統的な披露宴と言えば、豪華な料理とお酒で長時間にわたって楽しむというのが相場だった。しかし、お酒は出されず、その代わりにミルクティーが出されるようになっていると…

中華料理の国で、野菜食チェーンが拡大。中国人の食の好みは変わり始めたのか

野菜食を提供するチェーン「素満香」が店舗を拡大し、100店舗を超えた。濃い味付け、油を基本とする中華料理の国で多くの人が意外に感じている。近年の健康食ブームで中国人の食の好みが変わり始めている可能性があると紅餐網が報じた。 想像以上に多かった…

ロボット犬が観光地の荷上げのお手伝い。新たな観光名物に

泰安市の泰山で、ロボット犬がお手伝いをしている。登りは売店の商品を運び、下りはゴミを運ぶ。開発したのはUnitreeで、新たな観光名物として話題になっていると毎日経済新聞が報じた。 観光地で働くロボット犬 山東省泰安市の観光地、泰山でロボット犬が働…

低空経済はどこまで進んでいるのか。主役はeVTOL(電動垂直離着陸機)による旅客輸送と貨物輸送

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 263が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、低空経済についてご紹介します。 2024年、中国…

スターバックスが雲南コーヒー豆を採用。10年以上もブランド価値向上に貢献

スターバックスが雲南産のコーヒー豆を本格採用する。雲南コーヒーはこれまで品質が低いとみられてきたが、スターバックスの10年にわたる努力で、評価も新たになり、愛好者も増えている。スターバックスの復活策になるのではないかと期待もされていると界面…

海外から絶賛されても、中国では受けなかった中国アニメ「Call Up Girls」。なぜ中国で不評なのか

中国アニメ「呼喚少女」のPVが公開されると、海外のアニメファンから絶賛をされた。中国アニメの水準もここまできたのかと驚かれたのだ。ところが、中国のファンの反応は今ひとつだったと游研社が報じた。 世界を驚かせた中国アニメの水準 昨2024年9月に公開…

自動車生産も全自動化の時代。ギガキャストと全自動化暗闇工場を導入した長安自動車

重慶市で長安汽車のアジア最大規模の暗闇工場の稼働が始まった。暗闇工場とは、自動化率100%であるため、人が作業をする必要がなく、照明が不要となった工場のこと。最速で60秒に1台の自動車が生産されると上游新聞が報じた。 完全自動化された自動車工場 …

女性ばかりになる公務員。小学校教師では7割が女性。なぜ、公務員は女性比率が高いのか

公務員の女性比率が高いことが話題になっている。女性は、報酬よりも待遇により職業を選ぶ傾向があるため、公務員を志望する女性が多いからだ。これを問題視する人もいれば、いい傾向だと受け入れる人もいると金塔県融媒中心が報じた。 公務員は女性の比率が…

原子炉がEC「タオバオ」で販売中。価格は99万9999元。国有企業のユニークな試み

EC「淘宝網」(タオバオ)は、何でも売っていることで有名で、欲しいものがあると、多くの人はまずはタオバオを検索してみる。そのタオバオの独身の日セール期間、原子炉が発売され話題になっていると21世紀経済報道が報じた。 原子炉、軍用ヘリ、シールドマ…

2024年に話題になった消費関連の7つのキーワード。C2Mの傾向がますます深まっている

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 262が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、2024年に注目された消費関連のキーワードを7つ…