中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

盲点になっていたお酒のデリバリー。利益を確保しやすく、消費者の需要も強いデリバリー向きの商品「お酒」

フードデリバリーなどのサービスを展開している「美団」(メイトワン)が、お酒のデリバリーを始めている。スマートフォンで注文をすると25分で配達してくれるというものだ。現在、広東省恵州市で試験営業が行われていて、お酒は利益率も高いことから、全国…

社区団購「同程生活」が破綻。アリババの参入で、さらに業界再編が激化する社区団購

社区団購の旧三団と呼ばれる大手「同程生活」が破綻をした。原因は、テック企業が参入し、利益虫のシェア争奪戦に飲み込まれたことだ。しかし、テック企業系社区団購は、サプライチェーンや運営管理などの面でも優っていて、これも破綻の理由になっていると…

洗脳神曲「蜜雪氷城」の背後に隠されたプロモーションロジック

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 087が発行になります。 今回は、ドリンクスタンドのプロモーションについてご紹介します。 中国のSNSやショートムービーを見られる環境にい…

常に変わり続けてきた中国ビッグテックを表す言葉。BAT、TMD、ATM、HATの次は?

米国のビッグテックを表す時には、GAFAやFAANG(Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Google)が使われる。中国のビッグテックを表す時にもBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)が使われる。しかし、中国のビッグテックを表す言葉は常に変わり続けてきたとCEO来信…

あなたの排泄物を5000円で買い取ります。AI製薬企業が挑戦するFMT療法の開発

深圳のテック企業が、排泄物の有償提供者を募集して話題になっている。提供者になると、月に最高で11万円の謝礼金が支給されるとあって、応募者が殺到をしていると松鼠栗子子栗子が報じた。 排泄物の提供を公募する製薬企業 この排泄物の募集をしているのは…

黒字化が急務の生鮮EC「毎日優鮮」。次の一手は、菜市場とのシナジー効果

ナスダックに上場を果たしたものの、黒字化の道筋が見えず、株価が下がり続けるている生鮮EC「毎日優鮮」が、菜市場の運営に乗り出している。菜市場は、中高年が利用する伝統的な食品マーケット。この古い業態をDXし、生鮮ECとのシナジー効果をねらっている…

飲食店のキッチンをライブ中継。浙江省で、フードデリバリーの衛生問題を解決する取り組みが始まる

市場監督管理局に対するフードデリバリーの通報で多いのが、衛生問題だ。開封したら破損する封印も採用され始めているが、採用している飲食店は多くはない。そこで、浙江省では、飲食店の厨房をライブ中継するプラットフォームを構築した。消費者の目が届く…

北京市でホールセールクラブの開店ラッシュ。アリババ、ウォルマート、コストコ、カルフールがホールセールに賭ける理由

北京市でホールセールクラブの開店ラッシュが起きている。会員制の販売店で、箱買いをするのが基本だ。日本ではコストが有名だ。しかし、ホールセールクラブはこれまで中国ではあまり広がらなかった。追い込まれた実体小売業が、隘路を求めて開店ラッシュに…

広がるサードパーティー製インプットメソッド(漢字入力)。人気の理由は音声入力とAI機能

続きはメルマガでお読みいただけます。 毎週月曜日発行で、月額は税込み550円となりますが、最初の月は無料です。月の途中で購読登録をしても、その月のメルマガすべてが届きます。無料期間だけでもお試しください。 今回は、入力メソッドについてご紹介しま…

京東の成長に貢献したベンチャーキャピタル。投資家の仕事はお金を出すことではなく、知恵を出すこと

京東は、家電製品を主力製品として、自社配送するECで、京東物流という配送会社により全国物流網を確立している。しかし、この物流網を構築している最中にリーマンショックが起こり、京東は経営危機に陥った。そこに手を差し伸べたのがベンチャーキャピタル…

わずか8時間でミニプログラムを開発。コロナ感染封鎖地区の生活を支えたフーマフレッシュ

中国で再びコロナ感染が拡大し、陽性者が出た地区を封鎖するという事態になっている。その地区の住人は、外に買い物に行くこともできず、地区内の商店には物資も供給されない陸の孤島となってしまう。そこに、アリババの新小売スーパー「フーマフレッシュ」…

アリババがついに社区団購に本格参入。フーマフレッシュを補完し、郊外に拡大をする戦略

新小売スーパー「フーマフレッシュ」を展開するアリババが、競争が激化している社区団購に本格参入をした。しかし、「盒馬隣里」は社区団購と同じ形式であるものの、フーマフレッシュを補完し、郊外に拡大する戦略の中に位置付けられていると聯商網が報じた…

中国式自動販売機は、事前にスマホから在庫確認可能。無人販売機で成長する「在楼下」

無人コンビニはコロナ禍という大きな逆風があり、成長する道をふさがれてしまったが、スマートロッカー方式の無人販売機を展開する在楼下が勢力を拡大している。事前にスマホから在庫が確認でき、購入と決済を済ませ、ロッカーの前では受け取るだけという手…

ネット予約すると、3倍の料金になるホテル料金。旅行予約サービスの背後にあるカラクリ

上海Wホテルに宿泊したある男性が、ネット予約をした価格が、標準料金の3倍にもなっていることから、ホテルとの間でトラブルになった。その裏には、旅行予約サービスの仕組みがあったと前瞻網が報じた。 スマホの普及で様変わりした異動の自由度 スマートフ…

成長するオタク市場の「三坑アパレル」。JK制服、漢服、ロリータが人気の中心

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 085が発行になります。 今回は、JKの制服についてご紹介します。 というと、びっくりされる方も多いかと思いますが、真面目なビジネスの話で…

利用者数でアリババを抜いたソーシャルEC「拼多多」。その陰には元アリババの軍師と呼ばれた男

2021Q1に、年間アクティブユーザー数で、アリババ(淘宝網+天猫)の8.11億人を抜く8.24億人となり、「中国で最も利用されるEC」の座を、アリババから奪った拼多多(ピンドードー)。その躍進の陰には、元アリババの軍師、孫彤宇の存在があったと商将錦嚢が…

テンセントが怒涛のゲームスタジオ投資。週に1社のペース。テンセントは何に焦りを感じているのか

テンセントが怒涛の勢いで、ゲームスタジオに投資をしている。週に1社のペースになる。その原因になっているのが、「原神」(miHoYo)の世界的ヒットだ。miHoYoはテンセントからの投資を断り、自力で収益を上げることに成功した。ゲーム業界の構造が大きく動…

シェアリング自転車のパイオニア「ofo」がいよいよ最終局面。デポジット返金の万策が尽きる

シェアリング自転車という新しいビジネスを考案したイノベーター企業「ofo」が追い詰められ、いよいよ最終局面に入っている。2018年末に経営不安が報じられるとデポジットの返金申請が殺到し、事実上の経営破綻をした。それ以来、デポジットの返金業務を進め…

熱い情熱よりも冷静な選択。利用者No.1のECになった拼多多の創業者が新入社員に語る5つのこと

アリババを抜いて利用者No.1のECとなった拼多多。その創業者の黄峥は40歳で引退をし、次の活躍の場を模索している。黄峥が新入社員に必ず語る5つのことがあると阿U説職場が報じた。 利用者No.1の座をアリババから奪った拼多多 2021年Q1時点のソーシャルEC「…

テンセント帝国の終わりの始まり。ゲーム業界に起きている大きな地殻変動

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 084が発行になります。 今回は、ゲーム業界の大きな異変についてご紹介します。 ゲームに関して、8月3日に大きなできごとがありました。国営…

水力発電機がフリマに大量出品のなぜ?暗号資産マイニング工場の規制と関連

フリマサービスに小型の水力発電きの出品が増加している。5月に暗号資産のマイニング工場規制がスタートしたため、閉鎖されたマイニング工場から出品をされているものだと考えられていると辺際実験室が報じた。 小型の水力発電機がフリマサービスに続々出品 …

鄭州市でロボバス運行が本格始動。運転席のないミニロボバスが2021年中に200台規模に

鄭州市で8路線のミニロボバス路線が正式運行を始めた。当初は10台の運行だが、2021年中に200台に増強される計画だ。実現すれば、中国では最大規模のロボバス運行となると北青網が報じた。 鄭州市で最大規模のロボバス運行始まる 7月1日から河南省鄭州市で、4…

軍事企業「紅隼」が、歩兵用のARシステムを発表。戦争はもはやゲームと区別がつかなくなる

人民解放軍に兵器を提供している軍事企業「紅隼」」が、歩兵用のARシステムを発表した。壁の向こう側にいるターゲットを把握できるなどの機能がある。もはや、FPSゲームと区別がつかないと話題になっていると朴刀swordが報じた。 歩兵の能力を拡張するAR/VR …

10億DAUを達成したショートムービー「快手」が海外進出を本格化。ブラジルとインドネシアでTikTokと激突

これまで3回、海外進出に挑戦をして成果を出すことができなかった「快手」。4回目の海外進出が本格化をしている。ねらうのはブラジルとインドネシアで、この2国を起点に南米と東南アジアに広げていく戦略だ。すでに両国では、TikTokとの競争が激化をしている…

ファーウェイ最大の危機、2003年の「ファーウェイの冬」。土壇場でキャンセルされたモトローラーへの売却話

スマホシェアの低下が続くファーウェイだが、創業以来最大の危機というわけではないという。ファーウェイ最大の危機は、2003年の「ファーウェイの冬」だ。モトローラーへの売却交渉が進められ、土壇場でキャンセルされた。そこから、ファーウェイは世界企業…

簡単ではない自動運転ロボタクシーの事業化。試験運行を始めている6社の事業化戦略とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 083が発行になります。 今回は、ロボタクシーについてご紹介します。 ロボタクシー、ロボバス、ロボトラックという3分野の自動運転サービス…