中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2025-01-01から1年間の記事一覧

アリペイがNFCタッチ決済に対応。注目されているのは、決済時間の短縮よりマーケティング利用

シェアが下落をしているアリペイが巻き返し策としてNFCタッチ決済に対応し、対応店舗が広がっている。しかし、決済時間の短縮よりも、多くの商店はマーケティングへの利用に注目をしていると大衆日報が報じた。 アリペイがNFCタッチ決済に対応 アリババのス…

兵馬俑の中にある謎の穴。項羽が掘った、当時の作業用、盗掘者が掘ったなどさまざまな説が

兵馬俑の参観で、不思議な穴があることに気がつく人は少ない。しかし、これは現代のものではなく、古いものは2000年前の穴であると推定されている。ネット民たちはさまざまな説を出して楽しんでいると都市快報橙柿が報じた。 兵馬俑の中になる謎の穴 陝西省…

小米の利益の源泉は家電製品。エアコンなどの白物家電でも存在感を出し始めた

小米と言えば、スマホメーカーで、最近は自動車も好調というイメージだが、実は利益の源泉は家電製品にある。従来は周辺機器や小家電が中心だが、エアコンなどの白物家電分野でも存在感を示しつつあると経理人雑誌が報じた。 スマホを売り、家電で儲ける小米…

鉄道の紙の切符が完全廃止。電子化だけでなく、転売防止にも大きな効果

中国の鉄道「中国鉄路」は10月1日から紙のチケットの発行を停止すると発表した。以降はすべて電子チケットとなる。中国の鉄道は大きな転換点を迎えたと九派新聞が報じた。 進む鉄道の電子チケット化 すでに多くの人がスマートフォンからチケットを購入し、電…

EC大手の京東がフードデリバリーに参入。その背後にある物流戦略

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 302が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、EC大手の京東がデリバリー参入した背景の戦略…

生成AIを使ったコンテンツを投稿する時には明示が必要。新規制でデマの拡散を防ぐことができるか

生成AIを使ってつくったコンテンツをSNSに投稿する場合には、そのことを明記しなければならなくなった。このルールを守らない投稿に対しては、SNSがコンテンツの削除、配信制限、ブロックなどの措置を取ることになると澎湃新聞が報じた。 生成AIコンテンツを…

中国で卓球ロボットが登場。実力は一般人以上。清華大学の学部生が開発

清華大学の学部生が開発した卓球ロボットが話題になっている。ロボットそのものはUnitreeが市販しているG1を利用し、その動きを制御するAIを開発した。ただ打ち返すだけでなく、きちんとスイングをして打ち返すことができると量子位が報じた。 学部生が卓球…

米国から東南アジアにシフトするTemu。セミホスティングモデルで現地業者の共存をはかる

米国の関税優遇策や追加関税などで、米国のTemuのパフォーマンスは悪化をしている。Temuはすでに東南アジアに大きな広告投資をして、ユーザー数を増やしている。その決め手になっているのがセミホスティングモデルだと派代網が報じた。 米国で失速するTemu …

バイブクリエイティブが進む広告業界。すでに制作は生成AIを使うのが標準に

画像系生成AIの性能が急速に向上し、広告制作の現場が変わり始めている。デザイナー以外も生成AIを使うバイブクリエティブの時代に入っていると人人都是産品経理が報じた。 広告制作はAIを使うのが当たり前の時代に 生成AIが制作作業を変革しようとしている…

上海の高層ビルでドローン衝突事故が多発。なぜ、ドローンは栓抜きビルに衝突をするのか

上海市の高層ビルのひとつ「上海環球金融センター」にドローンが衝突する事故が多発をしている。この地域でドローンを飛行させるには事前申請が必要になっているが、多くが無許可の違法飛行だと縦相新聞が報じた。 上海の高層ビルにドローンが衝突 上海市の…

ひと味違うアリペイのタッチ決済。決済時間の短縮よりも、マーケティングツールとしての活用に注目が集まる

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 301が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、アリペイタッチのマーケティングツールとして…

世界110カ国で模倣品が。芸術家、高孝午さんの反撃。中国現代アートにとって重要な転換点

芸術家、高孝午さんは、海賊版が最も多い芸術家と言われる。高孝午さんの「標準時代」は、世界110カ国で権利を無視した模倣品が発見されているからだ。高孝午さんは国際的な弁護士チームを結成し、模倣品退治を始め、大きな成果をあげた。中国の現代アートに…

高速道路のメンテナンスはドローンで自動化。通行を止めずに路面検査が可能に

高速道路の路面検査へのドローン活用が進んでいる。従来の作業車による検査では、一般車の通行を止めたり制限する必要があったが、ドローンではその必要がなく、自動化ができると賽文交通網が報じた。 高速道路の管理はドローンで 中国の高速道路の総延長は1…

お店の鏡で見ると似合っているように見える不思議。鏡に隠されたテクノロジー

洋服を買う時、お店の鏡で見るとすごく似合っていると思って買ったのに、家の鏡で見るとなんだかもっさりしていてがっかりする。それは、お店の鏡にはカッコよく見せるテクノロジーが使われているからだと時尚搭配師Nicoleが報じた。 衣料品店の鏡に隠された…

AIの普及により、試験問題は思考力を試す問題に。AIにより思考力を育む教育に

共通入試「高考」では、計算力や暗記力を試す問題が減り、思考力を試す問題が増えている。AIの普及により、計算や暗記に頼る課題は、生徒が生成AIで解いて丸写しをしてしまうため、思考力を育む教育へと変わり始めていると芥末堆看教育が報じた。 AIが苦手な…

MUJI中国が次々に閉店。業績不振なのか、出店調整なのか。変わる小売店の出店レイアウト

MUJI中国の店舗が次々と閉店をして話題になっている。しかし、業績そのものは決して悪くない。大都市密集から、地方を含めた最適配置への転換をしているのではないかと見られていると新浪財経が報じた。 MUJI中国の閉店が続く 無印良品MUJIが中国で閉店トレ…

ラブブのヒットで業績倍増のポップマート。その陰で、株主が株を売却に走る理由。玩具ビジネスの難しさとは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 300が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、ポップマートと玩具ビジネスの難しさについて…

新しい庭園の形を模索する。アリババ本部の立体森林は都市と自然を融合する

アリババは、浙江省杭州市西渓にある本部のCエリアの使用を開始した。ここは、アリババのロゴを模した立体森林になっており、約3万人が自然を楽しめるようになっているとGA環球建築が報じた。 都市の中に自然をつくる Cエリアのガーデンは26haという広大なも…

生成AIの進化による販売業者と消費者の騙し合い。あの手この手で得をしようとする人たち

生成AIの進化により、販売業者と消費者の騙し合いが始まっている。販売業者は商品を実物よりもよく見せ売ろうとする。消費者は瑕疵を捏造して返金を求めようとする。今のところ、この問題を解決する決定的な技術はないと機器之心が報じた。 ECの商品写真が実…

ミルクティー0元で注文が殺到。焼銭大戦で、店舗はリアルに戦場になった

京東がフードデリバリーに参入したことで、毎週末にミルクティー0元などの焼銭大戦が始まっている。一方、注文を受ける店舗側では、注文がさばけない大混乱に陥っていると南風窓が報じた。 ミルクティー0元のデリバリー大戦始まる EC大手の「京東」(ジンド…

個人の写真アルバムが流出し販売される不気味な事例。AI変換アプリから流出か?

フリマサービスなどで、個人の写真アルバムが販売されるという問題事例が発生している。出所は不明であるものの、専門家はAI変換アプリなどの中に悪質なものがあり、そこから流出している可能性があると指摘すると大力財経が報じた。 個人の写真アルバムが販…

純電気シンギュラリティをめぐる最終決戦。順位のシャッフルが始まったNEVメーカー

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 299が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、純電気シンギュラリティについてご紹介します…

輸出禁止のGPUが普通に使われている中国。第三国経由で輸入し、修理業者も生まれる

米国政府は、AI開発に必須の最先端GPUの中国への輸出を禁止している。しかし、中国では第三国経由で輸入され普通に使われている。サポートが受けられないため、独自の修理業者まで生まれていると頭条眼が報じた。 輸出禁止のGPUが普通に使われている 米国は…

人民解放軍の弾丸は、金属からプラスティックへ。プラスティック弾芯のメリットとは

人民解放軍は、これまで使っていたスティール製の弾芯からプラスティック製の弾芯への転換を始めている。コストの問題と軽量であるという特性に注目したからだと康康侃歴史が報じた。 鉛から銅へ。弾丸の素材 銃の弾丸には、19世紀までは鉛が使われた。しか…

進化する中国フィギュア。射出成形から削り出し加工に移行したことにより、精密さの革命が起きている

中国のフィギュアのできが従来のものとは別次元に突入している。miHoYoが出資をしたAPEXが、従来の射出成形から削り出し加工を採用したことにより、精密さが格段に向上したと上観新聞が報じた。 技術力をあげてきた中国フィギュア アニメなどのフィギュアと…

「DeepSeek推薦」を売り文句にするラーメン屋。ネットマーケティングはSEOからGEOへ

「DeepSeek推薦」を売り文句にする飲食店、商品が増えている。検索エンジンの最適化を行っていたSEO業者は、こぞってGEO(生成AI最適化)に転換をし始めているとIT時報が報じた。 ネット検索は検索エンジンからチャットAIに つい最近までは「ググればわかる…

白物家電はコモディティ化して進化の余地はないのか。小米が見つけた人車家全生態とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 298が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、小米の「人車家全生態」についてご紹介します。…

問題となるダークキッチン。重慶市は厨房のライブ配信などを条件に認可する方向へ

デリバリー用のダークキッチンが問題になっている。無店舗のキッチンであるため、衛生状態が悪くなりやすいからだ。重慶市は、厨房の様子をライブ配信することなどを条件に、積極的に認可する方針を打ち出したと重慶日報が報じた。 問題を起こしやすい無店舗…

外資系自動車メーカーは、なぜMomentaの自動運転を選ぶのか

中国の新興自動車メーカーは、自動運転技術を自社開発する傾向にあるが、既存メーカーはMomentaの自動運転技術を導入する例が多い。性能面ではファーウェイが一歩リードしているが、それでもMomentaを選ぶのには4つの理由があると参数的極限が報じた。 多く…

小米のSUV「YU7」の異常人気で、雷軍と小米が陥っている生産地獄

小米のSUV「YU7」が、発売18時間で24万台の予約が入るという異常人気になっている。現在納車までには最大60週かかるとアナウンスされているが、それでも予約が入る状態だ。その陰で、雷軍と小米は生産量をあげるために生産地獄に陥っていると中国企業家雑誌…