中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

3年で価値が半減以下になってしまう電気自動車。本格EVシフトに求められる中古車市場の確立

EVの中古車価格は3年で半減以下にまでなってしまう。性能が進化をしている最中で、バッテリーの劣化も起こるからだ。そのため、中古車市場が成立をしない。本格的なEVシフトを進めるには、中古車市場の確立が必要になると参謀長説車が報じた。 中古価格が急…

工場作業にARグラスを導入。音声操作をすることで、指差し呼称と同等の安全性を確保

三一集団の北京工場に、ファーウェイの協力で、ARシステムが導入された。作業員は、ARグラスに表示される指示に音声で応答をしながら作業を進める。音声で応答することにより、指差し呼称と同じ効果があり、作業の安全性を高めることができると中国工程機械…

コロナ後に急増したネット詐欺。ねらわれる若い世代。被害者の6割以上が20代

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 100が発行になります。 今回は、ネット詐欺被害についてご紹介します。 中国はネット詐欺が多い国で、以前は、ウェブにアクセスしただけでマ…

国慶節の高速の充電ステーションが大混雑。EVのバカ売れで再び問題化する充電ステーション不足問題

国慶節連休期間、高速道路サービスエリアの充電ステーションが大混雑をした。1時間の充電のために4時間並ぶという状況だったという。しかし、根本的な問題は、市中の民間充電ステーションの配備が進まないことだ。2020年後半からEVが急速に売れ始めたため、…

若者の流出を食い止めるドローン農業。ドローンの農薬散布が農村の過疎化を救う

ドローンによる耕地管理が広がり始めている。ドローンの農薬散布代行業が広がり、今まで機械が入れなかった狭小耕地でも自動化が進んでいる。ドローン農業は若者の流出の歯止めともなり、農村の過疎化を救う決め手になる可能性もあると創業最前線が報じた。 …

シャオミのショップが1万5000店舗に。下沈市場とインド市場でさらなる成長をねらう

小米が、直営店舗「小米之家」の5000店舗目の出展計画を発表した。さらにファランチャイズ方式の店舗も1万店に増やす。ねらうのは下沈市場と言われる地方市場だ。小米はインドと下沈市場という特製のよく似た2つの市場を軸にすることで、さらに成長をしてい…

国境警備に使われる光ファイバー。数十kmを監視ができ、±100mの精度で侵入箇所を特定

中国の国境警備に2014年から光ファイバーによる監視が行われている。伝送波形を解析することで、光ファイバーに加えらえた外力を検知し、その箇所も特定できるからだ。従来の光学カメラ、赤外線カメラによる監視に比べ、数々の利点があると海南弱電李工が報…

アフターコロナ後の消費者心理はどう変化したか。「健康」「環境」「デジタル」「新消費スタイル」の4つ

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 099が発行になります。 今回は、コロナ終息後の消費者心理の変化についてご紹介します。 コロナ後に、以前と同じような水準に経済が戻ってほ…

滴滴のアプリ配信停止はなぜ起きたのか。VIEスキームの解消に向けて動き始めた中国政府

今年6月、滴滴がニューヨーク証券市場に上場した直後、滴滴アプリが配信停止になるという事件が起きた。滴滴は新規会員を獲得することも、アプリのアップデートもできない状況が続いている。このような厳しい処置は、以前から問題となっていたVIEスキームの…

バングラデシュのShopUpが大型投資を獲得。個人商店を束ねて、小売の大改革が起きる可能性

バングラデシュのEC「ShopUp」が大型投資を獲得した。個人商店が中心になっているバングラデシュで、個人商店が抱える課題を解決するプラットフォームだ。1.769億人のモバイルネット人口を抱えるバングラデシュで、小売業を大改革する起爆剤になる可能性があ…

フィッシングカメラを使ったひっかけ釣りが山東省で禁止に。釣り愛好者からは歓迎の声

フィッシングカメラを使ったひっかけ釣りが山東省で禁止となった。水中フィッシングカメラを使い、かぎ針の上に魚がきたときに、竿をあげて、魚の体にかぎ針を引っ掛けるというもの。面白いように釣れるということから一部で人気になっていた。しかし、残酷…

家電配送でも利用される前置倉。小型分散倉庫の活用が、配送効率を大きく改善させる

家電メーカー「美的集団」が、前置倉方式の物流を取り入れたことが大きな話題になっている。前置倉は、消費者に近い場所に小型倉庫を配置することで、配送時間を短縮する手法で、生鮮ECの30分配送などで利用される。しかし、短時間配送が必要とされていない…

EC「京東」の創業者もかつてエンジニアだったのか?ネットで話題に

中国のテック企業の創業者はほとんどがエンジニア出身だが、例外はアリババのジャック・マーと京東の劉強東だと言われていた。2人ともエンジニアではなく、ビジネスサイドの人材だからだ。しかし、ネットで劉強東がかつて受託開発をやりお金を稼いでいたとい…

なぜ中国政府はテック企業の締め付けを強化するのか。公正な競争とVIEスキーム

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 098が発行になります。 今回は、テック企業に対する規制強化についてご紹介します。 この1年ほど、中国政府がテック企業に対して締め付けと…

運用コストはガソリン車の2.78分の1。低価格EVの登場で、自動車のコスト構造が大きく変わる

2.88万元という低価格で登場した宏光MINI EVがヒット商品になっている。これによりEVとガソリン車の運用コストに大きく差がつくことになった。ガソリン車はEVの2.78倍になるとSo宜的旅界視覚が報じた。 低価格EVの登場で、コスト計算が大きく変わった NEV(…

「三体」作者の劉慈欣がテンセントのイベントに出席。映画化、ゲーム化はテンセントとの見方が強まる

テンセントが開催したSFイベントに、「三体」作者の劉慈欣が出席をして話題になっている。多くの人が注目しているのが「三体」の映画化とゲーム化がどのように進むのかということだ。テンセントが行うという見方が強まっていると龍loongが報じた。 「三体」…

アパレルデザインはAIがアシストする時代。デザイナーの業務効率を3倍以上に向上させた「知衣」

デザイナーがデザインをする時には、大量の商品写真や現物を参考にする。その情報収集もデザイナーの大きな仕事のひとつだ。ここをAIでアシストすることによりデザイン業務効率を大幅に改善したのが「知衣」だ。また、幅広い商品情報を参考にできることから…

カード式有料エレベーターが集合住宅に普及。その理由は、管理費の公平な受益者負担

都市部の古い住宅を再生するリノベーション作戦が進んでいる。その中で、カード式有料エレベーターの設置が進んでいる。乗るときには料金が必要というものだ。管理費の公平な受益者負担が可能になると採用される例が増えていると財料が報じた。 高騰し続ける…

児童用でも世界第4位のシェアのスマートウォッチ「小天才」。鍵になっているのは「閉じたSNS」

中国の小学生の間で普及している児童用スマートウォッチ「小天才」。SIMが内蔵され、通話、ビデオ通話が可能だが、連絡先は家族と友人のみに限られている。友人になるには、ウォッチ同士を合わせる必要がある。対面した人としか連絡が取れないことで、子ども…

始まった中国の本格EVシフト。キーワードは「小型」「地方」「女性」

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 097が発行になります。 今回は、EVシフトの現状をご紹介します。 「vol.095:大ヒットする「宏光MINI EV」の衝撃。なぜ、50万円で車が販売で…

TikTokの特殊効果に使われるディープラーニング技術「サイクルGAN」の実力

バイトダンスの開発チームは、サイクルGANの計算量を大幅に圧縮する技術を開発した。スマートフォンでも計算ができるようにし、ショートムービー「抖音」やTikTokの特殊効果として使うためだと機器之心が報じた。 応用範囲の広いディープラーニング「サイク…

ゲームをいっしょに遊んでくれる「陪玩」。当局の規制対象となり、サービス存続の危機に

オンラインゲームをいっしょに遊んでくれる「陪玩」サービスが存続の危機に瀕している。本来は一定以上のゲームスキルがある異性がいっしょにゲームを遊んでくれるというサービスだが、その目的から外れたサービスを提供する陪玩、求めるお客が増え、当局が…

電子タバコ業界のフォクスコン「スモア」。世界の電子タバコデバイスの90%は深圳で製造されている

電子タバコデバイスのODM生産で急成長をしたのが思摩爾国際(Smoore、スモア)だ。日本のJTにもデバイスを供給し、2020年には香港市場に上場も果たした。ベイパー方式の電子タバコに含まれる添加剤による健康への悪影響も指摘される中で、規制なども始まって…

整形をして20年逃げ続けた逃亡犯。顔認証防犯システム「天眼」は同一人物と判断、逮捕に至る

7件の連続強盗殺人事件を起こし、20年にわたり逃亡生活を続けていた犯人が、顔認証防犯システム「天眼」がきっかけとなり逮捕され、死刑判決を受けた。逃亡犯は整形をしていたが、顔認証システムはそれでも同一人物と判定したと笑寒新視野が報じた。 20年前…