中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

長年赤字だったドミノピザが、突然黒字化する奇跡。ドミノピザは何をしたのか?

1997年に中国に進出したドミノピザは、ピザハットの陰に隠れて長年赤字経営が続いてきた。ところが、2023年後半から突如として業績が好転をし、2024年H1で黒字化を達成した。ドミノピザは新市場を発見したと紅餐網が報じた。 長年赤字だったドミノピザが突如…

大学の大改革が始まっている。1670の専攻科目を廃止して、工学系の専攻科目を新設

中国の大学が、新中国建国以来の大改革を行っている。社会の発展に適さなくなった専攻科目1670を廃止して、人工知能やデータサイエンスの専攻科目を大幅に増やし、社会の需要に応えるというものだと呉暁波チャンネルが報じた。 大学の専攻科目の大改革が始ま…

わずか5ドルのソーラー読書灯が、アフリカの子どもたちが抱える課題を解決した

わずか5ドルのソーラー読書灯がアフリカのこどもたちの学びを変えている。農村では陽が出ている間は家の農作業を手伝わなければならず、夜は灯りがないために勉強することができない。5時間ソーラー充電で9時間点灯する読書灯がこの問題を解決したと封面新聞…

まるでミニ四駆感覚。CATLが発表したスマートシャシーで自動車づくりが大きく変わる予感

CATLが発表したスマートシャシーが注目を浴びている。シャシーだけで走行ができるというもので、上に客室を乗せるだけで自動車になる。非自動車メーカーが自動車産業に参入できるなど、自動車づくりが大きく変わる可能性があると差評が報じた。 CATLが発表し…

中国でも生成AIの幻滅期に。AIはエージェントに進化をする。アリペイ、タオバオの取り組み

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 251が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国の対話型生成AIの状況とAIエージェントに…

スーパー全滅の中で成長するドイツ系スーパー「ALDI」。安いだけではお客はきてくれない

スーパーが軒並み悲惨とも言える業績になる中で、躍進をするスーパーがある。ドイツ系の「ALDI」だ。ALDIは低所得者層をターゲットにしたハードディスカウントスーパーだが、PB商品を90%以上にするなど、安さ以外の魅力でも、お客を惹きつけていると鈦媒体…

竹素材が地球を救う。竹製の管が樹脂や金属よりも強度があることが判明。進む竹製水道管の活用

CO2排出量を減らす目的で、プラスティックの代替素材として竹が注目されている。そのままでは利用できないものの、竹素材をシート状にし複合素材とすることで地下埋設の水道管などに利用され始めていると中国竹産業協会が報じた。 プラの代替素材として注目…

市長はフィリピン人ではなく中国人だった。身分詐称の市長は中国のスパイだったのか?

フィリピンの郊外の街、バンバン市の市長、アリス・リアル・グオが、フィリピン人でもなくアリス・グオでもなく、まったく別の中国人であることが発覚をして、フィリピンの小さな街が揺れている。各メディアは、この中国人女性が、中国のスパイであり、何ら…

CATLが新バッテリー「神行Plus」を発表。10分の充電で600kmの走行が可能に

CATLが新しいリチウムイオンバッテリー「神行Plus」を発表した。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの弱点だったエネルギー密度を三元系並みに引き上げたものだ。全固体電池の開発競争が始まっている中で、リチウムイオンバッテリーの技術開発も急速に進んで…

2026年から早くも燃料車とハイブリッドが販売禁止になる可能性。新基準「2024標準」の波紋

工信部はさらなるEVシフトを進めるため、通称「2024標準」の案を公開し、パブリックコメントを求めている。そのまま施行されると、燃費30.3km/ℓ以下の乗用車は販売ができなくなり、燃料車、ハイブリッドはもちろん、一部のPHEVも販売できなくなるという厳し…

人類が体験したことがない速度で進む中国の高齢化。シルバービジネスに有用な考え方とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 251が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国の高齢化の深刻さとシルバービジネスにつ…

小籠包の名店「鼎泰豊」が北京から撤退。客単価の高い店から消えていく倒産ドミノが始まっている

台湾の小籠包の名店「鼎泰豊」が北京地区から撤退することになった。業績不振が理由だと見られている。消費マインドの冷え込みは大都市で特に深刻で、客単価の高い店から消えていく倒産ドミノが進んでいると界面新聞が報じた。 小籠包の名店「鼎泰豊」が北京…

充電スタンドが設置できない?自動車用のモバイルバッテリーが登場

充電スポットの数は充実してきたが、古い施設では充電スタンドが設置できないという問題がある。大量の電気が必要になるため、送電設備から変える工事をしなければならないからだ。そこで登場したのが自動車のモバイルバッテリーとも言えるCharGoだと新京報…

誰かと一緒に積み立て貯金をするスマホ決済「アリペイ」の機能。若者の間で静かなブームに

スマホ決済「アリペイ」が、物語を読みながら誰かと一緒に積み立て貯金ができる機能「劇本攢」を公開した。誰かとつながりたい、お金を貯めたいけど続かないという若者の間で静かなブームになっていると人人都是産品経理が報じた。 誰かと一緒に積み立て貯金…

使用済み牛乳紙パックがネットで販売される謎。買っているのは子どもの親たち

不用品売買サービス「閑魚」に、使用済みの牛乳紙パックやボールペンの芯が出品され、話題を呼んでいる。いったい誰が買っているのか。背後には学校の行きすぎた環境教育があると小椰子が報じた。 取引される使用済み牛乳パック 日本のメルカリと同じように…

アップル税をめぐってテンセントとアップルが深刻な対立。最悪の場合はWeChatの配信停止も。アップストアの問題とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 250が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、アプリ内課金をめぐるアップルとテンセントの…

デリバリー配達のラストワンマイルはビル清掃員。都会の複雑な配達から生まれた奇妙な副業

ビルが密集する深圳市の華強北では、デリバリーの最後の配達部分をビルの清掃員が受け持つという奇妙な副業が自然発生している。騎手にとっては面倒がなくなり、清掃員にとってはこづかい稼ぎになるからだと迅視財経網が報じた。 デリバリー騎手にとってビル…

タイでEVシフトが始まった理由は「電気代が安い」から。エネルギー自給国はEVを好む

タイでEVシフトが始まろうとしている。その理由は、エネルギー自給ができているため、ガソリンよりも電気代の方が安いからだ。東南アジア各国は豊富な資源を利用して電気代が安い。中国自動車メーカーはこぞってタイとベトナムに進出を始めたと光明日報が報…

数学オリンピックの王座を奪還した米国。米国チームはなぜ強豪・中国に勝てたのか

今年の数学オリンピックは米国が優勝した。これまで5回連続で優勝してきた中国を破っての勝利だった。なぜ米国が勝てたのか。その理由は、多様性を受け入れる米国の土壌があったと南方週末が報じた。 6年ぶりに王座を奪還した米国チーム 今年2024年7月22日に…

広がるデジタル人民元による給与支払い。利便性だけでなく、労働者や市民の権利を守ることにも

公的機関を中心に、デジタル人民元による給与支払いが広がっている。利便性だけでなく、スマートコントラクト機能などで労働者や市民の権利を守ることにもつながると北京商報が報じた。 広がるデジタル人民元による給与支払い デジタル人民元による給与支払…

フーマフレッシュが再始動。新CEOは売却を否定。新規出展計画、海外展開も。

新小売スーパー「フーマフレッシュ」が再始動をしている。上場失敗、売却話、創業者の電撃解任と異常事態が続いていたが、新CEOが就任し、行き過ぎた施策を修正。さらに売却話を否定し、新規出展計画や海外への商品展開も始めたとFoodTalksが報じた。 フーマ…

スターバックスがカフェ競争から離脱。外資系飲食チェーンに圧倒的に足りていない製品イノベーション

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 249が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国スターバックスがカフェ競争から脱落をし…

高鉄の運転士が運転中にトイレに行きたくなったらどうするのか。答えは緊急停車する

時速350kmで走行する中国版新幹線「高鉄」。その運転士が運転中にトイレに行きたくなったらどうするのか。決められた手順で緊急停車をし、安全を確保すると中国鉄路が報じた。 高鉄運転士の事前準備 時速350kmで走行する中国版新幹線「高鉄」(ガオティエ)…

アップル税問題再び。最悪のケースではWeChatの配信停止も視野に

テンセントとアップルの間でアップル税をめぐって対立が続いている。どちらも譲歩をする姿勢はなく、最悪の場合、中国の国民的アプリ「WeChat」が配信停止になる可能性まで出てきていると極客公園が報じた。 再び対立するアップル税問題 再び、騰訊(タンシ…

真空リニアの試験走行が始まる。現在、2kmの試験線で時速150km。最高時速1000km超えを目指す

真空チューブの中をリニアが走行することにより、最高時速1000km超えを目指す真空超電導リニアの試験走行が始まっている。完成をすれば、中国の5つのスーパー都市群を結ぶことになると智慧生活報が報じた。 飛行機よりも早い真空リニア 山西省大同市陽高県に…

どんな体型のモデルにも、自然にフィットさせるアリババの着せ替え生成AI「Outfit Anyone」

アリババの着せ替え生成AI「Outfit Anyone」が公開され、アパレル関係者の注目を浴びている。なぜなら、どんな体型のモデルにも服を自然にフットさせることができるからだ。海外展開をする時の必須のツールになると注目されているとAI生成未来が報じた。 ア…