中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「荒野行動」など日本でもヒット作を連発する網易。ゲーム企業としてさらなる飛躍は可能か

日本でもヒット作を連発するゲーム企業「網易」。開発力、表現力は高く、中国や海外でもヒット作を生み出している。しかし、過去には権利関係のトラブルも起こし、中国のゲーム民からは「あれだけ技術力があるのに、なぜオリジナルを開発しないのか」と不思…

中国電子産業の原点「山寨機」とは何だったのか?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 048が発行になります。 今回は、山寨機についてご紹介します。山寨機(さんさい、シャンジャイ)とは2010年前後に大量に製造された偽物携帯…

宇宙船がビルから飛び出てくる!成都市に設置された裸眼3D屋外広告が話題に

成都市のショッピングモール「成都太古里」に設置された裸眼3D屋外広告が話題になっている。宇宙船などが飛び出てくるように見える。立体の2面を使うことで、飛び出す効果を生んでいる。集客効果は高く、通常の屋外広告に比べて、投資効果は3倍以上になるとW…

企業の成長を妨げるのは、創業者の認知の壁。企業を製品のように開発するバイドダンス創業者、張一鳴

わずか創業8年で、グローバル企業に急成長したバイトダンス。中国国内では「今日頭条」で成功し、グローバル市場ではTik Tokで成功している。その背景には、創業者の張一鳴の独特な考え方があった。それは、「企業を製品のように開発する」というものだと中…

動画前、途中のインストリーム広告を使わないビリビリは、どうやって収入を得ているのか

若者から圧倒的に支持されている動画共有サイト「ビリビリ」。ビリビリは動画の前や途中に入るインストリーム広告を採用していなことも歓迎されている。動画がすぐ見れて、途中でじゃまもされない。しかし、インストリーム広告を採用しないため、ビリビリは…

身売りまでされたカルフールが復活の兆し。鍵は到家サービス

中国に上陸をして25年、近年は経営不振が続き、昨2019年9月に、蘇寧グループが48億元(約760億円)で株式の80%を取得するという形で買収されたカルフール。しかし、2019Q4から3四半期連続で黒字を達成するという回復を見せている。蘇寧はわずか1年という短…

ライブコマース利用者の4類型と5つの対応策

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 047が発行になります。 今年の11月11日独身の日セールも終わり、アリババの天猫(Tmall)では流通総額が3723億元(約5.9兆円)、第2位のEC「…

長征11号が海上発射に成功。商用衛星の低コスト打ち上げ時代が始まる

長征11号の黄海からの海上発射が成功した。海上発射であれば、衛星打ち上げに有利な低緯度地域から打ち上げができることになり、衛星の打ち上げコストが大幅に削減できる。長征11号の成功により、商用衛星の低コスト打ち上げ時代が始まると新華網が報じた。 …

不正経理、上場廃止、コロナ禍でも、黒字化が見えてきたラッキンコーヒー

モバイルオーダーを先駆けて行ったカフェチェーン「ラッキンコーヒー」が復調している。創業わずか1年8ヶ月で米ナスダック上場をするという奇跡を起こした後、不正経理が発覚し上場廃止、さらにコロナ禍と苦難が続き、多くの人が倒産は秒読み段階だと見てい…

EVを買って行動範囲が狭くなり、後悔をしている。ある滴滴出行運転手の本音

ガソリン車から新エネルギー車へのシフトを進めている中国だが、新エネルギー車の売上目標が達成できない状態が続いている。実際にEVに乗っているドライバーに本音を聞くと、やはり問題は充電だった。充電の煩わしさから行動範囲が確実に狭くなるという。EV…

世界でトップシェアでも、中国市場では1%以下のサムスン。中国市場で売れない理由

現在、スマートフォンの世界シェアでトップなのはサムスン。しかし、中国市場ではわずか0.8%と風前の灯になっている。なぜ、サムスンは中国市場で売れないのか。それはサムスンが中国市場を軽視してきた結果だと騰訊網が報じた。 世界でトップシェアのサムス…

「無接触」をキーワードに再び投資家の視線を集める「無人タピオカミルクティー」

再び無人ビジネスに投資が集まり始めている。2017年にブームとなった無人コンビは結局フェードアウトしてしまったが、新型コロナの感染拡大により、無接触というキーワードが注目をされていると鉛筆道が報じた。 再び注目を集める無人スタンド「茶里小怪獣」…

デジタル人民元の仕組みとその狙い

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 046が発行になります。 中国では、アリペイとWeChatペイのスマホ決済が広く普及をしていることはみなさんよくご存じだと思います。都市部で…

北京で始まったクラウド診療室。遠方の患者の通院負担を大きく軽減

北京市の首都小児科研究院附属小児科病院にクラウド診療室が設置された。14人の医師が待機をし、リモート診療を行う。リモート診療は、退院をした遠方の患者の通院負担を大きく減らしていると人民健康網が報じた。 退院後の通院に活用されるリモート診療 コ…

中国で最高のチームはテンセントのポニー・マーと張小龍。挫折が2人の絆

中国で最高の成果を出したのはテンセントの創業者ポニー・マーと張小龍の2人だ。テンセントの主軸事業であるWeChatを開発しただけでなく、最近ではWeChatミニプログラムを開発して小売業を大きく変えようとしている。WeChatの開発のきっかけは、深夜の電子メ…

進む個人商店のデジタル化。地方都市で注目される数字規画師という仕事

数字規画師という新しい職業が、地方都市で注目をされている。個人商店のデジタル化を勧めるコンサルティングの仕事だが、コロナ禍により実体店舗が生き残りをかけてデジタル化に関心を示しているため、数字規画師が稼げる仕事として若者から注目されている…

本物を提供する。顧客体験を改善し続ける。この2つを駆動力に成長した喜茶

桁外れの行列ができることで有名だった中国茶カフェチェーン「喜茶」が、コロナ禍でも好調だ。感染拡大が始まると、すぐに到家サービスに対応。顧客体験を素早く改善させたからだ。喜茶は、本物を提供すること、顧客体験を改善し続けることで、グローバルな…

値上げをする海底撈、値下げをするマクドナルド。進む飲食店の小売化

コロナ禍により打撃を受けた飲食店に、客足が戻り切らない。海底撈は値上げに踏み切った。マクドナルドは逆に値下げに踏み切った。苦境に立たされている飲食店では、内食に進出しようと、飲食店の小売化が進む傾向も現れ始めていると創業邦が報じた。 客足が…

SARS禍で生まれたEC。SARSで成長したアリババと京東

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 045が発行になります。 コロナ禍による経済の停滞は、いったいいつまで続くのかと焦れている方も多いのではないでしょうか。GoToキャンペー…

中国EC関係者が常用する数値指標の公式4つ。大きなKPIを小さなKPIに分解する

中国のEC関係者は、数値指標を常に気にしている。分析ツールが豊富にあるため、リアルタイムで自動で表示される環境が整っているからだ。その中でも次の4つの公式が極めて重要だという。公式を理解していると、数値指標をあげるための具体的な施策がわかるよ…

教育の原点に立ち返る。ジャック・マーがつくったアリババ学校

アリババの経営陣が出資をして開校した雲谷学校の始業式が行われ、ジャック・マーがスピーチをした。大学は将来学生不足となるため、大学進学を心配することなく、素晴らしい自己を育てることを目指すと述べたと小桔灯が報じた。 アリババ経営人がつくった雲…

タオバオのライブコマースを支える低遅延、高効率圧縮、アーカイブの技術

コロナ禍により急拡大をしたライブコマース。アリババのEC「タオバオ」では、2016年からライブコマースを行っていて、現在でも58%のシェアを保っている。人気の理由は、商品だけでなく、背景にある技術が他のプラットフォームよりも進んでいるからだと電商在…

杭州市で走る5Gバス。信号情報の背面表示がドライバーに好評

杭州市で5Gバスの乗客を乗せた試験運行が始まっている。背面パネルに交差点の信号情報を表示する工夫がされており、背後のドライバーからも交差点状況がわかると好評を得ていると杭州生活網が報じた。 乗客を乗せた試験運行が始まった5Gバス 浙江省杭州市の…

貧困を撲滅するタオバオ村の成功例と失敗例

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 044が発行になります。 アリババという企業とその創業者である馬雲(マー・ユイン、ジャック・マー)は、中国人にとって特別な存在です。近…