中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

ライブコマースの売上水増しに加担をするクリックファーム。信用を失ったインフルエンサーたち

福建省泉州市サイバーセキュリティ部は、今年2024年8月21日、ライブコマースで不正行為を行う「ネット水軍」の拠点を家宅捜索し、容疑者10名を逮捕し、PC5台、スマートフォン1200台を押収したと公安部網安局が報じた。 大量の「いいね」を押してくれるクリッ…

加盟金0、ロイヤリティ定額制広がる。飲食不況も低価格飲食チェーンにとっては追い風

中国はかつてない飲食不況になっているが、低価格チェーンにとっては店舗を拡大する絶好のチャンスになっている。そのため、加盟金を0にしたり、ロイヤリティを定額制にするなど、加盟のハードルを下げる動きが広がっていると紅餐網が報じた。 飲食店は格安…

若者の間で漢方コーヒー、漢方ミルクティーが人気に。老舗の漢方薬局がドリンクチェーンに進出

若い世代の間で、漢方の養生ドリンクが人気になっている。健康素材を使っているだけでなく、老舗の漢方薬局が提供しているということがポイントだ。SNS映えすることもあり、漢方を見直す流れになる可能性もあると餐飲O2Oが報じた。 人気となる漢方ミルクティ…

マクドナルド、KFC、スターバックスがこぞってマイクロドラマを制作する理由

マクドナルドやKFC、スターバックスといった飲食チェーンが、続々とマイクロドラマの制作に乗り出している。自社チェーンを舞台にしたドラマで、宣伝臭を出すことなく、ブランドや製品を伝えることができるからだと紅星新聞が報じた。 人気になる「微短劇」…

オタクがショッピングモールを救う。オフライン消費を復権させた潮玩と二次元

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 255が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、潮玩(流行玩具)についてご紹介します。 Labu…

無料乗車キャンペーンをやることで収益を最大化している福州地下鉄。今年は3ヶ月間無料

福州地下鉄では、今年3ヶ月にもわたる無料乗車キャンペーンを行った。それでいて黒字運営をしている。無料にすると、広告収入が増え、乗客が増えることにより市政府の補助金が増えるからだ。福州地下鉄は無料キャンペーンをうまく使うことで収入の最大化を図…

手話で注文ができる中国茶カフェ「覇王茶姫」の無音店。聴覚障害者だけでなく、静かにすごしたい人からも好評

中国茶カフェ「覇王茶姫」が無音店の展開を始めている。スタッフも聴覚障害者が手話をマスターしていて、手話で注文をすることができる。健常者からも静かであることから人気になっていると周到上海が報じた。 聴覚障害者に対応した「無音店」を展開する中国…

SNSのデマ情報は150万件超え。公安部が公開した典型的なデマ案件

中国のSNSでデマ情報が増えている。注目を集め、広告料を稼ぐのが目的だ。公安部ではその摘発を行い、3.1万人を処分し、19.9万のアカウントを停止した。公安部では典型的なデマ情報の公開も行っていると中国警察網が報じた。 金銭目的で多発するデマ情報の拡…

深夜にロボットたちが集団脱走。「家に帰りたい」と12台のロボットが外に出ようとする

浙江省杭州市で、ロボットが集団脱走をするという事件が起きた。音声による会話コミュニケーションするロボットたちが、ある1台のロボットが「家に帰ろう」と語りかけたことにより、合計12台のロボットが脱走をしようとしたと新唐人電子台が報じた。 深夜に…

テスラは1時間で8000円。EV充電スポットが取り始めた超過料金

充電スポットの数はじゅうぶんに足りているのに、それでも充電スポットが見つからないという問題が解消されない。充電が終わっているのに占有し続ける車が多いからだ。そこで、各社は充電後の超過料金を取り始めたが、利用者から不満も多いと毎日経済新聞が…

国慶節の人手は7.65億人、国内旅行は完全復活。自分の時間を楽しむ慢充旅行とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 254が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、国慶節の旅行状況についてご紹介します。 中国…

人気のサムズクラブが転売屋を排除できない理由。ビジネスの拡大に貢献をする代理購入業者たち

人気のサムズクラブへの不満のひとつが代理購入業者たちを排除しないということだ。消費者にとっては転売屋と同じで希望の商品が買えないなどの不満がある。しかし、サムズクラブが代理購入業者を排除しないのには2つの理由があると品智PLSCが報じた。 サム…

小米「SU7」が事故を起こし出火。それでもSU7の安全性が賞賛された理由

南京市でSU7が中央分離帯に乗り上げ出火するという事故が発生した。しかし、小米のバッテリー倒置技術により、乗員の安全が守られたため、ネットではSU7の安全性を評価する声があがっていると好車地界が報じた。 話題の小米SU7が炎上事故 2024年9月17日、江…

第4世代原発の大量に新設する中国。米国を抜き世界最大の原発大国へ

中国で原発の新設ラッシュが始まっている。現在56基が稼働しているが、新たに46基の建設承認が終わった。すべて建設されると米国を抜き、世界最大の原発大国になる。理由は目標年が迫ってきたパリ協定のCO2排出削減目標を達成するためだと智谷趨勢が報じた。…

高速道路の通行ゲートの無人化始まる。チケット発行、料金受け取りはロボットが代行

北京の高速道路「大興空港線」では、有人ゲートのすべてがロボットに置き換えられた。ロボットが通行カードを渡してくれて、出口ではスマホ決済をする仕組みだ。今後、多くの高速道路でゲートの無人化が進んでいくと新京報が報じた。 ETC装着率がなかなかあ…

2024年上半期、消費者トラブルトップ10。職業閉店人、提灯定損、ビッグデータ殺熟などが問題に

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 252が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、2024年上半期に起きた消費者トラブルについて…

ピザハットWOWがねらう若い女性の一人食。中国で一人食は定着するのか

飲食全体がかつてない苦境に陥り、各飲食チェーンは低価格セットの販売を急いでいる。ピザハットの低価格業態「ピザハットWOW」では、仕事帰りの若い女性の一人食にねらいを定めていると消費鈦度が報じた。 かつてないほどの飲食不況 飲食業がかつてないほど…

長年赤字だったドミノピザが、突然黒字化する奇跡。ドミノピザは何をしたのか?

1997年に中国に進出したドミノピザは、ピザハットの陰に隠れて長年赤字経営が続いてきた。ところが、2023年後半から突如として業績が好転をし、2024年H1で黒字化を達成した。ドミノピザは新市場を発見したと紅餐網が報じた。 長年赤字だったドミノピザが突如…

大学の大改革が始まっている。1670の専攻科目を廃止して、工学系の専攻科目を新設

中国の大学が、新中国建国以来の大改革を行っている。社会の発展に適さなくなった専攻科目1670を廃止して、人工知能やデータサイエンスの専攻科目を大幅に増やし、社会の需要に応えるというものだと呉暁波チャンネルが報じた。 大学の専攻科目の大改革が始ま…

わずか5ドルのソーラー読書灯が、アフリカの子どもたちが抱える課題を解決した

わずか5ドルのソーラー読書灯がアフリカのこどもたちの学びを変えている。農村では陽が出ている間は家の農作業を手伝わなければならず、夜は灯りがないために勉強することができない。5時間ソーラー充電で9時間点灯する読書灯がこの問題を解決したと封面新聞…

まるでミニ四駆感覚。CATLが発表したスマートシャシーで自動車づくりが大きく変わる予感

CATLが発表したスマートシャシーが注目を浴びている。シャシーだけで走行ができるというもので、上に客室を乗せるだけで自動車になる。非自動車メーカーが自動車産業に参入できるなど、自動車づくりが大きく変わる可能性があると差評が報じた。 CATLが発表し…

中国でも生成AIの幻滅期に。AIはエージェントに進化をする。アリペイ、タオバオの取り組み

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 251が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国の対話型生成AIの状況とAIエージェントに…

スーパー全滅の中で成長するドイツ系スーパー「ALDI」。安いだけではお客はきてくれない

スーパーが軒並み悲惨とも言える業績になる中で、躍進をするスーパーがある。ドイツ系の「ALDI」だ。ALDIは低所得者層をターゲットにしたハードディスカウントスーパーだが、PB商品を90%以上にするなど、安さ以外の魅力でも、お客を惹きつけていると鈦媒体…

竹素材が地球を救う。竹製の管が樹脂や金属よりも強度があることが判明。進む竹製水道管の活用

CO2排出量を減らす目的で、プラスティックの代替素材として竹が注目されている。そのままでは利用できないものの、竹素材をシート状にし複合素材とすることで地下埋設の水道管などに利用され始めていると中国竹産業協会が報じた。 プラの代替素材として注目…

市長はフィリピン人ではなく中国人だった。身分詐称の市長は中国のスパイだったのか?

フィリピンの郊外の街、バンバン市の市長、アリス・リアル・グオが、フィリピン人でもなくアリス・グオでもなく、まったく別の中国人であることが発覚をして、フィリピンの小さな街が揺れている。各メディアは、この中国人女性が、中国のスパイであり、何ら…

CATLが新バッテリー「神行Plus」を発表。10分の充電で600kmの走行が可能に

CATLが新しいリチウムイオンバッテリー「神行Plus」を発表した。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの弱点だったエネルギー密度を三元系並みに引き上げたものだ。全固体電池の開発競争が始まっている中で、リチウムイオンバッテリーの技術開発も急速に進んで…

2026年から早くも燃料車とハイブリッドが販売禁止になる可能性。新基準「2024標準」の波紋

工信部はさらなるEVシフトを進めるため、通称「2024標準」の案を公開し、パブリックコメントを求めている。そのまま施行されると、燃費30.3km/ℓ以下の乗用車は販売ができなくなり、燃料車、ハイブリッドはもちろん、一部のPHEVも販売できなくなるという厳し…

人類が体験したことがない速度で進む中国の高齢化。シルバービジネスに有用な考え方とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 251が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国の高齢化の深刻さとシルバービジネスにつ…

小籠包の名店「鼎泰豊」が北京から撤退。客単価の高い店から消えていく倒産ドミノが始まっている

台湾の小籠包の名店「鼎泰豊」が北京地区から撤退することになった。業績不振が理由だと見られている。消費マインドの冷え込みは大都市で特に深刻で、客単価の高い店から消えていく倒産ドミノが進んでいると界面新聞が報じた。 小籠包の名店「鼎泰豊」が北京…

充電スタンドが設置できない?自動車用のモバイルバッテリーが登場

充電スポットの数は充実してきたが、古い施設では充電スタンドが設置できないという問題がある。大量の電気が必要になるため、送電設備から変える工事をしなければならないからだ。そこで登場したのが自動車のモバイルバッテリーとも言えるCharGoだと新京報…