中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

スマホのない高齢者のために運用が始まったオフライン健康コード

四川省でオフライン健康コードの運用が始まった。紙に印刷した健康コードを提示すれば、健康コードと同じ扱いになるというもの。健康コードは感染抑止の切り札となっていたが、スマホを持っていない人は利用できないという問題があった。このオフライン健康…

中国の自動運転テクノロジーの起点となっているのは、やはり百度

中国で進む自動運転。すでに複数都市で、自動運転タクシーに市民が乗車できる段階まで進み、正式営業も時間の問題になっている。自動運転関連のスタートアップも多く生まれているが、その多くが百度出身者によるもの。百度が、中国の自動運転人材の養成機関…

テック企業で続く不正行為。サービスは好調でも、不正行為で自滅したラッキンコーヒー

2020年は、テック企業で不正行為が頻発をした。テック企業が新しいサービスに参入するときは、大規模な投資資金を注ぎ込み、クーポン配布などで「資金を焼きつくす」戦略を取る。それが誘惑となり、不正行為の原因になっていると豹変が報じた。 テック企業経…

中国で始まった海外渡航。日本へのインバウンド旅行客はいつ戻ってくるのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 065が発行になります。 日本の街の風景の中から、中国人観光客の姿が消えて1年が経ちました。中国人インバウンド客は、日本政府観光局(JNTO…

Tik Tokのバイトダンスが検索エンジンの開発へ。百度との競争は激化

バイトダンスの張楠CEOが、ショートムービー時代の検索エンジンを開発すると宣言をして話題を呼んでいる。中国で検索エンジンと言えば、百度の独壇場だったが、バイトダンスはこの牙城を崩そうとしていると創造一下が報じた。 Tik Tokが検索機能を開発。百度…

菓子メーカー「三只松鼠」がTik Tokライブコマースで10億円の売上。直販ライブコマースに活路を見出す

中国で人気のある菓子メーカー「三只松鼠」が中国版Tik Tok「抖音」(ドウイン)のライブコマースで、春節前の1月、年貨期間の20日間という短い期間に6500万元(約10.9億円)を売り上げ、食品部門で1位となり、すべてのライブコマースの中でも第2位となった…

百度の業績が回復。検索広告からAI事業への転換を進める百度

百度の業績が回復をしている。検索広告からスタートした百度は、AI事業への転換を図り、2019年には業績不振に苦しんだ。中国AIは、技術力と発想力は高いものの産業応用がなかなか進まず、マネタイズが痛点だと言われていた。その中で、百度がAI事業で業績回…

Tik Tokのバイトダンスがゲーム市場に本格参入。テンセントとの競争は激化

Tik Tokを運営する字節跳動(バイトダンス)が、ゲーム市場に本格参入し、公式サイト「朝夕光年」を公開した。これで中国には、テンセント、網易(ワンイー、NetEase)に続く第3極となるゲーム企業が生まれることになると雷科技が報じた。 収益ランキング上…

人が休んでいる時に働かなければならないフードデリバリー。ウーラマの報奨金施策を中央電子台が批判

ウーラマが春節休みに仕事をしてくれた配送スタッフに報奨金を出す施策を行なったところ、中央電子台が批判キャンペーンを展開している。誰もが休みたい春節休みに働かないと報奨金が減額されることを問題にした。央視網はそれに対するウーラマの批判も報道…

中国社会の弱点「信用形成」を補うブロックチェーン技術。その応用事例

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 064が発行になります。 中国のブロックチェーン技術の産業応用が活発になってきます。大きな話題になったのが、「vol.046:デジタル人民元の…

クラスター発生リスクの高い地域を予測する機械学習モデルを百度が開発

クラスター発生リスクの高い地域を予測する機械学習モデルを百度(バイドゥ)が開発した。病院などの生活関連施設が遠い地区は、移動距離が長くなるので感染リスクが高くなるという考え方に基づいている。この論文は、アメリカ人工知能学会に採択されたと夕…

春節紅包(お年玉)は、テック企業にとってユーザーを拡大する絶好のチャンス

今年の春節では、12のテック企業が総額2200億円のお年玉を消費者に配布をした。テック企業がこのような大規模なお年玉を配布するのは、ユーザーを地方と中高年に拡大する絶好のチャンスだからだと店小魚が報じた。 12のテック企業が配ったお年玉は総額2200億…

ソーシャルEC「拼多多」にショッピングカート機能がない深い理由

ソーシャルEC「拼多多」には、ショッピングカートの機能がない。商品ページの購入ボタンをタップすることですぐに購入ができる。このカートがないということが拼多多の成長を支えるひとつの要因になっていると首席創業智庫が報じた。 ソーシャルEC「拼多多」…

PCゲームの不作、スマホ版の登場、コロナ禍の三重苦にあえぐネットカフェ

ネットカフェがコロナ禍により苦しんでいる。PUBGなどのヒットゲームが登場し、eスポーツが楽しめる施設して盛況だったが、スマホ版の登場、ヒットゲームの不作、コロナ禍により、営業再開ができずにいるネットカフェが急増していると燃経済が報じた。 コロ…

突如売れ始めたEV。鍵は「クルマのスマホ化」。EV化率は5.4%に

2020年後半からEVが好調に売れ始めた。コロナ禍により、パーソナル空間を維持しながら移動できる自動車に注目が集まり、このタイミングで車を買うのであればEVと考える人が増えているからだ。人気の要因になっているのはデジタルな機能の搭載で、クルマのス…

テック企業にとっての春節。テックサービスを地方と高齢者に伝播をさせる重要な時期

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 063が発行になります。 中国が1月1日の正月よりも、1月下旬から2月上旬にかけての旧暦による旧正月=春節を盛大に祝うことはご存知の方も多…

高鉄駅に登場した自動運転カート。荷物運びだけでなく、改札口まで案内をしてくれる

中国版新幹線である京張高鉄の清河駅で試験運用が進んでいた荷物を運んでくれる自動運転カートが正式運用になった。高鉄の電子チケットをかざすことで、荷物を運んでくれるだけでなく、乗るべき改札口まで案内をしてくれるものだと人民鉄道網が報じた。 高鉄…

音声メディアのマネタイズは難しい。6億人のユーザーを集める「喜馬拉雅」は創業8年でいまだ黒字化できず

世界的に音声メディアが話題となっているが、中国には8年前から音声メディアが登場し、多くの利用者を集めている。しかし、人気はあるものの、いまだに黒字化ができていない。音声メディア特有の収益上の問題があるからだと钛媒体が報じた。 音声版YouTubeと…

シェア自転車の違法駐輪問題の決め手。成都市がブルートゥースペグを採用

コロナ禍による外出自粛が緩まるとともに、再びシェアリング自転車の違法駐輪問題が注目されるようになっている。四川省成都市では、駐輪場所にブルートゥースペグを採用したと中国新聞網が報じた。 終息後再び問題になるシェアリング自転車違法駐輪問題 コ…

快手が上場。高まるTik Tokの上場への期待。2つのサービスはどこが違うのか

快手が上場をしたことにより、ライバルであるTik Tokへの上場期待が高まっている。しかし、2つのショートムービーサービスは、根本の設計思想が異なっている。Tik Tokの上場スケジュールが快手の動向により左右されることはないと見られていると零售商業財経…

2人の脳波が協働してロボットアームを操作。天津大学が開発したBCI

天津大学神経工学のチームが、2人が協働して脳波で文字を描くというシステムを開発して話題になっている。天津大学が開発をしているのは、脳波で機械を操作するBCIと呼ばれる技術。すでに初歩的な産業応用も始まっていると津雲が報じた。 ・2人が協働して脳…

突如として売れ始めた電気自動車(EV)。中国のEVシフトが本格化

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 062が発行になります。 中国の電気自動車(EV)が売れ始めています。多くのメディアが「突如として」という言葉を使って報道するほど、意外…

テンセントの最大の強みは法務部。裁判で負けない最強の「南山必勝客」

現在、WeChatはTik Tokへのリンクの遮断を行なっている。Tik Tokの運営元であるバイトダンスは、この遮断措置を停止するように裁判に訴えた。しかし、テンセントの法務部は、中国最強と言われ、過去数々の訴訟を勝ち抜いてきた。今回の裁判がどう決着するの…

春節は帰郷せず、会社で996。休まず働く7人の2021年春節

春節は1週間の休みとなり、多くの人が実家に帰って家族ですごすのが例年だ。しかし、今年はコロナ禍があり、感染予防の観点から、帰郷せずに現在地で年越しをすることが奨励された。実家に帰らないのであれば、家にいても仕方がない。出社をして996(午前9時…

春節休みでECで売れたものは、漢服とマッサージ機。変わる年貨の慣習

春節に買う縁起物「年貨」。縁起物の部屋の飾りや縁起のいいパッケージに入った菓子類などが多く、春節休みの前に年貨を買って、1週間家の中でのんびりすごすのが伝統的な習慣だった。しかし、若い世代はこのような習慣から外れ、自分の欲しいものをECで買う…

SNS機能を強化しているTik Tok。テンセントのWeChatと激突

中国版Tik TokのSNS機能が強化され、WeChat並みのSNSに進化をしていく方向が見え出している。Tik TokとWeChatは、弱いSNSと強いSNSという棲み分けがあったが、双方に互いの機能を取り入れ、重なる部分が多くなっている。バイトダンスとテンセントの競争も激…

7日間無理由返品が可能なのに返品できない。問題は開封シールの位置

高額のカメラレンズをECで購入した人が返品をしようとして、京東から拒否をされたことがネットで話題になっている。江蘇電子台も報道番組で取り上げる問題となった。問題の焦点は、開封シールの位置であり、開封したかどうかだと華小曙が報じた。 ECを成長さ…