中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

バッテリー発火事故解消の決め手となるか。台湾Gogoroの電気サブスク方式を採用した電動バイクが発売に

中国で普及をする電瓶車。バッテリーを取り外して充電ができる電動自転車、電動バイクの総称だ。しかし、不適切な取り扱いもされ、充電中の発火事故が社会問題になっている。この問題を解決するため、台湾のGogoroが始めた電気サブスク方式の電動自転車、電…

消費者サービスで進むAI音声チャットボットによる顧客サポート。70%以上の利用者がトラブルを経験

多くの消費者サービスで進む顧客サポートのAI音声チャットボット。人間の話を理解して、AIが適切な答えを返すというものだ。しかし、江蘇省消費者権益保護委員会が調査したところ、方言などを理解してもらえない、質問にそぐわない答えを返す、人に代わって…

2021年中国テック業界10大ニュース。1位はやはりテック企業への規制強化

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 104が発行になります。 今回は、2021年テック業界の10大ニュースについてご紹介します。 中国のメディアでは、日本のメディアのように年末に…

SNS「QQ」の音声通話ノイズ低減に使われるTensorFlow

QQの音声通話のノイズ低減にグーグルのAIプラットフォーム「TensorFlow」が使われている。100種類以上のノイズを学習し、それを原音から発見し、引き算をすることでノイズを低減ものだと量子位が報じた。 TensorFlowを利用してIP通話のノイズを軽減 今年2021…

利用が進むレンタル充電器。一方で、返せないなどのトラブルも。上海消費者委員会が実態調査

利用が進むスマホ用レンタル充電器。飲食店やコンビニなどで借りて、充電が終わったら返却するというサービスだ。自分で充電器を持ち歩く必要がなく、多くの人から利用されているが、それだけにトラブルも発生している。上海市消費者権益保護委員会が実態調…

ファーウェイの「ハーモニーOS」は、Androidの改造版なのか、ファーウェイ独自開発OSなのかで掲示板が大論争

ファーウェイが独自開発OSとして、スマートフォンやタブレット、PC、テレビ、カーナビ、家電などに搭載を始めているハーモニーOSについて、「独自開発OSなのか、Androidの派生版」なのかで論争が起きている。このような論争が起こる背景には、Androidにはグ…

新小売から撤退の永輝スーパーが再出発。武器は、自力開発の基幹システムYHDOS

今年2021年4月に、新小売からの撤退を決めた永輝が復活の狼煙を上げている。アリババのフーマフレッシュに負けたのは、技術開発力にあると認め、社内に1000人規模の開発部隊を設置した。その成果である次世代基幹システムYHDOSの試験運用が福州市の数店舗で…

ECの商品紹介は、テキスト+写真からショートムービーにシフト。販売数が20-30%上昇

EC淘宝網(タオバオ)の商品紹介が従来の写真+テキストに加えて、ショートムービーに対応をした。ショートムービーの商品紹介は、わかりやすく、商品特性も伝わりやすいため、多くの店舗で売上が増加していると電商在線が報じた。 ムービーの方が商品の特徴…

商品はショートムービーで紹介するのが主流。タオバオを起点にショートムービーで展開する興味ECの仕組み

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 103が発行になります。 今回は、興味ECについてご紹介します。 興味ECについては、「vol.078:ECがビジネスモデルの変革期に突入。TikTokラ…

地方でも始まった小売業のDX。地域特性という多様性の一元管理が鍵になる

コロナ禍に見舞われた2020年、県以下の地方市場の小売売上が3.6兆元(約64兆円)、2019年から26.5%の増加となり、大きく躍進をした。大きな理由のひとつは、地方の小売業者がコロナ禍を機に本格的なDXに乗り出し、成功をするところが現れてきたからだと智慧…

「高評価でキャッシュバックします」は違法?中国でこの手法が横行する理由

「高評価をつけてくれたらキャッシュバックします」というカードが、ECだけでなくフードデリバリーでも横行している。広東省消費者委員会は、このような行為は違法だとして、3軒の飲食店に対して罰金を課したと深燃が報じた。 飲食店のレビューを書くとキャ…

東莞市が広東省第4の都市に。GDPは西安市超え。ファーウェイ、アリババ、京東が注目

広東省東莞市が注目を浴びている。南に深圳市、西に広州市があるという絶好の立地で、歩歩高やファーウェイなどが進出するだけでなく、アリババ、京東なども物流センターを置いている。これにより、2021年のGDPが西安市を抜き、広東省第4の都市になったと笨…

テンセントの新世代ナビは3D表示が基本。ナビは人ではなく、自動運転車に指示をする

テンセントが新しい車載用ナビゲーションシステムを発表した。3D表示が基本となったことが大きな特徴だ。3D表示になったのは、これからのナビゲーションシステムは、自動運転車にルート指示をし、その結果を人間に表示するというものになっていくからだと量…

独自のポジションを確保するソーシャルEC「小紅書」。始まりは、海外買い物情報サービス

若い女性に深く刺さっているソーシャルEC「小紅書」。ECというよりも、写真やテキストを中心にしたSNSとして楽しまれている。この独自なポジションを確保する小紅書は、米国で生活をする2人の中国人の出会いから始まったと邱処機が報じた。 若い女性に特化し…

TikTokに使われるAIテクノロジー。最先端テックを惜しげもなく注ぎ込むバイトダンスの戦略

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 102が発行になります。 今回は、中国版TikTok「抖音」に使われている特殊効果についてご紹介します。 中国のショートムービーは、すでにメデ…

優れたAIシステムを構築するには、大量で広範囲の教師データが必須。良質の教師データを提供する愛数智慧

優れたAIシステムを構築するには、そのAIモデルも重要だが、大量で広範囲の教師データも必要になる。この教師データに偏りがあると、AIバイアスが生まれてしまう。音声学の研究者だった張晴晴は、その経験から、音声領域の教師データを提供する企業「愛数智…

宏光MINI EVに続け。各メーカーから50万円EVが続々発売。コモディティ化する小型EV

小型EV「宏光MINI EV」の大ヒットにより、各社から小型EVの発売が続いている。いずれも宏光MINI EVの2.88万元からという価格を意識し、3万元前後の値付けになっている。小型EVは航続距離が短いことから日用の短距離移動に使われる。ここからEVシフトが始まる…

わずか24時間で100万人のファンを獲得。バーチャルキャラクター「柳夜熙」のクオリティの高さぶり

2021年10月末に抖音で公開されたわずか2分のショートムービーが大きな話題を呼んでいる。柳夜熙というバーチャルキャラクターを使った作品で、そのCGのクオリティの高さ、映像全体のクオリティなどから、ファン登録がわずか24時間で100万人を超えた。この映…

豆電球で人認識AIを幻惑。清華大学のチームが、ディープラーニングを幻惑するパターンを発見

清華大学の研究チームが、人認識AIを幻惑するパターンを発見して話題になっている。しかも、そのパターンとは、板にいくつかの豆電球をつけただけという単純なものだった。このような敵対性サンプルを研究することで、AIの精度を上げていくことができると新…

80年代の中国アニメをAIで修復。鮮やかに蘇る中国の黎明期アニメたち

バイトダンス傘下の動画配信プラットフォーム「西瓜視頻」(シーグワ)と「火山エンジン」は、協働して、中国の80年代から90年代を中心とした国産アニメを100本、4K修復をする計画を発表した。すでに、西瓜視頻で4K修復済みの「小鯉魚歴険記」などを無料で見…

交通渋滞を交通信号を制御することで解消。都市の頭脳となる城市大脳が進めるスマートシティー構想

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 101が発行になります。 今回は、城市大脳(チャンシーダーナオ、シティブレイン)についてご紹介します。 城市大脳は、ひとつのプロダクトで…

ネット詐欺の被害者は、20代が6割以上。コロナ禍以降、若者がねらわれている副業詐欺

中国信息通信研究院(CAICT)が衝撃的なレポート「新形勢下での電信ネット詐欺管理報告」を公開した。これによると、2020年にネット詐欺にあった被害者を年代別に見ると、90后(90年代生まれ、20代)が63.7%となり、圧倒的に多い結果となった。なぜ、若者が…

売れる小米の家電製品。シンプルなラインナップで消費者が迷わないことが売れる理由のひとつ

小米の家電が売れている。基本機能を追求し、適正価格で販売するというシンプルさが現在の生活感覚とマッチしていることも大きいが、ラインナップをシンプルにし、購入時に迷うことが少ないことも売れる理由のひとつになっていると拙言が報じた。 多機能とシ…

完全無人運転車が北京の公道を走る。北京市が、試験走行に一般公道を開放

北京市が完全無人運転のテスト走行のために、一般公道を開放し、すでに百度とPony.aiがテスト走行の許可証を取得した。一般車両と混ざって、人が乗っていない完全無人運転車が走行することになる。広州市や深圳市も無人運転車の走行試験を初めており、都市間…