中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ARグラス、マスク顔認証、電子通行証。テックで再拡大を防ぐ北京中関村ZPark

新型コロナウイルスが終息をした中国。経済活動はほぼ平常通りに戻っているものの、再拡大する不安も残されている。北京市中関村にあるテックパーク「ZPark」では、ZParkに入居する企業が開発をしたARグラス、マスク顔認証などのテクノロジーを使って再拡大…

スマートフォンで変わる農村の閉鎖性。ミニプログラムやオンライン診療を活用

中国の農村は、都市と比べると感覚が大きく違っている。新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの農村が「閉じる」政策を実施した。その政策に、WeChatミニプログラムが活用された。スマートフォンが活用されるようになり、農村の感覚も変わりつつあると…

始まる学校再開。安全確保の決め手は「マスク顔認証」「遠隔体温測定」

中国では、新型コロナウイルスの感染拡大が終息をし、武漢市を除けば経済活動がほぼ平常通りにまで戻ってきている。しかし、その中で再開が遅れていたのが学校だ。その学校再開が3月下旬から始まり、感染拡大の激しかった湖北省でも5月6日から順次再開される…

アリババとテンセント。ECビジネスをめぐる衝突

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 017が発行になります。 IT革命と呼ばれるものの原点はECです。インターネットが利用できるようになり、ウェブが使えるようになると、誰もが考…

サブカルから教育へ。若い世代のプラットフォームとなる「ビリビリ」

ACG(アニメ、コミック、ゲーム)関連の動画を共有するサブカルサイト「ビリビリ」は、日本のニコニコ動画に刺激されて生まれた。若者の間では誰もが使うプラットフォームとなり、現在では学習系の動画が多く共有され、オンライン教育ツールとしても活用され…

アリババ、京東、拼多多が繰り広げる激しい争い。京東と拼多多はチキンレースの様相

EC業界の上位が変化の時期に入っている。従来は、1位アリババ、2位京東が不動の位置にいたが、ソーシャルECという新しいスタイルで登場した拼多多が、流通総額、月間アクティブユーザー数などで第2位に躍り出た。しかし、営業収入で見ると京東が1位になる。…

アリペイが打ち出したLive@Alipay構想。既存小売店のデジタル化が進む

アリペイは、3月のパートナー大会でLive@Alipay構想を打ち出した。これは既存小売店をデジタル化し、ECと同じようにデータに基づいた販売促進策を打てるようにするものだ。これによりアリペイアプリが大幅アップデートされ、美団アプリと似通ってきたことが…

眼鏡や口紅をスマホで試着。リアル店舗並みの購入体験を提供するEC店舗

3月8日、ECで開催された「38女王節」が昨年の2倍以上の売れ行きと好調だった。リアル店舗での買い物を避け、ECで買い物をする人が増えた。天猫(Tmall)ではシステムを刷新し、商品抽選機能やARなどの機能が使えるようになり、利便性だけでなく、購入体験を…

アリババだけではない。ソフトバンクが投資をする中国企業

ソフトバンクがアリババの黎明期に大型投資をしたことは広く知られている。その投資効率は1000倍以上となり、世界で最も成功した投資案件と呼ばれることもある。しかし、ソフトバンクが投資をしている中国企業はアリババだけではない。中国で有望な産業、企…

敗走するアマゾン、カルフール。理由はグローバルとローカルの衝突

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 016が発行になります。 2019年、中国の小売業界で目立ったのが、外資系小売の敗走です。ファストファッションのForever 21、ECのアマゾン、ス…

ダメダメ学生が作った企業価値5兆円のユニコーン企業「滴滴出行」

日本でもタクシー配車サービスを提供する滴滴出行は、中国最大級のユニコーン企業だ。しかし、その創業者の程維はダメダメ学生だった。大学入試では、試験問題がもう1ページあることを見逃して失敗する。就職もうまくいかず、足裏マッサージ店のスタッフとし…

成長する新小売、生鮮EC。既存店舗チェーンの参入で競争が激化

新型コロナの感染拡大で、生鮮食料品を宅配してくれる新小売スーパー、生鮮ECの需要は急増した。業界にとっては市場は大きく拡大する好機となった。一方で、既存の小売店舗チェーンが新小売化をする動きが進んでいる。今後、新小売、生鮮ECではさらに競争が…

市場を拡大し続ける網紅経済。ライブ放送からTik Tokへ

ネットのインフルエンサー網紅が活躍の場所を広げている。従来はECサイトのライブ放送をホームグランドとしていたが、Tik Tokを始めとするショートムービー利用者が増えるにつれ、ショートムービーにも進出を始めていると前瞻経済学人が報じた。 1日でモール…

アリババを作ったもう一人の男。アリババの諸葛亮、ジョセフ・ツァイ

ジャック・マーはアリババの前に数社の企業をし、いずれも失敗している。アリババが成功できたのは、豊富な資金を得られたことが大きかった。ジャック・マーは37人の投資家に会ったが、いずれも投資を断れている。38人目に会ったジョセフ・ツァイがアリババ…

健康コードで進む職場復帰。SARSから多くのことを学んだ地方政府とテック企業

中国で感染拡大が止まり、職場復帰が進んでいる。武漢市以外の都市では、95%以上は経済活動が復帰している。迅速な復帰が可能になったのは、感染拡大時にも経済活動の火を絶やさず、健康コードの導入により速やかな職場復帰が可能になったからだ。中国は20…

中高年にスマホ決済を浸透させた台湾庶民派スーパー「PX Mart」の取り組み

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 015が発行になります。 キャッシュレス決済というと、よく「中高年が苦手としている」と言われますが、実態は違っているようです。キャッシュ…

突発的な需要が生まれた新小売スーパーと生鮮EC。越えなければならない5つの課題

新小売スーパーと生鮮ECの需要が急増をしている。すでに過当競争となり、淘汰の時期に入っていたが、この突発需要で、再び新小売の競争が激しくなっている。今起きているのは、既存小売の新小売化だ。しかし、越えなければならない5つの課題があると電商報…

野菜はガソリンスタンドでドライブスルー購入。易捷が始めたユニークな販売方式

中国石化は、以前からガソリンスタンドにコンビニ「易捷」を展開し、店舗数は2万5775店と中国最大のコンビニチェーンになっている。その易捷が、フーマフレッシュと提携して、新小売化を始めた。といっても宅配ECではなく、ドライブスルー購入ができるという…

フードデリバリーの「美団」と「ウーラマ」。働くならどっち?

外売サービスの大手と言えば「美団」と「ウーラマ」の2社だが、この2社は同じところが出発して、次第に性格を変えつつある。美団はギグワークを主体にし、ウーラマは専属ワークを主体にしつつある。では、配送員として働くならどちらがいいか。携景網は、…

ミニプログラムの広がりで、メガヒットが生まれるカジュアルゲーム

最近の中国では、ゲームといえばMOBAなどのeスポーツ系が人気だ。ネイティブアプリのパズルゲームは押され気味になっている。しかし、手軽に利用できるミニプログラムが普及したことで、再びカジュアルゲームからヒットが登場するようになっていると4399遊戯…

Tik Tok。バイトダンスの圧倒的な広告収入を上げる仕組み

Tik Tokなどを開発したバイトダンスが、広告収入で1200億元を達成した。ネット広告市場シェアでも、百度を抜き、アリババに次ぐ第2位に躍り出ている。その理由は「Tik Tokが若い女の子に人気」などということだけでなく、従来とは次元の異なる配信最適化テ…

1日で4.1兆円売り上げる「独身の日」は、どのように生まれたのか?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 014が発行になります。 毎年11月11日に、アリババが「淘宝」(タオバオ)、「天猫」(Tmall)で大規模なセールを行うことはよく知られていま…

すべての小売業は新小売になる。ジャック・マーの予言が、現実になり始めている。地域スーパーも新小売化

2016年にジャック・マーは「ECの時代は終わり、すべての小売業は新小売になっていく」と発言した。当時、その言葉を信じる人は少数派だった。多くの人が、少数の伝統小売が生き残り、ECが中心になり、そこに新小売が加わる程度と考えていた。しかし、昨年か…

どの大学が富豪をより多く輩出しているか。不動の北京大学と清華大学

艾瑞深校友会は、毎年大学のランキングを発表している。さまざまな指標を点数化したもので、多くの受験生が志望校を選ぶ時に参考にしている。その艾瑞深校友会が大学別富豪ランキングを発表した。フォーブズの世界長者番付に入った卒業生を大学別にまとめた…

出前はロボットが配達する時代に。ドローン、無人配送車、ロボットの連携で料理を届ける

2020年1月7日から、米ラスベガスで開催されたCES2020で、フランスの自動車部品サプライヤー「ヴァレオ」と美団が共同開発した無人配送車「eDeliver4U」が出品された。一方、ライバルの「ウーラマ」では、ドローン、無人配送車、ロボットの投入がされており、…