中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

全員の発言が聞けるAIデバイス「小熊」。手を挙げて、先生が指名する授業風景が変わっていく

杭州市の実験校で、AIデバイスが試験導入されている。デバイスに向かって、声で回答すると、それがテキスト化され、正面のディスプレイに集約されるというものだ。消極的な生徒の回答も補足できることから、新しい授業の形が模索されていると潮新聞が報じた…

人間には向かない施設の巡回警備の仕事。ロボットと人間の組み合わせで最適化をするショッピングモール

シンガポールのショッピングモール「セレターモール」が、AIセキュリティロボットを導入し、警備業務を人とロボットの組み合わせで最適化を図っている。ロボットは火災、侵入、不正駐車を自動検知できる他、環境測定も可能だと万為機器人が報じた。 施設の巡…

社員番号はランダムに決める。他とは一風違っているバイトダンスの社員証

バイトダンスの社員証は他の企業とはいろいろ異なっている点がある。それは、社員証ひとつでも、自分たちで使うツールは自分たちで開発をするために、合理性や企業文化が反映されることになるからだと中外企業文化が報じた。 社員証も開発をするバイトダンス…

「EVは不便」が逆転している。燃料車ユーザーが直面する4つの困難

つい数年前まで、「EVは不便」という理由で避ける人がいたが、新エネルギー車が増えるとともに、今度は「燃料車は不便」になり始めている。燃料車ユーザーは4つの困難に直面していると烏鴉君的汽車観が報じた。 燃料車好きが直面している4つの困難 中国では…

漫画生成AI「DiffSensei」。苦手だったコマ割りも克服。AIは人間の漫画家を超えることはできるのか

北京大学、上海人工知能研究所、南洋理工大学は協働して、漫画生成AI「DiffSensei」を開発した。一般的な画像生成AIと異なり、コマ割りも行い完成した漫画原稿を生成することができると機器之心Proが報じた。 北京大学などの研究成果「漫画生成AI」 このDiff…

AIをAIと見分けるAIはつくれるのか。混乱する卒業論文AI代筆問題

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 282が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、卒論のAI代筆問題についてご紹介します。 「生…

AIでインフルエンサーは失業か。商品選びをAIに尋ねる人が急増中。各ECもAI搭載を急ぐ

購入する商品を探す時にAIを利用する人が増えている。公平で、個人の特性に合った商品を、理論的に選んでくれるからだ。これまで商品を紹介する役目を担ってきたインフルエンサーの仕事が奪われるかもしれないと財経早餐が報じた。 AIに仕事を奪われるインフ…

飲食店はショッピングモールから逃げ出している。飲食チェーンは2つの「沈む」戦略で対応

飲食店のモールからの撤退が進んでいる。モールの数が増えすぎて、顧客の希薄化が起こり、採算割れを起こし始めているからだ。飲食店は「地下に沈む」「地方に沈む」という2つの方策で生き残りを図っていると紅餐網が報じた。 中堅飲食チェーンがモールから…

空港直結の歴史博物館「西部空港博物館」。拡張工事で出土した遺物を鑑賞できる

2025年2月にオープンした西部空港博物館は、西安咸陽国際空港第5ターミナルの中にある。拡張工事で出土した遺物が展示をされている。航空便の乗り換え時間に参観できることができると好評になっていると新週刊九行が報じた。 歴史遺産の豊富な陝西省 古都・…

杭州市がイノベーション都市になれた理由。就活生に無料の宿泊所を提供する青荷駅站

杭州市では、若者が杭州市で働くための支援を積極的に行っている。そのひとつ、青荷駅站は就活生のために無料の宿泊所を提供するというものだ。このような手厚いサービスをすることで、杭州市は若者が集まる都市となり、イノベーションが起き始めていると杭…

航空機チケットが勝手に払い戻され、買い直される怪現象。差額は誰のポケットに入っているのか

購入した航空券が知らない間に勝手に払い戻され、安くなったチケットに買い直されるという不思議な現象に対する苦情が増えている。旅行社が、差額を利益にするために行っている疑いがあると南方都市報が報じた。 自分のチケットが勝手に払い戻される謎現象 …

AIスマートフォンの現在。アップル、グーグル、サムスン、中国メーカーの動向

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 281が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、AIスマートフォンの現状についてご紹介します…

pod001:生鮮ECの背後にある前置倉と店倉合一の発想

バックナンバーの内容をPodcastで音声配信しています。Google NotebookLMを使用し、音声を生成させ、Spotifyポッドキャストで配信をしています。 男性と女性のアナウンサーが、記事についてやり取りをするという形式で、記事のポイントをうまく拾ってくれる…

ロボットとロボットが協調して作業をこなせる「群脳」。工場への導入が始まる

工場への人型ロボットの導入が始まっているが、ロボットとロボットが協調をして行う作業はこれまでできなかった。そこで、UB Techでは群脳「BrainNet」を開発し、複数のロボットが協働でひとつの作業をこなせるようにしたと直新聞が報じた。 ロボットの弱点…

5Gの普及率は、中国が80%。続くのはインドと米国。立ち遅れる欧州と日本

SpeedTestを運営しているOoklaは、各国の5G SA普及率の実測調査を行った。その結果、中国が圧倒的に普及をしており、欧州と日本が立ち遅れているという状況が明らかになったと互聯魚が報じた。 中国の5G SA普及率は80% SpeedTest(https://www.speedtest.ne…

働き始めたロボット犬。介護施設や下町で仕事を見つけたロボット犬たち

ロボットが日常生活の中に入り始めている。できることはまだ限界があるものの、町内で饅頭を配ったり、介護施設でお薬を届ける仕事を担うようになっていると北京新聞広播が報じた。 ロボット犬の価格は20万円。個人でも買える ロボットの量産が始まり、街中…

「無料トライアル+自動更新」アプリが消費者問題に。解約手続きをしなければサブスク料金の引き落としが勝手に始まる

AppleのiOSアプリの自動継続が大きな問題になってきている。この問題は、消費者の苦情ポータル「黒猫投訴」でも2万件を超える苦情が寄せられていると新黄河が報じた。 無料トライアルを使っただけなのにお金を請求される 周娜さん(仮名)は、「万能WiFi大師…

アニメ映画「ナタ2」の異例のヒット。中国アニメーターの低賃金問題は解消できるか

中国アニメ映画「ナタ2」が異常とも言えるヒットになり、中国国内興行収入だけで世界興行収入記録を塗り替えてしまった。しかし、中国アニメ業界は、アニメーターの低賃金、長時間労働の問題を抱えている。ナタ2のヒットで、労働環境が改善されるかどうかが…

中国人の7割は所得税を支払っていない。中国政府はどこからお金を持ってきているのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 280が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国の税金についてご紹介します。 中国のよう…

高校生が折りたたみスマホを開発。アップルよりも早く折りたたみスマホをつくったと話題に

湖北省の高校1年生が、折りたたみスマホを開発しことが話題になっている。既存の部品を使って組み立てはいるももの、それでも折り曲げ機構などにさまざまな工夫が必要になったと極目新聞が報じた。 高校1年生が開発した折りたたみスマホ この折りたたみスマ…

LCC春秋航空は、なぜ最大の利益をあげることができたのか。コストを徹底抑制するために春秋航空がやったこと

春秋航空の2024年の利益が26.0億元となり、各航空会社の中で最大となった。春秋航空はコストを削減するために努力を徹底している。すべての面で努力をしていることが業績に反映されたと澎湃新聞が報じた。 LCC春秋航空が最大の利益をあげる 2024年、中国の航…

山登りをしなければならない観光地「黄山」に、山登りを補助してくれるスマートベルトが登場

黄山は世界遺産にもなっている中国有数の観光地だが、8時間の山登りが必要になる。そこで、筋力を補助してくれるスマートベルトの貸し出しが始まった。黄山市では観光地の作業員に導入をすることを計画していると中国新聞網が報じた。 山登りを補助してくれ…

人型ロボットの開発はどこまで進んでいるのか。自動車メーカーとロボットの親密な関係

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 279が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、人型ロボットについてご紹介します。 中国の人…

無人セスナ機が農産物を夜のうちに輸送。トラックに比べて、輸送コストは下がり、時間は短縮

2025年2月16日、陝西省榆林市榆陽にある馬合空港から、陝西省西安市の藍田空港まで2時間47分で、新鮮な羊肉が空輸された。運んだのはFP-98「獅子座」の愛称を持つ大型固定翼ドローン。パイロットは搭乗せず、無人での飛行だった。中国で初めて長距離の無人空…

劣化したリチウム電池を復活させる技術が登場。スマホなら32年バッテリー交換不要に

復旦大学の高分子化学の彭慧勝教授のチームが、劣化したリチウムイオン電池を復活させる技術を開発した。1824回充放電をし、85%にまで劣化したリチウムイオン電池を処理し、1万1818回まで使っても96%を維持した。この成果は「ネイチャー」に発表されたと上観…