ファーウェイのPura 80にはAIが搭載され、詐欺防止の機能が標準搭載された。他人の覗き見や、疑わしい通話をAIが警告してくれるというものだと愛范児が報じた。
AIを使って詐欺に遭うリスクを軽減
スマートフォンは現代人にはなくてはならない便利なツールだが、詐欺の入り口にもなっている。QRコードなど重要な情報を表示している時に、肩越しに誰かが見ているかもしれない。公的機関を語ってお金を騙し取ろうとする電話がかかってくるかもしれない。親戚からビデオ通話がかかってきたが、それは親戚の顔をした別人かもしれない。
最近のスマホにはAIがビルトインされているのが一般的になったが、このAIを詐欺防止機能に活用しているのが、ファーウェイのPura 80だ。Pura 80にはさまざまな詐欺防止機能が搭載されている。
他人の画面注視を警告する
意外に見落とされるのが、スマホを覗き見されることだ。支払い用のQRコードを表示したままにしておくと、現在のカメラ性能は非常に優れているため、数m先からでも写真を撮影して、拡大をすればQRコードをスキャンすることが可能だ。
また、地下鉄などで、肩越しに画面を見られれば、多くの個人情報を知られることになり、そのような詐欺師が電話をかけてくれば、個人情報を知っているため、本物の公的機関の職員なのだと信じ込んでしまう。
そこで、Pura 80では、ユーザー以外の注視を検出すると、ダイナミックアイランドに「覗き見保護、画面のプライバシーに注意」という警告が表示される。この警告が出た場合は、すぐに画面を暗転させることができる。

通話の内容が疑わしい場合に警告
音声通話に関しては、話している内容を解析して、詐欺の脚本と比較をし、疑わしい場合には警告が表示される。
また、詐欺師はビデオ通話をよく利用するようになっている。相手が信頼している人物の顔、声に変換をしてビデオ通話をすると、かなりの高確率で信じてもらえるからだ。
これも、光の方向、顔の動きなどをAIが判断して、疑わしい場合には警告を出してくれる。

AI搭載スマホのわかりやすいメリット
このような機能は、データをサーバーにアップロードして解析するのではなく、エンドサイドだけで処理が行われる。つまり、プライバシーがファーウェイに対して流出することなく、詐欺防止の機能が働くのだ。
ファーウェイでは、独自OS「HarmonyOS 5.1」以降で、この機能を搭載している。重要なのは、オプションではなく標準装備だということだ。この詐欺防止機能は他のメーカーでも広まっていくことになる。スマホにAIが搭載されて、最初のわかりやすい恩恵になりそうだ。
バックナンバーポッドキャスト放送中!
ビデオ版バックナンバーも登場!
