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ハーモニーOS搭載の水筒。ハーモニーOSの家電搭載が始まっている

ハーモニーOS搭載の水筒が発売された。ファーウェイが開発したハーモニーOSは、スマホなどの電子機器だけでなく、家電製品などにも搭載をされ始めている。すでに搭載デバイスは3億台を突破している。ファーウェイはハーモニーOSを広く展開する戦略を進めているとIT之家が報じた。

 

水筒にもハーモニーOS搭載

ファーウェイのEC内のセレクトショップ「華為智選」で、ハーモニーOS搭載のスマート水筒が159元(約2900円)の価格で発売になった(https://item.jd.com/100015298795.html)。

この水筒の特徴は、ハーモニーOSを搭載しているという点だ。首の部分にはLEDディスプレイがあり、現在の温度が表示される。また、スマートフォンアプリと連動し、アプリに書いた手書き文字を表示することも可能で、自分の名前を書いておくことができる。充電はマグネット式の充電ケーブルで行い、満充電で約4週間利用することができる。

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▲ハーモニーOSを搭載した水筒。ハーモニーOS搭載商品には、左下の「Harmony OS Connect」のロゴがつく。

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▲首の部分には、LEDディスプレイがあり、温度が表示される。

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▲LEDディスプレイには手書き文字を表示することも可能。

 

加速度センサー内蔵で飲水量を自動記録

さらに、加速度センターが内蔵されていて、水を飲む動作を感知し、水を飲んだ回数、時間、飲水量などをアプリに記録をしてくれる。また、時間を指定して飲水のアラームを鳴らす、一定時間飲水をしていないとアラートを鳴らすという設定をすることもできる。

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▲加速度センサーが内蔵され、水を飲むと、時間と推定の飲水量が記録される。

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スマホと連動し、水を飲む時間にアラームを鳴らせたり、一定時間水を飲まないとアラームを鳴らせることができる。

 

ハーモニーOS搭載家電が勢力を伸ばしつつある

このような水筒にあまり魅力を感じない人もいるかもしれない。しかし、中高年から注目をされているようだ。高齢になると、喉が渇いたことを認識しづらくなり、脱水症状を起こすことがある。そのため、定期的な水分摂取が奨励されている。

また、テック業界から注目をされているのは、ハーモニーOS搭載デバイスの増加ぶりだ。ハーモニーOSは、ファーウェイが開発をしたLinuxベースのOSで、スマホだけでなく、家電などのデバイスにも搭載され始め、すでに搭載デバイスは3億台を突破した。

元々は、米国によるファーウェイ規制により、Androidの使用ができなくなったため採用された独自OSだが、使用料が無料であることもあって、カーナビや家電に搭載され始め、ハーモニー経済圏を構築しようとしている。

今後、このようなハーモニーOS搭載のスマート家電、スマートデバイスが続々と登場してくることになりそうだ。