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上海の高層ビルでドローン衝突事故が多発。なぜ、ドローンは栓抜きビルに衝突をするのか

上海市の高層ビルのひとつ「上海環球金融センター」にドローンが衝突する事故が多発をしている。この地域でドローンを飛行させるには事前申請が必要になっているが、多くが無許可の違法飛行だと縦相新聞が報じた。

 

上海の高層ビルにドローンが衝突

上海市の高層ビルが立ち並ぶ地域「陸家嘴」。このビル群の中で一際目立つのが、通称「栓抜きビル」と呼ばれる上海環球金融センターだ。地上101階、高さ492mで、先端部には栓抜きのような空洞がある。開発をしたのは日本の森ビルで、中国の古代の穴あき銭をイメージしたものだという。

ところが、2025年8月24日午後、2機のドローンがこの上海環球金融センターの栓抜き部分に衝突をした。96階部分に衝突をし、防水加工に穴を開けることになった。

上海環球金融センターでは、ドローンを回収し、警察に通報した。

▲ドローンの衝突により、96階部分の防水加工に穴が開く被害を受けた。

▲衝突をしたドローンはいずれもDJI製。DJIでは、身分証による実名登録を義務づけ、それをしないと起動できない仕様であるため、所有者にたどりつくのは難しくないと見られている。

 

衝突事故が多発する上海環球金融センター

上海環球金融センターによると、このようなドローンの衝突事故は、2016年以来95件起きているという。2017年の事故では、ドローンが98階に衝突をして落下、97回の採光用のガラス屋根が割れるという事態になった。

このようなドローン衝突事故は近年になって増えており、2023年は35回、2024年は19回、今年2025年は8月末までで17回が起きている。

▲2017年の衝突事故では、天窓が割れるという被害を受けた。

 

DJIのドローンは実名登録制を採用している

この地域は、ドローンの飛行禁止地域にはなっていないが、警告区域に指定されている。ドローンを飛行させる際は、事前に申請する必要があり、120m以上の高度での飛行は禁止されている。

そのため、衝突事故のすべてが違法な飛行によるものだ。しかし、警察の捜査は順調に進みそうだ。なぜなら、今回事故を起こしたドローンはDJI製のものだったからだ。DJIのドローンは、実名登録が必要で、飛行禁止区域では飛行ができない制限が組み込まれている。そのため、所有者にたどり着くことは難しくない。

上海市陸家嘴にある上海環球金融センター。古銭を模した特徴的な穴から「栓抜きビル」と呼ばれ、上海のランドマークになっている。

 

なぜ栓抜きビルにドローンが集中するのか

なぜ、上海環球金融センターにドローン事故が集中するのか。栓抜きという形状が、ドローンユーザーにとって魅力なのだと思われる。この空洞を潜り抜ける映像を撮りたい。そういう人が多く、操縦を失敗して衝突しているのではないかと見られている。

しかし、多くの衝突事故がビルの施設内に墜落をしているが、ビルの外に墜落をして地上まで落下をした場合、深刻な人的被害を与えることにもなりかねない。上海環球金融センターでは、周辺地域を飛行禁止区域に指定をしてもらい、電子フェンスの設置を認めてもらえるように訴えている。

▲ドローンが発見された場所(矢印)。栓抜きビルをドローンでくぐり抜ける映像を撮りたくて、この場所を飛行させるのではないかと見られている。

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