画像系生成AIの性能が急速に向上し、広告制作の現場が変わり始めている。デザイナー以外も生成AIを使うバイブクリエティブの時代に入っていると人人都是産品経理が報じた。
広告制作はAIを使うのが当たり前の時代に
生成AIが制作作業を変革しようとしている。画像生成AIにはDALL·E 3やStable Diffusion、Midjourney、nano bananaなどがあり、映像生成AIにはSoraやDream Machine、Runway、Klingなどがある。
その中で、中国で注目されているのがバイトダンスの「即夢」だ。画像と映像の両方の生成が統合されているため、アニメーションを簡単につくれるようになった。
特に注目されているのが、アニメーションの最初の画像と最後の画像を指定できることだ。2つの画像の間をアニメーションで繋いでくれる。これにより、絵コンテ代わりの生成画像を複数枚用意して、その間をアニメーションで繋いでいくことで、効率的にアニメーションが作成できるようになった。

レタリング機能を強化した「即夢」
もうひとつがレタリングだ。一般的な画像生成AIは文字に弱い。多くの場合、画像として認識をしてしまうため、この世にはない文字を描いてしまう。
しかし、即夢は中国語の文字を通常の3倍以上の素材を用意して、特化して学習をした。その結果、指定した文字を正確に生成することができ、なおかつ多彩なレタリングが可能になった。レタリングのテイストは、プロンプトから自然言語で調整可能だ。
しかも、作成したレタリングは、再現性が高いため、ポスターで使ったのと同じレタリングをムービーでも使うということが可能だ。



広告制作の作業フローが変わった
これにより、広告制作のフローが大きく変わった。これまでは、デザイナーが全体プランを構成し、それに沿ってビジュアルとレタリングをそれぞれの専門家に発注をする。
しかし、即夢を使うと、自然言語でビジュアルとレタリングを記述できるため、専門的なデザインスキルがなくても広告制作が可能になった。これにより、各部門が即夢でサンプル広告をつくり、それを持ち寄ってディスカッションし、選ばれたものをデザイナーが最終調整するという流れに変わった。
これまでは、各部門が必要としている広告のコンセプトを口頭や文字でデザイナーに正確に伝えることにコストがかかっていた。しかし、言葉でデザイナーに伝えるのではなく、言葉で即夢に伝えれば完成品に近いものが得られる。デザイナーはデザインをする人ではなく、最初に全体のコンセプトを決め、出てきたものを判断し、仕上げをする人になった。
とはいえ、即夢のレタリングパターンは、まだ多くはない。そのため、広告制作の現場からすると、個性が出しづらいという不満がある。今後、レタリングの学習を進めていくことで、広告制作は人からAIに完全に移行しそうだ。



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