同室の人を悩ませるいびき。いびきをかく人も止めようがないだけに困ってしまう問題だ。このいびきを防止するデバイス「スノアサークル」が発売されている。いびきを検知すると、低周波刺激を与えて気道を広げ、いびきを止める仕組みだと数碼科技先鋒官が報じた。
いびきを止めるスノアサークル
いびきに悩んでいる人は多い。中国では、一人で個室に寝る環境がある人は多くなく、夫婦、家族、学生寮、社員寮など他人と同じ部屋で寝ることが多い。自分のいびきがどの程度他人の迷惑になっているかはわからず、他人から指摘されて初めて気がつく。
音を感知して、いびきを録音するアプリなどもあるが、それでいびきが同室の人の迷惑になっているとわかっても、治しようがない。この問題を解決するデバイスがスノアサークルだ。深圳市の雲中飛(VVFLYエレクトロニクス、https://www.vvfly.cn/about.html)が開発したもので、ファーウェイのデバイス管理アプリ「HiLink」にも対応をしている。
▲スノアサークルの公式ビデオ。いびきを検知して、低周波刺激で気道を広げていびきを止める。
いびきを検出したら低周波刺激で止める
このスノアサークルの基本原理は、いびきを書いている人の肩などを軽く叩くと気がついていびきが止まるというものだ。このスノアサークルEMSは、EMS(Electric Muscle Stimulation、電気的筋肉刺激装置)が基本構造になっている。肩こりなどを解消する低周波治療器と同じものだ。
スノアサークルは、粘着パッドをアゴの下に貼り、磁石によって装着をする。ここで、音とノドの部分の振動を感知し、いびきをかいていることを検出する。個人によっていびきの種類が異なるため、新たな振動パターンを認識するとそれを学習してくれる。
いびきを検知すると、TENS(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation、経皮的電気神経刺激)とEMSで刺激を与え、いびきを止めるというものだ。低周波治療器と基本的には同じものなので痛みが走るようなことはない。刺激を受け、気道が開くためにいびきが止まる。
いびきが起こるメカニズムは、のどの筋肉が弛緩をし、寝ているために気道が狭くなることで呼吸による空気が通ることで音が鳴るというものだ。刺激を受けることで、のどの筋肉の弛緩が解消され、いびきが止まるというものだ。
睡眠状態+いびき状態もアプリに記録
また、睡眠状態はアプリに記録をされ、いびきをかいた時刻、大きさだけでなく、眠りの深さ、睡眠の姿勢(仰向け、左向き、右向き)なども記録をしてくれる。
いびきは中年になると筋肉が緩むことにより生じたり、疲れていると眠りが深くなり筋肉が弛緩をして起こる。しかし、重要な病気の予兆であることもありえる。睡眠記録をとってくれることにより、医師に相談する場合も、的確な診断やアドバイスを得やすい。
希望小売価格は599元(約1万1000円)。日本でも日本語公式サイト(https://www.snorecircle.jp/lineup/ems/)があり、アマゾン経由などでも購入ができる。