深圳にテック企業が続々と社屋を建設している。深圳はテクノロジー都市であり、さらに大型の土地開発計画が進んでいるからだ。テック企業の社屋は、いずれもユニークな設計デザインのもので、深圳が設計デザインの美術館になろうとしていると深圳買房計画が報じた。
BAT、携帯電話メーカーが深圳に大集合
深圳が建築の美術館になろうとしている。すでに中国テックジャイアントBAT(百度、アリババ、テンセント)が拠点を置き、そこにバイトダンス、小米(シャオミ)も深圳本部を建設することを発表した。また、中国4大携帯電話メーカー、ファーウェイ、シャオミ、OPPO、vivo、さらにアフリカでトップシェアを持つ伝音が集結することになる。これに、深圳発の企業が加わり、深圳はテック企業社屋の見本市になろうとしている。
BATが集合する后海
最も有名なのは、后海金融本部基地と呼ばれる地域だ。后海というのは深圳湾のこと。深圳湾から臨んだ后海金融本部基地の写真は、深圳を表す写真としてよく使われる。ここにはBAT3社のオフィスがある。
后海に隣接した高新技術産業園に、百度の百度国際ビルがある。高さ181mのビルが2棟あり、39階建てのビルで5000人ほどが働いている。ここには百度華南本部があるだけでなく、国際本部、研究センターなどが入っている。壁面のユニークなデザインは、二進数をモチーフにしたものだという。
后海にはアリババ国際運営本部がある。積み木を積み上げたようなユニークなデザインだ。宅配便の配達パッケージをイメージしたものではないかとも言われている。
テンセントは元々深圳で生まれた企業。高さ248mの南棟と194mの北棟が、3本の腰巻で結ばれるというユニークなデザインのビルがテンセントグローバル新本部だ。テック企業のビルを数多く手掛けている米国の設計事務所NBBJが設計をしている。
テンセントとNBBJは、8万人から10万人が暮らす未来都市「未来テック島」を建設する計画も発表している。年内に着工される予定だ。
ザハ・ハディッドが設計したOPPO深圳本部
深圳湾に面した華橋城南部の海浜地区には、深圳湾超級本部基地がある。ここには携帯電話メーカーのOPPOが深圳本部を建設予定だ。設計は、日本の新国立競技場のコンペで有名になったザハ・ハディッド建築事務所が担当をしている。高さ200mで総工費は70億元だという。
新開発地区にvivoの深圳本部
宝安中心区では、携帯電話メーカーのvivoが深圳本部の建設を始めている。高さ150mで2024年に完成予定。この地区は、これから開発される地区だが、面白いことに、深圳湾の入江を挟んで、テンセントの未来テック島が臨める。あと5年ほどで、この地区はまったく様変わりすることになる。
社屋デザインの見本市になる深圳
この他、世界的に有名な建築事務所が中国企業のビルの設計を行い、深圳にはさまざまな建築物が登場することになり、設計事務所の展示会のようになっていく。深圳は再び変わろうとしている。
iCarbonX:スティーブン・ホール建築事務所
天音:ゲルカン・マルグ建築士事務所
ZTE:オーレ・シェーレン建築事務所
万科:ペリ・クラーク・ペリアー・アーキテクツ
恒力投資集団:ゲルカン・マルグ建築士事務所
恒大集団:華東建築設計研究院