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vivo NEX Sで撮影した「透明北京」が話題に

フルベゼルレススマホとして発売された中国vivoのNEX Sで撮影された「透明北京」の写真が拡散し、話題になっていると智能科技愛好者が報じた。

 

M字ハゲがないフルベゼルレスのvivo NEX S

中国ではvivoが6月に発売したNEX Sが人気になっている(日本未発売)。6.59インチ有機ELディスプレイ、ディスプレイ指紋認証など最高スペックのAndroidスマートフォンだが、何と言っても最大の特長は、画面上部のノッチがないこと。フルベゼルレス(枠なし)となり、画面占有率は91.24%にもなる。価格は直販サイトで4298元(約7万円)。

iPhoneを始めとするベゼルレススマホには、上部にノッチが存在する。これはCCDカメラを配置するためだ。しかし、このノッチがあるために、画面上部はバッテリー残量などの情報バーとしてしか使うことができず、せっかくのベゼルレスであるのに、画面を有効に使いきれていないというもどかしさがあった。

NEX Sは、このノッチをなくし、フルベゼルレスを実現した。

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vivoが6月に発売したNEX S。約7万円と、かなりの高価格帯だが、よく売れている。ノッチをなくしたフルベゼルレスが話題になっている。

 

撮影時にカメラが飛び出してくるギミック

フルベゼルレスを実現するために、ギミックカメラが採用された。カメラは普段本体内部に内蔵されていて、撮影時に外に出てくるのだ。出るまでの時間は1秒と短く、実際の撮影には気にならない。また、ちょっとしたことでCCDが乗っているプレートが壊れそうだが、意外にしっかりしているため、破損の心配も思ったより少なそうだ。この仕掛けのおかげで、画面はフルに画像表示に使えるようになった。

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▲ノッチを残さざるを得ないのはCCDカメラ部分があるためだが、NEX Sはカメラを内蔵し、撮影時に飛び出すギミックを採用して、ノッチ部分を解消した。

 

美しい「透明北京」の組み写真

このNEX Sを使って、あるカメラマンが撮影した北京の風景写真が話題になっている。

北京の風景を撮影し、その写真を表示したNEX Sをさらにもう一台のNEX Sで撮影するというものだ。「透明北京」と題された一連の写真は、驚きをもってネットを拡散中だ。

すでにNEX Sユーザーの間で真似をする人が現れ始めていて、他都市の透明都市写真もアップされ始めている。

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