中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

納期は半分、業務効率は4倍。アリババの未来工場「犀牛智造」が変える服飾製造業

アリババの未来工場「犀牛智造」が服飾製造業を変えつつある。原材料の管理、工程の多くが自動化され、EC淘宝網などの売上データから売れ筋商品を予測し、多品種を従来の半分程度の期間で製造ができる。犀牛智造に生産委託をするアパレル企業はすでに200社を…

フォクスコンの工員から4000億元企業へ。アップルも注目する立訊精密の高い技術力

中国でアップル製品を製造するEMS企業としてはフォクスコンの名前が有名だが、アップルはその他のEMS企業も活用をして製造をしている。その中でも、立訊精密は、他社が製造に戸惑うAirPodsの製造を行い、高い技術力で知られるようになっている。立訊精密は、…

まるでリアルなドライブゲーム。L4自動運転の無人化を可能にした5Gリモート運転

百度(バイドゥ)が進めるL4自動運転ロボタクシー。すでに北京市などで営業運転に入っている。L4自動運転だが、安全監視員が同情しない無人運転になっている。そのApollo 5Gクラウドリモート運転の現場が公開され、世界一精密なドライブゲームのようだと話題…

学科教育から素養教育へ。バイトダンスが再び挑むオンライン教育「好奇小知」

国務院の双減政策により、オンライン教育に注力をしていたバイトダンスの各サービスがすべて停止となり、大きな打撃を受けている。しかし、すでに「好奇小知」のサービスのテストを始めており、素養教育の分野でオンライン教育に再挑戦しようとしていると艾…

ライブコマース時代の商品品質とは。配送・サポートはもはや重要な品質の要素

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 121が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、新世代EC時代の商品品質の考え方についてご紹…

生乾きコンクリにはまる無人カート。無人カートの用途拡大に必要なものとは

ある大学で工事中の生乾きコンクリートに無人カートがはまるという事態が発生し、エンジニアの間で議論になっている。無人カートのアルゴリズムを今より高度なものにしないと、利用できる環境が広がらないのではないかという議論が起き得ていると虎嗅が報じ…

TikTok ECが本格化。課題は英語の壁とライブコマースの定着

TikTok ECが英国、米国、インドネシアで本格化をしている。特にインドネシアは好調で、中国の製造業者はインドネシアを起点に東南アジアに中国製品を売れるのではないかと期待を膨らませている。しかし、東南アジアアジアは英語が基本であり、なおかつライブ…

アリババ、京東、百度の株価が暴落。その背後にあるプロビジョナルリスト

米国証券市場に上場をしているアリババ、京東、百度などの株価が3月に暴落するという現象が起きた。プロビジョナルリストに加えられて、米国投資家に対して上場廃止のリスクがあることを注意喚起されたことが直接の引き金になったとAI財経社が報じた。 アリ…

ECがガチャになる?ハズレ商品は回収してもらえるビリビリEC

動画共有サービス「ビリビリ」のECが成長をしている。販売商品はフィギュアや電子周辺機器などだが、どのグレードの商品があたるかわからないガチャ感覚をECに持ち込んだ。識者からは批判もされているものの、今後ビリビリの大きな収入源になる可能性がある…

AI事業への転換が順調に進む百度。それでも株価は下落基調。投資家が気にしている3つのこと

百度のAI事業が順調に成長をしている。話題のロボタクシーも各地で営業運行に入っている。しかし、投資家の評価は厳しく、株価は下落を続けている。投資家たちは3つのことに不安を持っていると虎嗅が報じた。 業態転換は順調、しかし株価は下落 百度(バイド…

ディープフェイク技術の産業応用が始まっている。GANの活用で成長したバイトダンス

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 120が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、ディープフェイク技術の産業応用についてご紹…

もはやサブカルの聖地ではない。ビリビリが生き残るために失ったもの

動画共有サービス「ビリビリ」が変わり始めている。当初は、ACGNを中心としたサブカルの聖地だったが、収益化の柱としてタイアップ広告を拡大したため、サブカルから「どんな動画もある」総合サイトに変貌しつつあると市界が報じた。 もはやサブカル映像だけ…

Ankerの浅海戦術。Ankerが覆した電子製品業界に存在する5つの誤解

モバイルバッテリーからBluetoothオーディオ、プロジェクターなどで愛好者の多いAnker(アンカー)。Ankerはそれまでの「低品質の中華クオリティ」のイメージを一掃した。それを可能にしたのは、当時の業界に存在した5つの誤解を再検討し、覆してきたからだ…

北京冬季五輪で注目された新素材「グラフェン」。座席や衣類を微電力で温かく

北京冬季五輪で注目された新素材が「グラフェン」だ。グラファイトの一層だけを分離したもので、非常に薄く、引っ張り強度が高い。伝導率も高いため、低電力で発熱できることから、座席や衣類への応用がされたと上観新聞が報じた。 北京冬季五輪で注目された…

ライブコマースができなくなったライブコマースの女王。変わるライブコマースの勢力図

ウェイヤー、シェリーなどの人気ライブコマース主が脱税を指摘され、巨額の追徴金が課せられた。さらにアカウントも剥奪をされ、ライブコマースができない状況になっている。2人が獲得していた巨大な流量の行方が注目されていると全天候科技が報じた。 取り…

高速道路の無料化始まる。築33年の広佛高速が完全無料化。急がれる高速道路無料化時代のビジネスモデルの構築

広東省の高速道路を運営する広東省高速道路発展株式会社は、2022年3月3日午前0時から、広佛高速道路の料金の徴収を停止し、完全無料化すると発表した。中国で初の高速道路の無料化になると南方+が報じた。 築33年の広佛高速が完全無料化を実施 広佛高速道路…

主要テック企業はリストラの冬。安定成長へのシフトと香港上場問題

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 119が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、冬の時代に入ったテック企業の現状をご紹介し…

アリババ成長の秘密は、創業時から女性が活躍をしたこと。創業メンバーの3人の女性

アリババは女性比率が高い企業ということでも知られる。ほぼ50%に近い。それは、創業時から女性が多く、成長後は女性幹部となり、女性が活躍する場をつくってきたからだと鑑史人が報じた。 女性が活躍する企業、アリババ アリババは、女性社員の比率がほぼ5…

サポートセンターの「相談内容の番号ボタンを押してください」がなくなる。通話時にメニューが表示されるファーウェイのスマホ機能

サポートセンターに電話をした時にアナウンスされる「相談内容の番号ボタンを押してください」。自分に該当する番号がアナウンスされまで待たなければならず、時には聞き逃してしまって最初から聞き直すこともある。ファーウェイはビデオ通話を利用して、メ…

店内モバイルオーダーのQRコードをSNSにあげたら、勝手に大量注文が。誰が料金を負担すべきなのか、専門家の見解もわかれる

ある飲食店の客が、不用意に店内モバイルオーダーの写真をSNSに公開したところ、さまざまな人が勝手に注文をしてしまい、料金が5000万円を超えるという事件が起きた。この料金を誰が負担すべきか、法律家の間でも見解がわかれていると新聞晨報が報じた。 飲…

アリババが自社ECに直営店を出店の波紋。ビジネスモデルの大転換になる可能性

アリババが自社が運営するEC「天猫」に自営店舗を出店したことが波紋を呼んでいる。アリババはプラットフォーマーであり、ECマーケットプレイスの運営に専念し、参加する販売業者のビジネスを支援する立場だった。しかし、直接ライバルともなりかねない自営…

独特の文法を持つ縦読みマンガ。少数厳選でIP化を加速させることでユニコーンに成長した「快看漫画」

中国で最も人気があるコミックサイト「快看漫画」。掲載作品数は少ないものの、少数厳選をし、すべてが投稿者によるオリジナル。少数に厳選することで、リソースを集中させ、IP化を加速することで、漫画家の生活が成り立つようにした。企業価値は160億元とな…

北京冬季五輪で使われたテクノロジー。デジタル人民元から駐車違反まで

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 118が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、北京冬季五輪のテクノロジーを紹介します。 中…

サクラレビュー対策に効果なし。各サービスの個別対応に限界。月3000元のサブスク形式のサクラレビューも登場

ECなどのサービスに、虚偽の高評価レビューを書き込み、商品を過剰によく見せるサクラレビュー。このようなサクラレビューを担当する業者が無数に存在し、最近では月額契約のサブスクまで登場している。当局や各サービスは対策を講じているが限界に達してい…