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高速道路の無料化始まる。築33年の広佛高速が完全無料化。急がれる高速道路無料化時代のビジネスモデルの構築

広東省の高速道路を運営する広東省高速道路発展株式会社は、2022年3月3日午前0時から、広佛高速道路の料金の徴収を停止し、完全無料化すると発表した。中国で初の高速道路の無料化になると南方+が報じた。

 

築33年の広佛高速が完全無料化を実施

広佛高速道路は、広州市と佛山市を結ぶ全長15.7kmの高速道路。1989年8月に開通をした広東省では最も古い高速道路で、最高速度は時速120km、開通から33年が経っている。

広東省交通運輸庁が「広佛高速道路の通行料金の満期処置に関する通知」を発表し、その内容を受けて、高速道路の無料化を実施した。

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▲無料化が実施された広佛高速。築33年の広東省では最も古い高速道路。管理は引き続き運営会社が担当をする。

 

料金徴収は30年が上限の有料道路

中国では、2004年に「道路通行料金条例」が定められ、特段の事情がなければ道路が通行料金を徴収できるのは30年までと定められている。

広佛高速道路は、2019年に30年の期限を迎えたが、無料化は難しいと判断され、3年の猶予期間が与えられた。

広佛高速道路は、2019年には7596.92万台の通行車両があり、4.71億元(約90億円)の通行料収入があった。

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▲料金所は当面残されるが、ETCのバーはあがったままになり、料金の徴収は停止されている。

 

無料化の波に求められる新しいビジネスモデル

通行料収入はなくなるが、道路の管理と補修は広東高速が引き続き行う。現在は、広東高速が運営する他の高速道路から通行料収入があるために、その予算を使って、広佛高速の管理も行うことになる。

しかし、今後、30年を迎える高速道路が次々と生まれてきて、無料化の波が始まることになる。管理や補修費用をどうやって捻出をするか、それが大きな問題になっている。

サービスエリアでの小売を強化するなど、通行料以外の収入の道を確立する必要があり、最初に無料化が始まった広東高速がどのような対応策を取るのか、注目されている。まずは法律通り無料化を実行し、それから策を考えることになる。