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小米「SU7」が事故を起こし出火。それでもSU7の安全性が賞賛された理由

南京市でSU7が中央分離帯に乗り上げ出火するという事故が発生した。しかし、小米のバッテリー倒置技術により、乗員の安全が守られたため、ネットではSU7の安全性を評価する声があがっていると好車地界が報じた。

 

話題の小米SU7が炎上事故

2024年9月17日、江蘇省南京市南京南駅付近で、小米の「SU7」が事故を起こした。運転手のミスにより、中央分離帯に乗り上げ、その際、車の底面が縁石に当たり、底面に配置されているバッテリーが破損し、出火するという事故になった。

ところがこの事故の映像が拡散するとともにSU7の安全性に賞賛が集まるという事態になった。

▲南京市で起きたSU7の事故。運転ミスにより中央分離帯に乗り上げてしまい、特殊な縁石の形状により底面が損傷し、出火した。しかし、バッテリー倒置技術により、火は下に向かって吹き出し、乗員室は守られた。衝突検知によりドアロック解除、窓が開くという仕組みもあったため、乗員は脱出をし、ケガはなかった。

 

衝突検知でドアロック解除、窓が開く

電気自動車(Battery Electric Vehicle=BEV)が事故を起こした時に、いちばん怖いのがバッテリー損傷による出火だ。リチウムイオンバッテリーは損傷を受けると一瞬で火を吹くので、あっという間に火が回り、脱出が遅れると乗員室内が火の海になってしまう。

しかし、SU7には衝突検知による安全対策が施されている。衝撃を受けると、自動でドアロックが解除され、すべての窓が下りるというものだ。これにより、運転手はすぐに脱出することができた。

▲SU7ではバッテリーが上下逆さまに設置してある。万が一バッテリーが損傷をして発火しても、火は下向きに噴き出すことになり、乗員室には延焼しづらいというものだ。

 

バッテリーを逆さまに設置する技術

さらに、SU7の発表会では「バッテリー到置技術」が紹介されていた。バッテリーは通常、自動車の底面に配置されるが、SU7ではこのバッテリーを意図的に上下逆さまに配置してある。万が一、バッテリーが発火するような事態になっても、火は下方向に噴き出すため、乗員室の安全が守られるというものだ。

実際、SNSの事故映像を見ても、火は車体の下に向かって噴き出しており、乗員室内には火が回っていない。しかも、事故処理が終わってみると、車体そのものはほとんど損傷してなく、バッテリーを交換すればまた乗ることができる状態だったという。

このバッテリー到置技術は、他のメーカーでも採用してほしいという声があがっている。自動車である以上、運転ミスによる事故は避けられないが、SU7はこの事故の報道がかえってSU7の安全性を証明することになった。