中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

WeChatで表示される「相手が入力中」。この小さくて大きなSNSの機能

WeChatでメッセージを送り、相手がすぐに返信を書こうとすると、「相手が入力中」の表示が出る。小さな機能だが、これがSNSのユーザー体験を大きく向上させていると大風観察が報じた。 WeChatがSNSを制した理由 中国でほぼ全員が使っているSNS「微信」(ウェ…

中国最大の飲食チェーン、中国の町中華「沙県小喫」に異変。閉店が相次ぐ理由とは

世界で最大の飲食チェーンは、10万店舗を展開する「沙県小喫」であると言われる。安くて美味しい、中国の町中華にあたるチェーンだ。しかし、コロナ禍以降、閉店が続いている。新興の中華ファストフードに客を取られていると基建不倒翁が報じた。 中国の町中…

学生たちはなぜQQが好きなのか。若者に好まれるSNSの要素とは?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 220が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、テンセントのSNS「QQ」についてご紹介します。…

現金決済が復活?現金決済を広める杭州市の工商銀行。ターゲットは外国人観光客

中国でもインバウンド旅行客が復活をし始め、スマホ決済が大きな課題になっている。外国人には使いづらいのだ。そこで、杭州市の工商銀行では、インバウンド旅行客が訪れる地域を中心に現金決済の普及活動を行なっていると潮新聞が報じた。 もはや現金が使い…

30年値上げをしていない1元ライター。それでも利益が出る理由

1元で販売される使い捨てライターの価格は30年間値上げされていない。それでも利益が出ている。世界の使い捨てライターの7割は、湖南省韶東市で生産され、地域産業がひとつの企業であるかのように支え合っているからだと上観新聞が報じた。 物価の優等生、1…

私用での離席は監視カメラが時間を計測、罰金を課す。厳しすぎる管理にネットで大論争

杭州市のある企業の社内の監視カメラ映像がネットに流出をして議論を呼んでいる。従業員がデスクにいるかどうかを監視し、15分以上の離席をすると自動的に罰金が課せられるというものだと兎小白が報じた。 私用で離席をする女性社員 浙江省杭州市のある女性…

店主が5ヶ国語で商品を紹介する。日用雑貨の巨大市場「義烏」が始めた生成AI活用の取り組み

店舗の店主が5ヶ国語で商品を紹介するビデオが話題になっている。アリババと義烏国際商貿城が共同開発したシステムで、中国語で商品を紹介したビデオを生成AIを使い、声質はそのままで4ヶ国語に翻訳し、音声を生成するというものだと環球時報が報じた。 日用…

LiDARを使うか、視覚情報だけでいくか。自動運転開発企業を悩ます選択。テスラは視覚情報だけで自動運転に挑戦

自動運転技術を確立するにはLiDARを利用するというのが常識だったが、テスラは視覚情報だけで実現しようとしている。その代わりに全面的にAIを活用して精度をあげている。自動運転技術の実現にLiDARでいくのか、視覚情報だけでいくのか、開発企業は難しい選…

潜在能力は高いのに、成長ができない中国経済。その原因と処方箋。清華大学の論文を読む

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 219が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、今後の中国経済の展望についてご紹介します。 …

世界初の生成AIによる長編アニメ映画「愚公移山」。早ければ1年後にも公開

世界初となる生成AIによる長編アニメーション映画「愚公移山」の制作発表会が行われた。公開は1年から2年後のことになる。すでにパイロット版が公開されていて、そのクオリティーに驚く声と、生成AIならではの不自然さを指摘する声があると捜狐が報じた。 世…

中国の偵察衛星が富士山を撮影。上空656kmからなぜこのような写真が撮影できたのか?

中国の偵察衛星「吉林1号」が撮影した富士山の写真が他国の関係者に衝撃を与えている。上空から真下を見下ろした写真ではなく、まるで現地でドローンを飛ばして撮影したような角度の写真だからだ。吉林1号には、カメラの角度を変えて連続撮影し、合成する機…

懐かしいCCDコンパクトデジカメの人気が再燃。光が足りていないレトロな写真が撮れる

昔のCCDコンパクトデジカメの人気が再燃している。電気街では中古品が安価で手に入り、有名人たちが使っていることを表明したことがきっかけだ。光が足りていないところが味となって人気になっていると捜狐が報じた。 古いCCDデジカメが人気に もはや昔懐か…

生成AIでつくった画像に著作権はあるのか?中国で初の生成AI画像の著作権裁判の結果

中国で初めての生成AIによる著作権裁判の判決が下された。北京インターネット裁判所は、生成AIにも知的創造活動があることを認め、著作権が存在し、保護されるべきだという判決を出したと極目新聞が報じた。 生成AI画像を無断使用したら権利侵害になるのか 2…

ホット飲料もストローで飲む。ミルクティーの味を引き出す3穴ストロー

中国茶カフェが、こぞって細いストローが3本連結された3穴ストローを採用している。3穴ストローの方が、ミルクティーの味を引き出すことができるからだ。ホット飲料もストローで飲む習慣が広がっていると潮新聞が報じた。 ホット飲料もストローで飲む。3穴ス…

東南アジアで広まりライブコマース。TikTok Shoppingの東南アジアでの現在

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 218が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、TikTok Shoppingの東南アジアでの現状について…

フーマフレッシュの垂直統合シフトに、サプライヤーが大量離反。フーマに何が起きているのか?

フーマが20%以上全製品の価格を下げるという大胆な価格改定を行なっている。商品を納入するサプライヤーは利益が得られず、離反が起き、300ほどのサプライヤーが100程度にまで減少しているという。フーマは自社製造、自社販売の垂直統合モデルに移行するこ…

今時のチートはAIを活用する。AIチートプログラムでFPSが百発百中になる

ゲームのAIチートプログラムを開発、販売した犯罪集団が摘発された。使用されたのはAIを活用したチートで、FPSで百発百中になるというもの。AIチートの摘発としては中国で初めての事例になると中央電子台が報じた。 チートプログラムを使ってアカウント停止 …

ボタンを押すだけでタクシーが呼び出せる。ライドシェア普及で取り残された高齢者に向けたタクシーのサービス

大都市ではライドシェアが普及をし、多くの人が使うようになっている。しかし、ライドシェアは事前に地図上で目的地を設定し、スマホ決済で料金を支払うなど、高齢者には敷居が高い。そこで、タクシー会社はボタンを押すだけでタクシーが呼び出せるサービス…

対話型AIでお買い物。淘宝問問の波紋。ECでは広告が不要になるかもしれない

アリババのEC「淘宝網」(タオバオ)が新機能「淘宝問問」(ウェンウェン)のテスト公開を始めた。ChatGPTに代表されるLLM(大規模言語モデル)を応用したもので、対話型で買い物のアドバイスをしてくれるというものだと周口広電融媒が報じた。 対話型AIを使…

ソフトディスカウントからハードディスカウントの時代へ。異例のデフレ時代に突入する中国

スナック菓子のディスカウント店が急成長をしている。スーパーの3割引、4割引程度の価格で販売をするため、スーパー、コンビニから人が流れている。中国は原材料費が高騰する中で、「安くしないと売れない」状況となり、さまざまな分野で値下げが続く異例の…

中国主要テック企業18社の現在。脱コロナから平常運転に戻るのに必要なこととは?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 217が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国のテック企業の現状についてご紹介します。…

コンビニは業界としては成長するものの、店舗あたりの売上は減少。苦しむ個店オーナーたち

2022年のコンビニ業界の売上は3834億元(約8.0兆円)となり、年々成長している。しかし、店舗数が急増をしたため、1店舗あたりの売上は激減をしている。個店のオーナーたちは投資資金が回収できず苦しむようになっていると財経雑誌が報じた。 店舗数は倍増、…

世界で最も不便なコンビニは地上120m。お店に行くにはザイルとヘルメットが必要

湖南省岳陽市に世界で最も不便なコンビニがある。地上120mの絶壁にあり、店舗に行くにはヘルメットを着用してザイルで登っていくことが必要だ。ここは初心者向きのクライミングコースになっているため、避難所を兼ねて公園当局が設置したものだと中国日報網…

進む中国の太陽光発電。化石燃料は50%以下に。太陽光発電と同時に砂漠を緑化し、羊を放牧する

中国の化石エネルギーの発電割合が50%を切った。太陽光発電が大きく伸びているからだ。太陽光発電所の多くは砂漠にあり、同時に緑化と羊や牛などの放牧も進められている。発電、羊、漢方薬と複数の収入チャンネルを確保しようとしていると科普啓示録が報じ…

食堂の店主でも生成AIでポスター制作。アリペイが生成AIポスター制作機能をリリース

スマホ決済「アリペイ」が生成AIで簡単にポスターがつくれる機能をリリースし、個人経営の食堂の店主がポスターを作り始めている。技術がなくても、お金がなくても、時間がなくてもつくれるということから広く利用され始めていると中国網が報じた。 食堂の主…

アリババが新小売事業を売却か?業績好調な新小売を売却する理由とは

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 216が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、アリババの新小売事業売却についてご紹介しま…

乗ってもいないライドシェアの注文メッセージが届く怪奇現象。追い詰められるライドシェア運転手たち

ライドシェアを注文もしていないのに、受け付けたというメッセージがいきなり届くという不思議な現象が起きている。乗車賃の請求もないため実害はないが、気味が悪い。その背後には追い詰められているライドシェア運転手たちの厳しい状況があると中国青年網…

華強北には頼らず成功をしたAnker。華強北が電子産業の聖地である時代は終わった

深圳市の巨大電気街「華強北」が停滞をしている。以前は、電子産業関連で起業をしようとするものはまずは華強北に行くことが常識だった。しかし、華強北とは別の場所で成功するAnkerのような企業が登場し、華強北は必ずしも中心地ではなくなり始めていると巨…

アップルストアもカーボンニュートラルに。すべての製品で、これ以上、地球に素材を求めない

浙江省温州市に中国56店舗目のアップルストアがオープンした。このアップルストアはビンテージEと呼ばれるデザインが採用されたが、全体でカーボンニュートラルを目指している。リサイクル可能な素材でつくられた初めてのアップルストアになると愛范児が報じ…

イベントの定番となったドローンショー。上位4社が90%のイベントを担当

都市イベントではドローンショーが定番となってきた。花火の時間と予算を減らしてドローンショーにあてるイベントが増えている。ドローンショーでは図案やメッセージを描くことができるからだと中国新聞週刊が報じた。 ドローンショーの依頼が急増中 中国の…