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KFCとピザハットが合体。同じ店で、チキンもピザも楽しめる双子星店

KFCとピザハットが合体した双子星店が地方を中心に展開し始めている。高級レストランと認識されているピザハットのファストフード化がねらいだだという。ヤムチャイナはさらに3店を合体した三つ子星業態もテストしていると職業餐飲網が報じた。

 

KFCとピザハットが合体した双子星

KFCとピザハットが合体した。江蘇省楊州に新しくオープンした店舗は、入り口が2つあり、左はKFC、右はピザハットと隣り合って見えるが、中に入ると客席は同じで、レジカウンターも同じ、厨房も同じという、まるで二世帯住宅のようなつくりになっている。

このようなことができるのは、KFCもピザハットも運営が百勝中国(ヤムチャイナ)と同じであるからだ。ヤムチャイナはこの業態を「双子星」と名づけ、現在10店舗程度の展開を計画している。

▲KFCとピザハットが合体した双子星店。同じ席で両方のメニューを楽しむことができる。

 

カジュアルになりきれないピザハット

この双子星のねらいは、ピザハットの新たな市場を開拓するためだ。ピザハットは1990年に中国に進出したが、当時の中国はまだ人民元が弱く、ピザ(12インチ)を30元(約660円)で販売した。しかし、当時から可処分所得は45.7倍にも増えているため、この価格は当時の物価感覚では今日の1371元(約3万円)にも相当する。

このため、ピザハット宅配ピザではなく、レストラン業態で展開をし、そのレストランは必然的に高級レストランとなり、都市の若い男女がデートで利用するような店になっていった。

それから、ピザハットは中国の経済成長とともに価格改定を行い、高級レストランからカジュアルレストランにポジションを移していったが、現在でも客単価は70元(約1500円)と決して安くない。

特に安さを武器にしたサイゼリヤが2003年に進出してくると、客単価35元のサイゼリヤに客を奪われて行くようになった。

▲KFCとピザハットの合体店舗では、席は同じ、カウンターも同じ、厨房も同じ。両方のメニューを一緒に楽しむことができる。

 

KFCと合体することでファストフード化をねらう

そこで、ピザハットは、既存店を改装して「ピザハットWOW」という新しい業態の展開を始めた。メニューを簡素化し、サイゼリヤと同じ価格帯を実現し、一人食をねらう業態だ。

さらに、今度はこのピザハットWOWをKFCと合体させ、ファストフード化をねらっている。

客席と厨房が共通化されているだけでなく、スタッフもクロストレーニングを受け、両方の業務をこなす。来店客は、ピザハットとKFCのメニューを混在させて注文し、楽しむことができる。

ヤムチャイナの屈翠容CEOは、職業餐飲網の取材に応えた。「この双子星モデルは、今年地方市場で試験運営され好評でした。2店舗は、相乗効果で客流を獲得することができ、同時にバックエンドの運営、設備などの資源を共有することで、効率を大幅に向上させることができます」。

双子星では、店舗投資額が50万元から70万元と、2店舗を出店する場合の半分近くになる。

▲KFCもピザを出しているため、ピザハットのピザとKFCのピザを食べ比べする人もいる。

 

双子星で地方市場を取りに行く

1線都市、2線都市のファストフード市場で、KFCは約25%の店舗シェアを占めている。しかし、地方市場では15%にすぎない。この地方市場でのシェアをあげることがKFCの成長空間となっているが、ただ出店しただけでは、不採算店も多発してしまう。双子星はこのリスクを小さくする効果がある。

また、ピザハットにとっては大きな飛躍のチャンスとなる。ピザハットは国内1000都市をカバーしているが、KFCはあるのにピザハットがまだない都市が1500都市も残っている。この都市にピザハットが単独で出店しても、定着できるかどうかはわからない。そこに、すでになじんでいるKFCと一緒に出店することで、リスクを下げる効果がある。

 

ヤムチャイナが試みる三つ子星

ヤムチャイナは、この双子星の他に三つ子星業態もテストに入っている。KFCは有機食材だけを使った高級業態KPROを展開している。KFCとKPRO、K COFFEEの3つの店舗を合体させ、都市部で高級業態としてテストをしている。深圳市天安で試したところ、売上はKFC単体の2倍になったという。

出店コストを抑えながら、集客力を高め、売上の増加をねらう双子星が広がっていきそうだ。

▲K Coffee、KFC、K Proの3店舗が合体した三つ子星業態。地方都市でのテスト運営が始まっている。

 

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