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完全無人運転車が北京の公道を走る。北京市が、試験走行に一般公道を開放

北京市が完全無人運転のテスト走行のために、一般公道を開放し、すでに百度とPony.aiがテスト走行の許可証を取得した。一般車両と混ざって、人が乗っていない完全無人運転車が走行することになる。広州市や深圳市も無人運転車の走行試験を初めており、都市間競争も激化してきたと新京報が報じた。

 

北京市が完全無人運転の公道試験を開始

北京市がいよいよ完全無人運転の段階に進む。北京市の高級自動運転モデル地区弁公室は「北京市コネクティッドカー政策先行区無人化道路測定試験管理実施細則」を発表し、北京市内の公道を無人運転のテスト用に開放した。

開放された公道は、北京市南東の通明湖公園付近の北京経済技術開発区に指定されている20平方kmの地区で、テスト走行ができる道路延長は100kmを超える。すでに百度バイドゥ)、小馬智行(Pony.ai)の2社がテスト走行の通知書(許可証)を受け取っている。

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▲開放されたのは、北京市南東郊外の20平方キロの区画。道路延長は100kmほどになる。交通量は多くない整備された道路だとは言え、一般車両も通行をしている。

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▲完全無人運転の公道試験に対し、すでに百度とPony.aiが通知書(許可証)を取得した。

 

助手席、後部座席、無人の3ステップで実施

完全無人運転の試験走行は3段階で行われる。「助手席に安全監視員」「後部座席に安全監視員」「リモート安全監視(車内は無人)」の3段階で、それぞれ安全実績を積み重ね、条件を満たすと次の段階に進めるようになっている。

Pony.aiは、すでに広州市で5台の自動運転車を使って、完全無人運転のテスト走行を始めており、また、深圳市ではAutoXがテスト走行を始めるなど、完全無人運転の都市間競争が激しくなってきている。

自動運転の公道試験は、多くの都市で、安全監視員が運転席に座り、目視監視を行い、万が一の場合には手動で緊急停止をするという段階までは進んでいる。この安全監視員をリモート監視、リモート安全停止に切り替えて、完全無人化による走行をどの都市が最初に営業運行に漕ぎ着けるかが焦点になってきている。

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▲最初は助手席に安全監視員が同乗して、万が一の場合は手動で緊急停止を行う。次のステップは安全監視員が後部座席に同乗し、最終的にリモート監視による完全無人の試験が行われる。

 

一般車両に混ざって無人運転車が走行する

開放されたテスト走行地区は北京市の郊外にあり、交通量は多くはない地区だが、それでも一般車両と混ざってテスト走行は行われる。そのため、一般車両との接触事故が起きることも想定される。

その場合、無人運転車の事故責任は、すべてテスト走行を行う企業が負うことになるため、百度やPony.aiは車両と安全監視員、対物、対人などをカバーする高額の保険に加入をしている。

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▲運転席には誰も座っていない完全無人運転車。自動運転の究極のゴールに向けて、公道試験が始まった。

 

自動運転車競争の最終ステージが始まった

北京市は、いち早く自動運転技術に対して公道の開放を行なってきた。すでに開放されている道路は699.58kmになり、テスト走行は累計300万kmを超えている。また、自動運転技術の開発をいち早く始めた百度の本拠地でもある。そのため、北京市は「世界で最初に無人運転車が走る都市」になることを目指している。

これに呼応して、Pony.ai、WeRideがテスト走行を行う広州市百度がロボタクシーを運行させている長沙市なども、無人運転に対する公道開放を拡大してくる可能性がある。自動運転技術は、いよいよ完全無人運転の段階へ進む競争のステージに入った。