ライドシェア「滴滴」が、配車アプリにAIを搭載した。これまで乗客の悩みだった、希望に沿った車を探してくれるだけでなく、目的地まで推薦してくれ、利便性が大きく向上したと愛范児が報じた。
車ガチャを解決する滴滴のAI
ライドシェアが定着している中国では、ある問題に乗客が悩まされている。それは、車が到着するまで、どのような車がくるのかわからないことだ。おろしたばかりのピカピカの新車がやってくることもあれば、不安になるほど古い車がくることもある。空港に行くのに大きなスーツケースを持っているのに、小さなコンパクトカーがやってくることもある。
ライドシェア大手「滴滴」(ディディ)では、配車アプリにAIアシスタント「小滴」を搭載し、このような問題を解決した。

自分の希望に沿った車を探してくれるAI
小滴を開くと、トップ画面には、消費者が要求しそうな項目が表示される。「空気がきれい」「特別割引」「新車」「早くて安い」「後部座席が広い」「SUV」「ガソリン車」「最近乗った車」だ。
これを選ぶだけで、要望に沿ったライドシェアが配車されてくる。
もちろん、自然言語で「空港に行くので大きな荷物がある」などと入力すれば、それに沿った車が配車される。

難しい注文にも可能な限り対応
編集部では、矛盾しがちな条件にどのように答えてくれるのかを試すために、意地悪な要求を出してみた。それは「白雲空港に行く。トランクが大きい車で、予算上限は100元」というものだ。一般にトランクが大型の車は、割引に参加しない。割引をしなくても利用されるからだ。この「トランク大型」と「上限100元」はなかなか両立しない。
しかし、小滴は100%満足はできないものの、満足度86%の車を3台提案してきた。このリストは50秒以内に選ぶ必要がある。なぜなら、車の状況はリアルタイムで変わっていくためだ。


目的地もAIが推薦してくれる
AIを導入した効果はこれだけではない。目的地もAIに探してもらうことが可能だ。例えば、「耳鼻咽喉科が受診できる病院に行きたい」と入力すると、該当する病院を複数提案し、病院を選んでから配車ボタンをタップできるようになっている。
「昼休みに周辺でマーラータンを食べたい」と告げれば、マーラータンが食べられる飲食店の候補をあげてくれ、それを選んで配車ボタンをタップすると、12時ちょうどに現在地に配車されてくる。
このようなことは、項目メニューを選んで条件設定をすることでも可能かもしれない。しかし、そのためには深いメニューをたどっていき、何度もタップ操作をしなければならなくなる。それが自然言語で伝えるだけで、自分の希望どおりの車が希望どおりの時間に配車されてくる。技術的にはAIを搭載したという小さな変化かもしれないが、タクシーの使い方を変える大きなポテンシャルを持っている。


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