中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2018-01-01から1年間の記事一覧

地下鉄IC乗車券データから浮かび上がった「45分の法則」

中国北京市の地下鉄では、2003年から交通カード(IC乗車券)を導入している。ここから得られるデータは、オープンデータ化され、適切な機関が研究や解析目的に自由に利用ができる。そのような研究から「45分の法則」が明らかになったと北京日報が報じた。 地…

インドで激化する外売サービス競争。Zomatoが一抜けか?

中国で普及した外売サービス。既存の飲食店の料理がスマホアプリで注文することができ、自宅まで運んでくれるサービスだ。同じサービスがインドでも普及し始めている。その中で、Zomatoのサービス都市が100都市を超え、頭ひとつ抜けだしてきたと財経時報が報…

セキュリティ企業「360」が開発したトイレアプリが話題に

中国セキュリティ企業「360」が、社内トイレの空き状況がわかるWeChatミニプログラムを開発して使用している。便利であるだけでなく、トイレでサボっている状況までわかると話題になっていると即速資訊が報じた。 トイレの空き個室が一覧できる「どこでしゃ…

中国を旅する宅配便。配送確認アプリで盛り上がる人たち

11月11日の独身の日セールでは、わずか1日で13.52億個の宅配便が発送され、すべてを配送し終わるまでには1週間以上かかる。なかなか荷物が届かず、配送状況を確認した人たちの間から、荷物が中国全土を旅しているとお祭り騒ぎになっていると観察者が報じた。…

ライドシェア滴滴出行は、日本で成功することができるか?

中国ライドシェア大手の「滴滴出行」が大阪でサービスを始めている。ただし、ライドシェアではなく、滴滴のプラットフォームを利用したタクシーサービスだ。日本でも滴滴は成功することができるのか。中国人の視点から、界面が報じた。 ターゲットは訪日中国…

2時間で43億円を売り上げる。トップインフルエンサーの独身の日セール

年々売上記録を更新する独身の日セール。しかし、その陰にはインフルエンサーである網紅の活躍がある。トップインフルエンサーである薇娅は、わずか2時間のライブ配信で約43億円の売上をあげたと棉棉網が報じた。 2時間で43億円を売り上げるトップインフルエ…

若者の流行では終わらない。プラットフォーム化するTik Tok

ダンス系のショートムービーを共有するSNS「Tik Tok」が昨年と今年で大ブレイクをした。中国ではすでに1日1.5億人が利用するアプリになっている。その内容から「若者の流行」と捉えられることが多いが、すでに広い世代が利用するSNSになっていて、企業アカウ…

AppleのFaceIDを突破したベトナムBkavのBPhoneが中国でも話題に

アジア各国の技術力が上がってきている。ベトナムのBkavは、AppleのFaceIDを突破するビデオを公開して、一躍中国や西側でも知られるようになった。そのBkavが発売しているBPhoneは、熱狂的なベトナムユーザーを生み出し、中国では「ベトナムのシャオミー」と…

中国で流行する外売サービスは、海外でも展開できるか?

中国のカフェ市場をリードするスターバックスが、近年、スマホ決済、外売サービス(出前)などの中国スタイルに対応を始めている。それだけでなく、米国で外売サービスを始めたいと言う発言まで飛び出した。人件費の安い中国ならともかく、外売サービスは海…

歩くだけで認証が行われる「人認証」改札。試験運用が始まる

地下鉄の改札は、NFCカードやスマホのQRコード、NFCなどに対応していて、最近では顔認証に対応する地下鉄改札も登場してきている。しかし、南寧市地下鉄ではさらに一歩進んで、歩く姿で認証をする「人認証」の試験運用が始まっていると南方網が報じた。 歩く…

独身の日セールの荷物が受け取れない!宅配便業者は大混乱

独身の日セールでは、13億個以上の宅配便が1日で発送される。この荷物を各戸に配達するだけでも大仕事だ。そこで、支柱に代理受取所ができている。日本のコンビニ受取りと似た仕組みだが、案の定、たいへんな混乱ぶりになっていると中国新聞網が報じた。 代…

独身の日セールでも売れない!消えゆくタオバオ村

独身の日セールは、中国の社会課題を解決することにも寄与してきた。それは農村の貧困問題だ。現金収入がない農村に、インフラを整備することで、農産物の加工や服飾品などの製造工場を誘致する。アリババはこの「タオバオ村」プロジェクトを支援してきたが…

独身の日セールの返品率は25%?限界にきている11月11日

11月11日独身の日セールは、今年も数々の記録を更新して大成功に終わった。しかし、一方で、大幅値引きにより利益は圧縮され、返品率が高まり、販売業者、宅配業者の間には根を上げるところも増え始めている。セール期間の返品率は25%に達するのではないか…

アリペイの返済日はなぜ毎月9日なのか?

QRコード方式スマホ決済「アリペイ」には、ツケ払い、リボ払いに相当する機能「花唄」がある。借金をして「先消費、後払い」を可能にする仕組みで、翌9日までに返済をすれば、利子手数料はかからない。この花唄の返済日はなぜ9日に固定されているのか。藍汪…

続々と登場するスマート駐車場ビジネス。カギは無人化とデータ化

中国の都市部では圧倒的に駐車場が足りていない。このまま放置をすると、成長する自動車産業に水を浴びせかねない。そこで、駐車場問題を解決するさまざまなスタートアップに投資が集まり、さまざまな企業が生まれていると物聯世界が報じた。 駐車場が足りな…

BATの投資は協調と敵対。スタートアップ企業の企業価値が急速に膨らむ理由

中国IT企業の御三家BATは、有望なスタートアップに投資をする。BATが協調をして投資をする例も多い。しかし、そのスタートアップが成長してくると、自社経済圏に取り込もうと、巨額の追加投資を行い傘下に置こうとする。これがスタートアップ企業の企業価値…

京東が天津市に無人レストランを開店。ロボットが作る料理の味はプロ級

ECサイト「京東」が、天津市に無人レストランをオープンした。従来の無人レストランはレトルト食品などを電子レンジで調理するものだったが、この「京東X未来レストラン」は、ロボットが名シェフの調理方法を再現して、中華鍋で調理をする。味のよさからリピ…

百度のAI公園が北京市にオープン。人工知能のテーマパークとして話題に

11月1日、北京市の海淀区に百度がプロデュースしたAI公園がオープンした。園内交通として自動運転車が使われている他、AR太極拳などの遊具も人気だと生活と熱点が報じた。 百度の自動運転車が園内交通として採用 世界初のAI公園となったのは、北京市の“シリ…

iPhone XSで転売屋が大赤字。潮目が変わった中国のiPhone事情

中国の路上にはiPhoneの転売屋がいる。香港や他国で入手したiPhoneを高値で転売する業者だ。これまで正規のiPhoneは入荷待ちであることが多く、多少高くても購入する人がいた。しかし、今回のiPhone XSでは転売屋は大赤字になっていると吱咕黑科技星人が報じ…

アリババが杭州市に開業した未来ホテルは、新小売戦略の一環

アリババが杭州市に未来ホテルを開業した。チェックインは顔認証、ロボットが案内、部屋の操作は音声というものだ。ルームサービスは外売(出前)を利用するなど、アリババが進める新小売戦略の一環だと財経網が報じた。 顔認証でチェックイン、自分の顔がカ…

宅配はOKなのに、出前がNGな大学の謎

中国の多くの大学では、宅配配達員は校内に入ることができる。さらに、受取所を仮設している大学も多い。ところが、外売(出前)サービスの配達員は校内に入ることができない大学がほとんどだ。なぜ、宅配はOKで、出前はNGなのか。楽説安徽が解説した。 宅配…

iPhoneの最大の弱点ーー「フルベゼルレス」開発競争が激化する中国スマホ

中国の携帯電話メーカーでは、ノッチのないフルベゼルレススマホの開発競争が続いている。小米(シャオミー)は、Mi MIX3で、スライドするとセルフィーカメラが現れるというデザインを採用した。どうして薄いスマートフォンでスライドが可能になるのか。その…

Tik Tokのプラットフォーム化で、さらなる上を目指すバイトダンス

Tik Tokがミニプログラムに対応した。ミニプログラムとは、アプリ内アプリのようなもので、Tik Tokはただのアプリではなく、プラットフォームになるということだ。運営元のバイトダンスは、この戦略で中国IT企業御三家BATの地位を脅かそうとしていると三声が…

テンセントは、なぜ10億人越えのQQを捨て、WeChatを始めたのか

中国人が連絡を取り合う時に使うアプリは圧倒的にWeChatだ。メッセージ、音声、通話などができる他、スマホ決済「WeChatペイ」も使える。しかし、テンセントは以前「QQ」というPCベースで、アカウント数10億人を超え、これが成長の源泉となった企業。なぜ、…

企業文化が表れる中国IT企業の「社食」

中国の大企業は社員食堂に力を入れている。中国人は食事を大切に感じていて、「食事がまずい」という理由で転職を考えるからだ。中国企業家雑誌が、中国IT企業大手の「京東」「アリババ」「網易」の社食を訪ね、各社の企業文化を探った。 「食事に不満」で転…

物流も集中から分散へ。新小売の要は物流革命

中国のアリババや京東(ジンドン)が目指している「新小売」は、販売方法もそうだが、物流にも大きな改革が必要になる。展開する店舗を倉庫にも利用し、そこから周辺の顧客に30分配送するという「分散型倉庫」が大きなカギになる。その実現手法は、アリババ…

深圳の自動運転バスの試験運行が300日を突破

深圳市で試験運行を続けている自動運転バス「アルファバ」の試験運行日数が300日を超えた。試験運行は第2段階に入り、来年からは乗客を乗せた試験運行を始める。アルファバは、世界で最初の自動運転バスの営業運行を目指していると電池中国網が報じた。 300…

キャッシュレス化の陰で問題化する若者の金融意識

中国教育部(文科省に相当)は、各地の高校に金融理財、金融安全の概念を樹立する教育を行うように通達を出した。その中では、「先消費」に対する知識を教え、行きすぎた消費をしないように節約意識を醸成するように求めている。スマホ決済が普及をし、信用…

中国主要IT企業が縮小モード。米国との貿易摩擦が影響か

中国主要IT企業で、リストラ、求人縮小が10月から続いている。SNS上の噂レベルのものもあるが、多くの人材企業が「求人が絞られている」と感じていると、新京報が報じた。記事には触れられていないが、米国との貿易摩擦が影を落としていることも大きいようだ…

アリババが宇宙から独身の日セールを支援。宇宙からの自撮りも

アリババが11月11日の独身の日セールを前にして、驚きの計画を発表して話題になっている。それは「一站一星計画」というもので、ミニ宇宙ステーションと通信衛星を打ち上げ、宇宙から独身の日キャンペーンを行うのだと動点科技が報じた。 本当に衛星を打ち上…