11月1日、北京市の海淀区に百度がプロデュースしたAI公園がオープンした。園内交通として自動運転車が使われている他、AR太極拳などの遊具も人気だと生活と熱点が報じた。
百度の自動運転車が園内交通として採用
世界初のAI公園となったのは、北京市の“シリコンバレー”中関村の北側にある海淀公園。百度(バイドゥ)の無人運転バスなどAI関連の設備が導入され、人工知能が生活をどう変えるかを体験できる場所になった。
その中でも注目されているのは、すでに量産化が始まっている無人運転バス「アポロ」。海淀公園の西門と子ども遊技場にバス停が設けられ、その間を往復している。
▲園内を移動する自動運転車「アポロ」。すでに量産が始まっている百度のL4自動運転車だが、完全無人での常態営業運転は中国では初めてのことになる。
顔認証でジョギングデータを測定する歩道
好評なのが、人工知能歩道だ。この人工知能歩道の数カ所に顔認証カメラが設置され、登録をした人の動きを自動的に補足し、ジョギングや散歩の距離、時間などを終点にあるモニターパネルで表示してくれる。
知能音声亭は、中国の公園によくあるあずまや式の休憩所だが、天井にスマートスピーカーが設置されている。休憩中に声で尋ねるだけで、天気を教えてくれたり、渋滞情報や生活サービスなどに答えてくれ、さらには歌も歌ってくれる。
また、未来空間という展示スペースも設置され、音声で部屋の照明やブラインドを操作する、窓に世界の風景を映し出すなどなど人工知能を生活に応用する体験展示に触れることができる。
また、意外な人気となったのが、AR太極拳。モニターに自分の姿が映り、太極拳の動作をガイドする枠線が現れる。このガイドに従って体を動かすと、太極拳が学べるというものだ。
▲人工知能歩道。ウォーキング、ジョギングをするだけで、顔認証により追跡をしてくれ、距離、時間、消費カロリーなどを計算してくれ、終点にあるモニターで自分のデータを確認することができる。
▲スマートスピーカーが埋め込まれた知能音声亭。音声で天気や交通情報を尋ねると答えてくれる。音楽も流してくれる。
▲意外に人気になったのがAR太極拳。モニターに太極拳の動きのガイドが現れるので、それに合わせて体を動かすと、太極拳の動作を覚えることができる。
▲AI公園を取材したネットメディア。記者がAI遊具を体験している。
気軽に人工知能が体験できるテーマパーク
このAI公園は、北京市海淀区と百度が共同でオープンしたもの。海淀区では、テクノロジーを打ち出した街づくりを進めるため、区民にAIテクノロジーに気軽に触れてもらう場所を設けたかった。一方で、百度は自社のAIテクノロジーをアピールする場所を求めていた。
今後も、AIテクノロジーを利用したアトラクション、遊具などを投入していき、海淀公園を「AI公園」として整備していくという。老若男女誰でも気軽にAIに触れることができる場所として、北京市民の間で海淀公園が話題になり、来園者数も増えているという。
▲屋内展示スペースには、人工知能関連の展示が不定期で行われている。
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