中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2020-01-01から1年間の記事一覧

写真からその人そっくりのフィギュアを人工知能技術で生成する「方仔写真館」

インキュベーター「創新工場」のデモデーが開催され、高い評価を受けたのが「方仔写真館」。写真からその人そっくりのブロック組み立てフィギュアを人工知能技術を使って生成するというもの。すぐにでもビジネス化が可能だという評価を受けたと量子位が報じ…

初任給は3100万円。ファーウェイが始めた天才少年プロジェクト

今年、華為(ファーウェイ)に入社した新卒社員の初任給が年棒201万元(約3100万円)であることが話題になっている。これは創業者肝煎の「天才少年」プロジェクトで、優れた才能を発掘するプロジェクト。今年は8人の天才少年がファーウェイに入社する予定だ…

ジャック・マーから10億元を引き出したアリクラウドの父「王堅」

独身の日セールの莫大なトランザクションを支えているのは、アリババのクラウド「アリクラウド」だ。しかし、王堅がアリクラウドの開発に着手をした時は、逆風しか吹かなかった。ジャック・マーから10億元を騙し取ったとまで言われた。しかし、現在のアリク…

新エネルギーが一変させるモンゴル遊牧民の生活。太陽光発電のゲルも登場

内モンゴル自治区の大草原は、日照時間が長く遮るものがない。風も強く、太陽光、風力といった再生可能エネルギー発電に向いている。これを利用して、断熱素材、バッテリー設置の移動式住宅「ゲル」が開発されている。住宅内では電気製品を使うことができ、…

休日消費に起きている変化。キーワードは即時配送、到家サービス、家族

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 041が発行になります。 中国の新型コロナの感染拡大は、3月の頭には終息が見え、4月の頭にはほとんど新規感染者が出ない状況になりました。…

上海にも生まれつつある中国版シリコンバレー。生活サービス系テック企業が集中

これまでテック企業が少なかった上海。しかし、拼多多の成功により、上海にもテック企業が集まり始め、環状のベルト地帯を作っている。上海のテック企業は、O2O生活サービステック企業が多い。上海にも「中国のシリコンバレー」が生まれようとしていると解放…

生鮮ECがこぞって始めた半調理品「お惣菜」。実体スーパーはますます窮地に

実態店舗のスーパーが、コロナ禍の回復策として始めた半調理品「お惣菜」の販売は、すぐに生鮮ECに模倣をされることになった。生鮮ECを利用する消費者は、お金よりも時間を貴重と考えるため、このお惣菜が受け入れられている。そればかりか、数々の生鮮ECの…

オンライン活用で回復をする飲食店と商店。鍵は独自クーポンとオンライン予約

1月下旬に感染拡大が始まったコロナ禍も、5月末には90%以上の飲食店、商店が再開をし、日常を取り戻している。しかし、売上がなかなか以前のようには戻らず、苦戦をしている店舗もある。復活の鍵は、オンラインサービスへの対応になっていると上観新聞が報…

ポルノ表現コンテンツは人工知能が判定する。テンセント人工知能鑑定士の実力

SNSなどにアップロードされる画像、動画、音声には、暴力表現、ポルノ表現が含まれていることが想定される。これをチェックする作業は従来、人間が行っていた。しかし、現在では多くのSNSがテンセントの人工知能鑑定士を利用している。この人工知能は1日に1…

上海に無人キッチンカーが登場。地下鉄駅前にやってくる走る朝食自販機

上海市に無人キッチンカーが登場して話題になっている。朝食を満載した自動運転車がやってきて、自動で地下鉄駅前に止まり、スマホで決済して、取り出すというもの。3ヶ月以内に200台が投入されると中国新聞網が報じた。 地下鉄出口に無人キッチンカー この…

進化が止まらないライブコマース。自動車、マンション、ザリガニまでも

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 040が発行になります。 日本でもライブコマースがだんだんと増えてきました。手軽に体験できるものでは、ヤフーショッピングのライブコマー…

利用者が一気に10倍。アリペイミニプログラムが中心化+分散化モデルでWeChatミニプログラムを追撃開始

WeChatが始めたミニプログラムが、飲食店、小売店、生活サービスなどの分野で重要なツールとなっている。一方で、追従するアリペイ、百度、Tik Tokなどは成果がなかなか上がらなかったが、アリペイミニプログラムの中から勢いのあるミニプログラムが現れ始め…

次々と上場する伝統老舗「老字号」。伝統技術と現代技術の融合が成功の鍵

中国商務部が伝統老舗を認定する老字号制度。その老字号企業が、次々と上場をしている。しかし、伝統技術と現代技術を融合して、事業を拡大し、伝統を現代にまで継承する企業もあれば、拡大をして失敗をする伝統老舗もあると中国新聞網が報じた。 次々と上場…

コロナ後にV字回復をした飲食店。鍵は他店とは異なる工夫をすること

コロナ禍で大きな痛手を受けた飲食業。しかし、終息後に速やかに回復をしている飲食店も出てきている。中には、深夜1時半になっても行列が絶えず、来店客が倍増した店舗もある。そのような回復に成功した3店舗を鉛筆道が取材した。 仙品小龍蝦:創業者、劉賓…

中国のAIユニコーン企業「曠視科技」が上場失敗。中国AI、初めての挫折

中国人工知能業界のスター企業「曠視科技」が香港の上場に失敗をした。曠視科技はアリババに顔認証技術を提供するなど、AIスタートアップとしては最も期待されていた企業だ。失敗の原因は商用化の難しさが指摘されている。今後、AIスタートアップにはいかに…

高齢化する農業に自動運転。アグリテックスタートアップが続々参入

中国の農業も、若者から嫌われ、高齢化と労働力不足が深刻になっている。一方で、テック企業にとっては参入空間の大きな領域に見えることから、スタートアップの参入が相次いでいる。その中で、極飛科技は、農業用自動運転車の量産を始めたと農機通が報じた…

すべての小売業は新小売になる。既存小売はどこまで新小売化を進めているか?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 039が発行になります。 アリババの創業者、馬雲(マー・ユイン、ジャック・マー)はさまざまな予言をすることでも知られています。しかも、…

アリババに対抗することで成長する美団。ジャック・マーとの確執

アリババのスマホ決済「アリペイ」アプリと美団が似通ってきていることが話題になっている。提供されている生活系サービスが似通っているのだ。美団の創業者、王興は、以前からアリババの創業者ジャック・マーを公然と批判し、アリババに対抗意識を燃やして…

増加するテック企業の理不尽な解雇理由。12人のリアル(下)

コロナ禍もあり、テック企業を理不尽な理由で解雇される事態が社会から関心を集めている。特にテンセントが「勤務時間が1日平均8時間に足りない」という理由で解雇された件が話題になっている。燃財経では、理不尽な理由で解雇された12人に取材した。 テック…

増加するテック企業の理不尽な解雇理由。12人のリアル(上)

コロナ禍もあり、テック企業を理不尽な理由で解雇される事態が社会から関心を集めている。特にテンセントが「勤務時間が1日平均8時間に足りない」という理由で解雇された件が話題になっている。燃財経では、理不尽な理由で解雇された12人に取材した。 テック…

プラットフォーム化するショートムービー。そのビジネス構造

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 038が発行になります。 ショートムービー共有サービス「Tik Tok」の米国事業の売却問題が大きな話題になっています。なぜ、このようなことが…

コロナ禍により上海オフィスビルに異変。スタバは満席でも長期課題が山積

上海の観光スポット「外灘」から見える対岸の高層ビル群「陸家嘴地区」。285棟ものオフィスビルが建ち並び、コロナ禍による退居も少なく、日常の風景が戻ってきている。しかし、長期ではさまざまな課題があり、陸家嘴地区も転換点に差し掛かっていると上観新…

万物を配達する。日用品に本格参入して、首位に挑むフードデリバリー「ウーラマ」

外売(フードデリバリー)業界は、美団がトップシェア、ウーラマが2位の「631局面」になっていた。しかし、ウーラマは、飲食以外の日用品に本格参入する。蜂鳥即配という新しいブランドも設立し、万物を配達することで、首位の美団に挑むことになると虎嗅が…

ベトナムでも生鮮ECへの参入続々。コロナ禍で広がる新小売

コロナ禍により、東南アジアでも生鮮ECが広がり始めている。しかし、流通、配送などが未発達であるため、それぞれに工夫をしている。特に、VinMartでは、駅、バス停などにスキャン&ゴーを設置することで、これから帰るという時に注文させることで、配送時間…

犯人はドローンで追跡、顔認証で逮捕前に身分割り出し。SF映画のような華強北派出所

深圳市の電気街「華強北」は、中国で最初に5Gがカバーされた地域。華強北派出所では、5Gを利用したSF映画のような捜査が行われている。防犯カメラ、ドローン、白バイの映像をリアルタイム共有し、逮捕前に顔認証で犯人の身分を割り出してしまうものだと南方P…

建築デザインの美術館になる深圳。テック企業が続々と社屋を建設中

深圳にテック企業が続々と社屋を建設している。深圳はテクノロジー都市であり、さらに大型の土地開発計画が進んでいるからだ。テック企業の社屋は、いずれもユニークな設計デザインのもので、深圳が設計デザインの美術館になろうとしていると深圳買房計画が…

WeChatへの大転換を可能にしたテンセントと創業者のポニー・マー

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 037が発行になります。 テンセントのSNS「WeChat」(微信、ウェイシン)は、中国の小売業を大きく変えました。SNSでメッセージがやりとりで…

テンセントWeChatにEC機能。ミニプログラムに続き、小売業を変革するか?

テンセントのSNS「WeChat」にEC機能が搭載された。商品さえ用意できれば、誰でも簡単にオンラインショップが開店できる「小商店」だ。物流、在庫、決済などのバックオフィスツールはすべて提供されるため、個人でもショップが開店できる。ミニプログラムに続…

ネズミの侵入、従業員のマニュアル違反も人工知能が検出。リモート店舗管理の悠絡客

深夜の飲食店に排水口から侵入するネズミ。マニュアル違反行為をする従業員。このようなものを人工知能が検知をするという悠絡客のシステムが広がっている。特にコロナ休業期間に導入をし、コロナ後に備え得るという例が増えていると彭湃新聞が報じた。 夜中…

リモートで生き物を育てる「クラウド飼育」。ザリガニ養殖が大人気

コロナ禍で外出が制限されると、クラウド飼育が人気となった。市場に出かけて自分の目で品質を見極めて飼うことができなくなったため、直接、農場の豚や牛、鶏を予約購入して、飼育している様子をライブ配信などで確認するというものだ。安心をして食材が買…