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スマホカバーに100元札。じわじわと広がっている奇妙な流行

最近、スマートフォンのカバー裏に百元札を入れている人が増えている。スマホ決済が普及をし、現金を使う機会がほとんどなくなっているが、スマホのバッテリー切れ、故障などの時は、自宅に帰ることすらできなくなる。そこで、万が一の時のために、百元札を入れておくのだと柚柚科技が報じた。

 

お金がお金を呼ぶ縁起をかついでいる

不透明なカバーの裏にわからないように百元札を入れておくのであればわかる。ところが、多くの人が、わざわざ透明なカバーに、見えるように百元札を入れておくのだ。これはどういうことだろうか。

ネット民によると、一種の縁起物なのだという。「お金がお金を呼ぶ」ために、見えるようにしておくという。

百元札が見えるようにしてしまうと、スリやひったくりに合う危険が高まりそうだが、そこはあまり気にしていないようだ。

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スマホの透明カバーに100元札を見えるように挟んでいる人が増え始めている。いざという時のための備えだが、見えるようにしておくと、お金がお金を呼び、縁起がいいのだという。

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▲すべての種類のお札を入れている人もいる。

 

最も売れているのは透明カバー

スマホ関連グッズ販売業者によると、スマホカバーの中では、透明カバーがもっとも売れているという。安価であることもあり、百元札や自分の気に入ったイラストを切り抜いて入れることができ、オリジナル感を出すことができるからだという。

中には、緊急時の現金ではなく、海外の紙幣を入れたりする人も増えているという。

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▲元々は、不透明のカバーの裏に100元札を隠し、バッテリー切れなどが起きても、家に帰れるようにする工夫から始まった。

 

透明カバーでオリジナリティーを出すのが流行り始めている

元々は、いざというときのための工夫だった。自宅に帰るための交通カードを入れたり、硬貨を入れている人もいる。しかし、それが次第に縁起を担ぐためのものになったり、オリジナリティを出すためものになっている。

スマホが大画面化して、紙幣のサイズに近づいてきているため、納まりがよくなったことも、このような不思議な流行が生まれる要因になっているという。

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▲イラスト付き透明カバーに100元札を入れて、オリジナリティーを出す人も。