フードデリバリー「ウーラマ」が、クイズに正解すると抽選でデリバリー代金が無料になるというキャンペーンで、各ブランドが売上150%以上増になるという成果を出している。無料になるのは抽選であり、全員が無料になるわけではない点が中毒性を生むポイントになっていると餐飲老板内参が報じた。
シンプルなクイズプロモーションが効果をあげる
フードデリバリー「餓了麽」(ウーラマ)が、オンラインでクイズを出し、正解者に抽選でデリバリー注文が無料になるという単純なプロモーションで、参加したブランドの多くが2倍以上の売上を獲得するという大きな成果をあげた。
ドリンクスタンド「沪上阿姨」(アンティー・ジェニー)は、1万件の無料クーポンを配布し、売上は200%増加した。「茉酸奶」(モア・ヨーグルト)は3000件の無料クーポンを配布し、売上を150%増加させた。ドリンクスタンド「蜜雪氷城」(ミーシュエ)は1000件の無料クーポンを配布し、売上を150%増加させた。
正解しても無料にならないことがあることが中毒性を生む
このキャンペーンは、非常に簡単なものだ。特設コーナーに行くと、調べればわかる程度のクイズが出題される。例えば「ザリガニの血液は何色か?」というようなものだ。答えは「赤、白、青」などの3択から選ぶ。そして、時間内に対象商品をデリバリー注文すると、一定の確率で無料になるというものだ。
解答が正解で、時間内に注文すると、抽選の結果がメッセージで送られてくる。ここで無料になることもあれば、外れとなり有料での注文になることもある。外れた場合は、そのまま代金を払って届けてもらうこともできるし、キャンセルをすることもできる。正解をしたら、必ず無料になるわけではなく、抽選があるという点がミソになる。クイズに答えて、注文して、外れとなっても、注文をそのままにデリバリーしてもらう人が多い。また、それが悔しいと、もう一度やりたくなる中毒性を生んでいる。
解答を教えてもらうためにSNSで拡散をする
また、このプロモーションのうまいところは、出題されるクイズの難易度だ。ネットで調べれば答えはわかるが、いきなり質問されるとわからないというレベルの問題が多い。そのため、クイズが出題をされると、SNSなどでその解答をめぐって多くの投稿がなされる。これが、プロモーションを拡散することになり、累計約4000万人がこのクイズに参加をした。
昨年は、暗号解読クイズで成功したウーラマ
ウーラマは昨年、暗号クイズを出題し、時刻を推定させ、その時刻に注文すると無料になるというキャンペーン「猜答案免単」を行い、成功させている。フードデリバリーの利用者は20代が中心となるため、キャンペーンも20代の消費者が喜ぶような内容にする必要があり、ウーラマはこの点で非常にうまい方法を行なっている。