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規模はローソンの6倍。中国のメガコンビニはなぜ大きくなれるのか?

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今回は、コンビニについてご紹介します。

 

日本人が中国に行くと、街中に「ローソン」「ファミリーマート」「セブンイレブン」といった日系コンビニをよく見かけます。店内の雰囲気や販売されている商品も日本のコンビニと近く、安心をして買い物ができます。お世話になっている方も多いのではないでしょうか。

しかし、日系コンビニは中国の中ではマイナーまでは行きませんが、メジャーな存在ではありません。最も店舗数の多い「易捷」(イージエ)は2万8249店舗で、日系コンビニトップのローソン4466店舗の6倍近くなります。また、営業収入も3倍以上あり、中国コンビニ界の巨人です。

日系コンビニの出店先はそのほとんどが大都市に限られています。日本人が行く場所というのは大都市が基本になるため、日本人の目には「日系コンビニがずいぶんとたくさんあるんだな」と思えてしまいますが、地方都市にはほとんど出店をしていないため、店舗数ランキングでは上位にランクインできないのです。

 

日系コンビニが大都市にしか出店をしない理由は明らかです。大都市ではライフスタイルが国際化をして、もはや日本と大きな違いはなくなっています。特に職場近辺での消費行動にはもはや大きな違いはありません。そのため、大都市であれば国際的な感覚で、あるいは日本の感覚で経営をしてもうまくいくからです。

ところが地方都市ではそうはいきません。「vol.162:中国の津々浦々に出店するケンタッキー・フライド・チキン。地方市場進出に必要なこととは?」でご紹介しましたが、地方市場=下沈市場にまで浸透をしているKFCは、そのために「本土化」(地元化)と呼ばれるさまざまな工夫をしています。メインメニューはフライドチキンとハンバーガーですが、お粥や麺、点心といった中華メニューも提供をしています。米国生まれのファストフードチェーンなのに、お箸で食事ができるのです。

日系コンビニも、もし地方市場に進出をして、これ以上の成長を求めようとすると、このような本土化に対応をしていかなければなりません。

しかも、本土化の内容は地方によって異なります。よく言われることですが、北方は小麦粉の粉物文化であり、南方はお米のご飯文化です。さらに地方ごとに細かな違いがあり、このような違いにも対応していかなければなりません。それは統一的な経営をしたい日系コンビニにとっては、業態のコンセプトを根本から変えていかなければならない事態になります。

 

「vol.154:中国に本気を出すスターバックス。3000店の新規出店。地方都市の下沈市場で、スタバは受け入れられるのか」で、スターバックスが今後3年間で、この地方市場への進出に挑戦をしていることをご紹介しました。

今後、中国でビジネスをする企業は、KFCやスターバックスのように中国の地方市場に浸透をしていくということをせざるを得なくなっていきます。すでに大都市は飽和状態で、家賃が高くなりすぎて、実体店舗のチェーンで利益をあげていくことは生半可なことではなくなっています。

しかし、スターバックスも「本土化」という大きな壁に突き当たって苦しむことになるでしょう。それをやらないと、スターバックスと言えども生き残っていくことはできず、大都市だけでは「中国市場でビジネスをしている」とは言えないのです。

 

これは中国企業も同じです。一部の地域で市場を確保しても、他地域への進出では中国企業もその地域に合わせた「本土化」が大きなテーマになります。そのため、コンビニの場合は特定の地域で強い地元チェーンが存在をしています。全国制覇をしようとするチェーンは、このような地元勢とも戦わなければなりません。

このメルマガでも「わずか3年で150都市2000店舗に展開」などと簡単に書いてしまいますが、その裏では現場の方々が日々悩み、日々学び、たいへんな努力をされていることは間違いありません。

中国市場を制すというのは、まったく三国志やキングダムのような壮大な物語です。一部の地域で根拠地を確保したら、他地域に進出をして天下統一を目指しますが、その場所その場所に地元の強豪がいて、それを懐柔するか撃破をして併合していかなければなりません。併合をすれば、その土地を治めて税収を上げる必要がありますが、往々にしてその地域の特性に無知であるために地域経営に失敗をし、反乱を起こされます。

コンビニなどのチェーンもまったく同じです。本気の成長をしようと思えば天下統一が避けて通れません。これはコンビニだけでなく、実体店舗を中心にする小売業ではすべて同じです。そこで、今回はコンビニの精力地図をご紹介し、中国という市場がいかに大きいのか、そして複雑で、ライバルが多いのかということをご紹介します。他の業種の方にも、じゅうぶんに参考になる話だと思います。

 

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今月発行したのは、以下のメルマガです。

vol.162:中国の津々浦々に出店するケンタッキー・フライド・チキン。地方市場進出に必要なこととは?

vol.163:止まらない少子化により不安視される中国経済の行末。少子化をくいとめることは可能なのか

vol.164:お客さんは集めるのではなく育てる。米中で起きている私域流量とそのコミュニティーの育て方