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懐かしいCCDコンパクトデジカメの人気が再燃。光が足りていないレトロな写真が撮れる

昔のCCDコンパクトデジカメの人気が再燃している。電気街では中古品が安価で手に入り、有名人たちが使っていることを表明したことがきっかけだ。光が足りていないところが味となって人気になっていると捜狐が報じた。

 

古いCCDデジカメが人気に

もはや昔懐かしいCCDコンパクトデジカメ。ひょっとしたら、家のどこかにあるかもしれないが、使うことはもはやない。安価なスマートフォンの方がはるかに美しい写真が撮れるからだ。ハイエンドモデルのスマホになれば、一眼レフと同じレベルとは言わないものの、一眼レフライクな写真も撮影できる。コンパクトデジカメというデバイスは、特殊な用途を除き、過去のものになった。

ところが、このコンパクトデジカメが今、中国で人気になっている。それも古い光学センサーであるCCDのコンパクトデジカメが人気なのだ。

▲街中でもコンパクトデジカメで撮影する人を見かけるようになっている。

 

CCDの欠点が味になる

CCDは2010年代にCMOSセンサーに置き換わってしまった。CMOSに比べると、画素数は小さく、感度は悪く、ノイズも多い。大型のセンサーをつくるのはコストがかかるため、小さいものが多く、光学センサーが小さいということは、少ない光しか集めることができず、写真は暗くなる。

しかし、それが味であると感じる若者たちが現れ始めた。特に女性に人気のある欧陽娜娜がCCDカメラ好きであることを公言し、出会うセレブたちの写真をCCDカメラで撮影し、SNSに投稿したところからCCDカメラが人気になっている。

チェリストの欧陽娜娜などのセレブが、コンパクトデジカメを使っていることを表明したことから、コンパクトデジカメのファンが増えてきた。

▲古いCCDカメラで撮影された写真は、光が足りていないところがなんとも懐かしい味になっている。このような写真をSNSで公開する人が増えている。

 

ジャンク品として安く手に入る

CCDカメラが人気になっているもうひとつの理由は、誰も見向きをしなくなったため、深圳の華強北などの電気街では1台20元程度のジャンク品として販売されていたことがある。子どものお小遣いレベルだ。

そして、何といってもレトロな味わいだ。色味が薄く、解像度が低いことが、今の風景であるのに昔の風景のように感じられ、何とも言えない味わいがある。

室内ではフラッシュも焚かれる。今のスマホカメラは感度が非常によくなったため、室内や夜景でもフラッシュを使うことはまずなくなっている。CCDカメラでフラッシュが焚かれると、人工的な光となり、不自然な写真となるが、これがまたレトロな感じを醸し出す。

▲電気街ではジャンク品として投げ売りされている。愛好者にとっては宝の山に見える。

 

光が足りていない映像がレトロさを感じさせる

スマホ用にレトロ調の写真が撮れるアプリも無数にあり、人気となっているが、やはり本物のCCDカメラの仕上がりとは違う。CCDカメラの光が足りてない感じがどうしても出てこないのだ。

若い女性を中心に人気なり、中古品取引サービス「閑魚」などでは、取引価格が200元以上になっている。以前の10倍ぐらいまで値上がりしているのだ。このブームは、2年ほど前から始まっており、いまだに静かに人気になり続けている。まだまだCCDカメラブームは続きそうだ。

▲ECでも中古のコンパクトデジカメが販売されるようになっているが、価格は200元前後に設定されていることが多い。