顔認証ロッカーが普及し始めている。顔を登録すれば利用でき、顔を見せるだけで自分のロッカーの鍵が開けられる。しかし、顔認証カメラの位置が高すぎて、背の低い女性が利用できないというツイートが拡散して話題になっていると娯楽古意が報じた。
利便性の高い顔認証ロッカー
顔認証がさまざまなところに浸透し始めている。カルフールなどのスーパーでも顔認証決済端末を導入した他、宅配ボックスやコインロッカーでも顔認証対応のものが増え始めている。
スーパーなどではコインロッカーを設置しているところが多い。コンビニや他のスーパーで買い物をして、レジ袋をすでに持っている場合、そのままスーパー内に入ると、万引きをされてしまう、あるいは万引きをしたと疑われてしまうため、入り口付近にコインロッカーを設置し、荷物をいったん預けて、買物の清算後に荷物を出して帰るというのがルールになっている。利用料金は無料の場合がほとんどだ。
このようなスーパー用のロッカーが顔認証対応になっている。センサーに顔を見せ、登録ボタンを押すと、空いているロッカーの扉が自動的に開く。そこに荷物を入れ、取り出すときに再び顔を見せると、自分のロッカーの扉が開くというものだ。どこに入れたのかを覚えておく必要がない。鍵を持ち歩く必要がない。スマホすら使う必要がない。
運営側からは、鍵の紛失に対応する必要がない他、鍵穴にいたずらをされる心配もない。今後、宅配ボックスやコインロッカーでは顔認証が普及していくと見られる。
▲ロッカー途中にある顔認証センサーに顔を映して、ボタンを押すとロッカーが利用できる。
顔認証カメラの位置が高すぎる!
ところが、あるブロガーがアップした内容が話題を呼んでいる。それは顔認証センサーの位置が高すぎて、背の低い女性は使えないというものだ。
ある女性が顔認証対応のコインロッカーを使おうとしたら、センサーの位置に顔が届かない。
顔を上に向けて、なんとかセンサー位置に顔を入れてみたが、顔が上を向いているため、顔認識されず登録ボタンを押してもエラーになる。
背伸びをして、顔をなんとかセンサーの位置に入れてみたが、やっぱり認証ができない。結局、あきらめて買い物をせずに帰ったという。
▲この女性は背が低く、顔認証カメラに頭しか映らず、顔認証することができなかった。
▲背伸びして無理に顔を写そうとしても、上向きの顔になってしまい、顔認識されない。
背が低いのは不美人?
中国の美人の条件のひとつは背が高くてスラリとしていること。背が低いために顔認証が利用できなかったこの女性は、機械から不美人だと言われているようで、ちょっとひどいと話題になっている。
深く考えずに設計をしてしまったロッカー開発業者の落ち度だが、その後、顔認識センサーの前に踏み台を置くことで対応したようだ。
こうした数々の笑い話を生みだしながら、中国は顔認証の時代に移り始めている。
▲背伸びをしても顔が写りきらない。現在では足元に踏み台が置かれるようになっている。