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タブレットにもなる電気スタンド「小光同学」。目に優しく、姿勢も悪くならないと親に評判

中国では、タブレットを使って勉強をする小学生が増えている。しかし、親が心配をするのは、直接光による目への悪影響と、猫背になるなどの姿勢の問題だ。飛楊科技は投影型ディスプレイ機能がついたスタンドを発売し、親から歓迎されていると飛楊科技生活が報じた。

 

小学生に普及するタブレットに親は心配も

タブレットを使って学習をする小学生が増え始めているが、親にとっては懸念もいくつかある。ひとつは目が悪くなるのではないかという心配だ。もうひとつは、タブレットはソファに寝そべっても使えるため、勉強をする時の正しい姿勢が身につかないことを心配する人もいる。スマホタブレットは目に近づけて使いがちで、学習用デスクで使っても猫背になりがちであることも心配する親もいる。

▲デスクの上に専用シートを置いて投影する方式なので、タブレットのように姿勢が猫背にならないというところが親に受け入れられている。

 

デスクに投影する学習スタンド

そのような親に注目されているのが、飛楊科技が発売した「小光同学」だ。小光同学は、電気スタンドでデスクの上を照らすことができるが、それだけではなく、デスクの上に映像を投影することができ、学習アプリを利用することができる。

専用のタッチペンで、投影された映像をタップすることができ、インタラクティブな学習が可能になっている。ソフトウェアキーボードを使うこともでき、大きなサイズのキーボードで文字を入力することができる。

▲飛楊科技が発売した「小光同学」。デスクの上に教材を投影し、タッチペンで学習をする。

 

懸念されているブルーライトもカット、反射光なので安心

タブレットで心配をされているのは、可視光線のうちの波長が短い部分のブルーライトの影響だ。散乱率が高いために光がちらつく感覚があり目が疲れやすい、エネルギーが大きいの子どもの目には刺激が強すぎると言われている。

小光同学はブルーライトがそもそも抑えられ、さらに直接ではなく、シートを介した反射光を見ることになるため、目に負担を与えないように工夫をされている。

▲教育に役立つ知的ゲームなども内蔵されている。

 

小学生、中学生の教材が内蔵

教材は、英数国+素養教育5教科、小学1年生から中学3年生までが内蔵されている。また、模擬試験も多数内蔵されていて、自分で模擬試験を受けることができる。また、ドラムやピアノキーボードも備えられていて、同時に20点までタップを認識するため、両方の指を使って、楽器の練習をすることも可能だ。

▲内蔵されているアプリ群。小学生から中学生までの教材や教育アプリが入っている。

▲キーボードアプリなども内蔵されている。同時に20点まで指によるタップを認識できるため、本格的なピアノ練習も可能になっている。

 

リアルな紙教材との連動も可能

また、リアルな紙教材と連動することもでき、教科書などを置いて、タッチペンでなぞると、アンダーラインなどを描くことができる。これは実際のインクで描かれるのではなく、投影によって描かれるため、教科書は汚れない。

この作業はスマートフォンのアプリと連動をしていて、描いた線などはスマホアプリ内に保存をされる。親側のアプリでは、学習記録が自動保存され、さらに通話、ビデオ通話も可能だ。

現在、小米有品で3999元(約7万8000円)で発売され、決して安くはないが、タブレットと電気スタンド、教材を買い揃えることを考えると妥当な価格にもなる。小学生の入学セットとして好調に売れているという。

▲紙の教科書との連動も可能になっている。教科書の上にタッチペンで描いた図形などは投影されるだけなので、紙の教科書を汚さない。

▲親は、スマホで投影映像を見ることができ、指で図形を書き込むことが可能。子供が模擬試験を行い、親が採点するということができる。