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5月の連休前から、この1年を回顧する記事が中国メディアで目につくようになりました。コロナ以降のテックビジネスがどのようなトレンドにになるかを考えたい人が多いのです。
2019年末から武漢市で新型コロナが流行し、2020年1月末の春節休みには他都市に飛び火をし、いわゆるロックダウンまたはそれに近い状態が続きました。しかし、5月にはほぼ終息が見え、2020年の5月の連休は、再び人々が動き始めるようになりました。それから1年、コロナ後の新しい変化の中で、元に戻るものは戻り、定着するものは定着するという状況となり、コロナ後のビジネスがどのようになるのかがちょうど見えてきました。
このような記事は、この1年を回顧するのが目的というよりも、今後、コロナ後のビジネスがどのようになっていくかを考えるという視点で作られています。
例えば、もはや伝統的な飲食店というのはほぼ継続が難しくなりました。テーブルを並べ、来店客だけに頼った飲食店は、もはや存在をしないか、今後成長する可能性はほぼありません。個人飲食店ですら、フードデリバリーに対応をし、スーパーやECと提携して、半調理品やお惣菜を販売するようになっています。あるいは、独自にライブコマースを行い、販売している飲食店もあります。つまり、飲食店は新小売化(オンライン販売とオフライン販売を融合する)が大きく進みました。
「vol.030:コロナ終息後、中国経済に起きている5つの変化」では、5つの変化をご紹介しました。
その5つとは、次のようなものです。
1)デジタル化
2)海外依存からの脱却
3)企業競争の激化
4)消費者の成熟
5)テック企業の社会的役割の増大
これは2020年7月という、コロナ禍がほぼ終わり、中国の経済活動が本格的に再開をした時点での話でした。また、この5つの変化は、コロナ禍によって起きたものではなく、以前から中国社会の中で起きていた変化が、コロナ禍によって加速をしたというものです。先ほどの飲食店の新小売化などがその最たるものです。新小売化は2017年ごろから進み始めましたが、コロナ禍によってその流れが決定的となり、もはや店舗営業のみには戻れないクサビが打ち込まれました。
今回は、このような大きなトレンドではなく、もう少し粒度の小さい、具体的なトピックをご紹介したいと思います。具体的には、次の5つをご紹介します。
1)ライブコマースの定着
2)社区団購の競争激化
3)リモートワーク、リモート教育の定着
4)盲盒ブームの加速
5)アラサー女性ブーム
日本でのテックビジネスに直接影響があるものもあれば、文化や背景の違いから縁遠いものもあります。しかし、その要素や考え方は参考になるところが多いと思います。
今回は、コロナ後のトレンドを5つ、ご紹介します。
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vol.071:アリババに巨額罰金。独占を防ぐことで、市場は停滞をするのか、それともさらに成長するのか
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