バッテリー問題で元気を失っていたサムスンが、少しずつ元気を取り戻してきた。サムスンがギャラクシーノート8のプロモーションとして公開した映像は、ことあるごとにiPhoneの10年を皮肉ったもので、中国でも話題になっていると、捜狐科技が報じた。
このサムスンのプロモーション映像Grow up with an upgrade to Galaxyは、ある男性がiPhoneの発売された2007年から2017まで、iPhoneを使いづけたが、がっかりすることばかりに出くわし、結局、Galaxy Note 8に乗り換えたというストーリー。
映像は非常にうまくできており、iPhoneユーザーなら「ある、ある!」とニヤリとしてしまうシーンばかり。一部の噂では、いちばん面白がって再生しているのはiPhoneユーザーではないかとすら言われている。
2007年、主人公は長い行列に並んでiPhone 3GSをようやくのことで手に入れる。しかし、2010年、写真を撮ろうとすると「空き容量がありません」のメッセージ。
2013年、iPhone5Sを購入。主人公に恋人ができた。恋人はGalaxy Note 3を使っている。電話番号を交換しようとすると、恋人はスタイラスを出して、サラサラとメモ。主人公は指で番号をモタモタと入力。
2015年、主人公は雨の中、新しいiPhone 6を買おうと辛抱強く行列。
2016年、恋人とふざけていて湖に落っこちてしまう。しかし、恋人のGalaxy S7 edgeは完全防水なので問題なし。撮影した写真もちゃんと保存されている。しかし、主人公のiPhone 6Sは、防水ではないので、ご臨終。
2017年、主人公はiPhone 7を購入。箱を開けると、不思議な短いケーブルに困惑する主人公。充電しながら音楽を聴こうと思ったら、アダプターつけまくりのスパゲッティ状態。一方、恋人はGalaxy S8をQiで無線充電中。
主人公は、結局、iPhoneをやめて、Galaxy Note 8に乗り換え。すると、iPhone Xを買う人の行列が。その中の一人が、珍妙な髪型をしている。iPhone Xの上部の切り欠きと同じ、iPhone Xヘアーをしているというもの。
IDCの世界市場でのスマートフォンシェアの統計によると、サムスンはバッテリー問題がありながらも、シェア1位の座を保持し、なおかつわずかながらシェアを伸ばしている。アップルはシェアが伸び悩んでいる(ただし、この後、iPhone 8、iPhone Xを発売するので、シェアを伸ばしているはずだと考えられる)。
このような強気のプロモーションビデオを作ってしまうあたり、サムスンに元気が戻ってきたと言えそうだ。
ただし、iPhoneユーザーが見ても、決して嫌な気分にはならない。iPhoneユーザーは、このビデオでおちょくられているところとは別のところでiPhoneを気に入って選んでいるので、むしろ「ある!ある!」と一緒に笑ってしまうほど。
こういうユーモアのある競争はもっとやってもらいたいところだ。とにかく、サムスンが元気になってよかった。お帰りなさい、サムスン。iPhoneユーザーは心より歓迎をいたします!
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