中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

中国の人工知能産業は、米国にどこまで迫っているのか

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人工知能というとどのようなイメージを想像されるでしょうか。例えば、iPhoneに搭載されているアップルの音声アシスタント「Siri」には人工知能の技術が使われています。

Siriは、ウィットに富んだ受け答えをすることで有名で、その会話がときどきネットで話題になったります。例えば、「Siriは人工知能なの?」と尋ねると、「ずいぶん個人的な質問ですね」とか「ご想像にお任せします」と答えてくれます。このようなユーモアぶりが人工知能ならではだと思う方も多いかもしれませんが、残念ながらこのような返答はエンジニアがあらかじめ入力をして用意をしておいたものです。

膨大な量の返答リストが用意されていて、質問に対し、どの返答をするべきなのか、その対応をとるのに、人工知能の技術のひとつである機械学習を行い、適切な返答を返しています。つまり、人工知能は、人間が用意したものの中から選んでいるだけなのです。

私たちは、人工知能というと、ついつい「人間っぽい振る舞い」をすることを人工知能だと思いがちですが、人工知能は、まだそこまでの領域には達していません。

 

Siriで最も機械学習の効果が大きかったのが音声認識です。音声認識は所有者が話した声を聞き取って、これをテキストに変換しなければなりません。従来は、静かな部屋の中でSiriに話をしても、誤認識が多発をしていました。それがiPhone 8あたりからだと思いますが、誤認識が激減し、しかも屋外でもきちんと認識してくれるようになりました。屋外では、自動車のロードノイズが雑音源となって、以前は誤認識が多発していたのです。「8日の15時に予定を入れて」と言っても「4日の5時」に予定を入れられてしまうことがたびたびありました。その不安はもはやありません。機械学習で劣悪な雑音環境でも、正確な音声認識ができるようになったからです。現在の人工知能は、こういう地道な部分で活躍してくれているのです。

 

人工知能の中心地と言えば、誰もが米国を思い浮かべるでしょう。グーグルやIBMスタンフォード大学カーネギーメロン大学あたりが思い浮かぶのではないでしょうか。先頭を疾走する米国に対し、中国が猛追している。そのようなイメージだと思います。

では、中国はどの程度猛追しているのでしょうか。どの程度、米国に迫ることができているのでしょうか。この距離感を把握しておくことは重要です。もし、米国が圧倒的で、中国はそれに追従しているだけなら、人工知能の最新情報を知るには、米国情報だけを見ておけばいいことになります。しかし、中国の追い上げが米国に迫り、米国と中国の二極になっているのであれば、米国と中国、両方の動向を見ておく必要があります。

今回は、中国の人工知能開発がどこまで進んでいるのかをご紹介します。

 

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