中国の都市部の交差点には監視カメラが設置され、信号無視などの違反をすると、ショートメッセージで反則切符に相当するメッセージが送られてきて、その場でスマホ決済で反則金を支払うことになっている。ネットでは、誤ったものを含め、さまざまな回避術が広がっていると小U科技侃侃談が報じた。
違反の摘発は自動、罰金もスマホ決済
中国の自動車運転のマナーは日増しによくなっている。なぜなら、監視カメラが大量に設置され、違反は自動認識され、スマートフォンのショートメッセージで違反内容が送られてくるようになっているからだ。反則金もそのままスマホ決済で支払うことができ、違反点数も自動的に引かれている。
交通警察が力を入れているのが、交差点の信号無視と違法駐車だ。信号無視の場合、減点6、反則金100元となり、違法駐車の場合は場所により100元から200元の反則金となる。
監視カメラのない地方では捕まらない?
大都市の交差点には、信号無視を監視するカメラがほぼ設置されているため、どこでも信号無視をすれば、自動的にショートメッセージが送られてきて、反則金を支払わなければならなくなる。
しかし、地方都市や郊外になると、信号無視をしても必ずしも違反を取られるわけではないことから、ネットではさまざまな情報交換がされている。
信号無視をしても違反が取られないケースで最も一般的なのが、その交差点に監視カメラが設置されていないケースだ。しかし、どの都市の交通警察も、信号無視は重大事故につながるため、監視カメラの設置を急いでいる。
証拠が揃わないと摘発できない
もうひとつは、違反が認識されても、証拠となる画像がそろわないケースがある。信号無視の違反を取るには、交通警察側は規定により、証拠写真として3枚の画像が必要になる。停止線を越える写真、交差点の真ん中にいる写真、反対側の横断歩道を越える写真が必要になる。
監視カメラの仕様は、都市によってさまざまだが、自動車のナンバーを読み取る必要があるために、高精細カメラを使用しなければならない。そのため、動画を24時間撮影するのではなく、一定間隔で静止画を撮影する仕組みの監視カメラもある。このような監視カメラでは、必要な3枚の写真がそろわないことがある。この場合は、当然、違反を立証することができないため、減点も反則金もないということになる。
ネットで広がるさまざまな回避術
このような仕組みであるため、ネットではさまざまな回避法が囁かれている。交差点に侵入する時に信号無視をしてしまった場合は、交差点の真ん中で停止してしまった方がいいというデマが広まったことがある。この場合は、信号無視を立証することはできないが、交差点内停車の違反が取られることになり、減点3、反則金200元と信号無視よりも高くついてしまうことになる。
また、交差点の多くが右折(日本の左折にあたる小回り)は、信号が赤であっても可能であることから、信号無視をして交差点内に侵入してしまった時は、強引に右折をした方がいいという話が広まっている。右折は右折専用レーンから行わなければならないため、車線違反となるが、減点はなく、反則金は20元から200元の間になるため、信号無視よりも軽く済むというものだ。
交通警察では、このような回避法は、他のドライバーから予測が難しい動きになるため、重大事故の原因となるためやめてほしいと警告している。また、信号を見落として交差点に近づいた場合でも、停止線を超えて停止する程度では信号無視にならないために、安全を考えて停止をしてほしいと呼びかけている。