杭州市に開店したスパイシーダック専門店が、顔認証を利用して、笑顔の度合いに応じて料金を割引するというユニークなキャンペーンを行った。そこに訪れたアフリカ人留学生が、大笑いを見せ、割引どころではなく、無料を獲得したと快科技が報じた。
顔認証で入店できるダック店
この笑顔割引というユニークなキャンペーンを行ったのは、杭州市の留夫鴨(リューフーヤー)。スパイシーなフライドダックを出す専門店だ。本来は湖北省などの郷土料理で、鴨の首肉をスパイシーに味付けした料理。留夫鴨はこれを若者向けにスナック感覚で提供をしている。
留夫鴨チェーンでは、アリババのシステムを導入し、顔認証で入店でき、退店時には清算通路でスマホ決済(顔認証またはQRコード)をする。
料理が評判になるとともに、このハイテクな仕組みに惹かれて、学生を中心とした若者客で賑わっている。
▲湖北省、湖南省などで食べられるヤーボーズ。鴨の首を香辛料で味付けしたスパイシーダック。
笑顔で割引。大笑いの留学生が無料を獲得
留夫鴨では、顔認証システムを導入していることをアピールするため、ユニークなキャンペーンを始めた。顔認証をしている最中に、笑ってもらう。その笑い方の度合いに応じて、料金を割引くというサービスを行った。
そこに浙江師範大学と紹興文理学院に留学をしているアフリカ人の学生たちが、夏休みを利用して杭州に遊びに来て、たまたまこの店を見つけた。彼らは全員が笑顔割引を面白がり、顔認証をする時に口を大きく開けて大笑いをした。すると、なんと笑顔度が高すぎて、100%割引になってしまったのだ。
▲入店時に顔認証をするパネル。ここで笑顔を見せると、笑顔の度合いに応じて割引率が決まる。ユニークなキャンペーンだ。
▲フロージーさんは、大笑いをして、割引率100%を獲得した。右はフロージーさんのスマートフォン。確かに料金が0元になっている。
▲退店時にも顔認証をし、自動的にアリペイで精算される。顔を登録してあれば、スマホを持っていなくても、入店して食べて帰ることができる。
ネットで拡散し、プロモーションは大成功
100%割引を獲得したのは、コンゴから浙江師範大学に留学をし、映像を学んでいる大学院生、ンガロウオ・フロージーさん。大笑いをする様に周囲の人が注目し、100%割引を獲得すると、大きな歓声が上がった。
記事についているコメントによると、笑顔度は口を開いた大きさと顔の面積の比率を見ているため、口の大きな人は有利なのではないかという。
もちろん、留夫鴨では、フロージーさんに100%割引で料理を提供した。フロージーさんたち一行にとっては、楽しい1日となり、このことがネットで拡散し、留夫鴨にとって素晴らしいプロモーションとなった。
▲フロージーさんたち、コンゴからの留学生。夏休みを利用して、杭州市に遊びきにきて、この料理店を訪れた。ダックも美味しく、いい思い出になったという。