LabubuとMollyの2人のデザイナーが香港の同じビルの部屋を購入し、新たなスタジオとした。LabubuとMollyのヒットにより、2人は莫大な金額を受け取ることになったとYOUNG財経が報じた。
LabubuとMollyのデザイナーがスタジオを購入
今年2025年の初め、ポップマートと契約する2人のデザイナーが香港の観塘にある海傲ビルを購入して、デザインスタジオにした。
2人のデザイナーとは、ポップマートのLabubuをデザインした龍家昇(カシン・ロン)氏と、Mollyをデザインした王信明(ケニー・ウォン)氏のことだ。龍家昇は海傲ビル27階の2室、合計340平米を1852万香港ドル(約3.5億円)で購入し、王信明は18階すべての合計700平米を3665万香港ドル(約7億円)で購入した。

苦労をしていた二人のデザイナー
世界的なヒットになった2つのキャラクターのデザイナーであるから、これぐらいの買い物は当然としても、やはり、このヒットでどのぐらいの収入があったのかは誰もが気になる。
なぜなら、この2人のデザイナーはポップマートと出会う前は苦労をしながら自分の作品をつくり続けてきたからだ。ポップマートと出会う前の龍家昇氏は、Labubuを描き続けても誰も興味を持ってくれないことに自信を失い、カップ麺の器にLabubuを描き「47回作品が拒否されたが、私はこのツノが世界を感動させることを信じている」と書き添えたという。
Mollyの王信明氏も苦労していた。Mollyの絵を販売し続けたがほとんど売れず、小さなスタジオの家賃と最低限の生活費を稼ぐのがやっとだった。フィギュアを製作して販売しようとしたが資金が集まらず、落ち込んでいた時期にポップマートから声がかかった。

権利料は8%程度と推定される
それが、ポップマートと契約することで状況はまったく変わった。Labubuは2024年には売上が30億元を突破し、2025年上半期には48.1億元(約1000億円)にもなっている。
ポップマートはデザイナーの権利料を何%に設定しているかを公表していないが、業界の通例では5%から10%程度で契約する。また、あるポップマート従業員がSNSで漏らした情報によると8%で契約をしているという。
ここから2024年に龍家昇氏がいくら受け取ったかを計算してみる。ポップマートの平均的な粗利率は66.8%であるので、Labubuの粗利は20.3億元となり、龍家昇氏の手には1.31億元(約27.2億円)が渡ったと推定される。2025年は上半期の調子が続くとすると2.93億元(約60.9億円)になる可能性がある。
さらに、ポップマートはユニクロなどブランドへのIP提供も行っており、この権利料も龍家昇氏に入ってくるため、収入はさらに増えることになる。

買取料と株式の契約だったMolly
一方、Mollyの王信明氏は、権利を買い取ることで契約をした。一時的な買取料とポップマートの株式を受け取った。
ポップマートが株式公開をする前、王信明氏は保有株の約10%を売却し、500万ドル(約7.4億円)を手にした。それでもまだ1.49%の株式を保有しているため、現在の株価で計算すると46億元(約955.8億円)の株式を保有していることになる。


フィギュアのヒットでアーティストとしても注目される
2人はポップマートから莫大な利益を受けているだけではない。フィギュアがヒットすることで、アーティストとしての評価も高まり、過去の作品や新作が高値で売れるようになっている。今年2025年3月、クリスティーズ香港で龍家昇氏の作品「激動プラスティック」は78.12万香港ドル(約1490万円)で落札された。同様に過去の作品がいずれも高値で売れる状況になっている。
2人のデザイナーは、ポップマートと出会う前にやりたいと願っていた絵本制作など、自分の仕事に戻っている。唯一の違いは、カップ麺の器に作品を描かなくてよくなったことだ。
バックナンバーポッドキャスト放送中!
ビデオ版バックナンバーも放送中!

