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今後20年のテクノロジー進化で、消えてしまう10の製品

スマホの登場により、この20年で多くの製品がその姿を消した。では、今後20年で消えていくものはどのようなものだろうか。全球檔案館が、今後20年で消えるものを10個挙げた。

 

スマホの進化が、デジタル製品を過去に変えていく

まだ一部では使われてはいるが、この20年で消えてしまった日用品はたくさんある。フロッピーディスクやDVD、コンパクトデジタルカメラ、ラジカセ、フィーチャーフォン、紙の地図帳などは今ではほとんど使われなくなっている。要は、スマートフォンで機能が代替的できるものばかりだ。

よく「スマホの進化は止まった」と言う人がいるが、実際はスマホは今でも進化をし続ける。特に質的な進化で大きいのが、IoTにより他の製品と繋がり始めていることだ。部屋の照明やエアコンなどをスマートスピーカーからオンオフすると言うのももはや珍しいものではなくなっている。顔認証やNFCカードを使い、スマホで本人認証をするというのも珍しいものではなくなっている。

このような進化を受けて、全球檔案館では、今後20年で消えていくことになる10の製品を紹介している。もちろん、精密な未来予測ではなく、一種のお遊びだ。ほんとうに消えてしまうのか、あるいはそうではないのか。考えながらお読みいただきたい。

 

1:自動車のバックミラー

鏡を使って、運転手の死角になる後方を確認するという、よく考えれば原始的なやり方は次第に消滅し始め、後方カメラに置き変わりつつある。モニターであれば、置く場所を室内にできるので、冬や雨の日にバックミラーが曇って困るということも起こらない。また、駐車時などには、複数のカメラ映像を合成して、上から自分の車を眺めたかのような360度映像も普及が広がっている。

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2:リモコン

テレビ、エアコンなどの家電製品のリモコンはアプリ化をされていく。あるいはスマートスピーカーからの操作が可能になる。これも普及が始まっている。

最も大きな点は、赤外線を利用したリモコンからBluetoothまたはWi-Fiを利用したリモコンになることだ。これにより、リモコンを使うときにわざわざ製品の方向に向ける必要がなくなり、さらに外出先から家電製品の状態を知り、制御ができるようになる。現在でも、360度赤外線を放射するユニットを利用することで、スマホをリモコン代わりにするデジタル機器が販売されている。

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3:現金

中国では、北京冬季五輪前にデジタル人民元の導入が行われるとも言われている。すでにスマホ決済が普及をし、現金を扱うシーンは少なくなっている。20年後には、現金を使うことはほぼなくなっていると考えられる。

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4:鍵

玄関の鍵、自動車の鍵はすでに電子化されているものが登場している。スマホを鍵にできる仕組みも登場しているが、普及が今ひとつなのは、バッテリー切れになった場合に鍵が使えず困るのではないかという不安感があるからだ。しかし、よく考えれば、電子錠も電池で動作しており、電池切れで困ることはあり得る。単に私たちがまだ慣れていないだけのことかもしれない。

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5:ケーブル

有線イヤホンがワイヤレスイヤホンに置き換わっている。また、PCの周辺機器であるプリンターなどもケーブルからWi-Fiに置き換わっている。以前は、デジタルカメラやICレコーダーからケーブルを使って、データをPCに移していたが、今ではスマホを使い、ネット経由やBluetoothのワイヤレスでデータを受け渡しするのが基本になってきている。つまり、従来使われていたケーブルは、急速にワイヤレスに置き変わってきている。残っているのは電源ケーブルぐらいだが、これもデジタルデバイスではワイヤレス充電が広がり始めている。

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6:注射器の針

予防接種や治療などで注射を嫌がる人は意外に多い。針の痛みがあることと、針を過剰に怖がる心理があるからだ。すでに、針なしの注射器が開発をされ、徐々に普及をし始めている。針なし注射器は、皮膚に押しあて、気泡などの圧力によって、薬剤を皮膚組織に浸透させる仕組み。痛みがないだけでなく、使う薬剤量を大きく減らすことができることから注目をされている。

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7:宅配配送員

すでに、中国では無人カートによる配送、ドローンによる配送が行われている。大規模マンションなどでは、荷物があることを受取人のスマホに通知をし、呼ぶと自分の建物の1階まで移動してきてくれるという走る宅配ボックスのような使われ方をしている。また、企業や大学など、荷物が多いところには、無人カート配送の対応が始まっている。ドローンは、農村など、交通の便が悪い地域で使われている。

特にEC「京東」(ジンドン)は、無人配送の技術開発に積極的で、配送の完全無人化を目指している。

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8:サイン

中国では、重要な契約書などでは、サインを使う。それも芸能人のサインのようなデザイン的に工夫をした書き方をする。それにより偽造を不正でいる。日本で近代以前に使われていた花押と同じ考え方だ。

しかし、今では、サインを印鑑化してくれるサービスなどもあり、本人確認の面では無意味になっている。

書類も電子化が進み、サインとともに顔認証や身分証データなども併用するようになっている。サインは、見た目を華やかにするためだけの儀式的なものになりつつある。

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9:レジ袋

中国では、2008年からレジ袋は有料化をされている。有料化以来、風の強い日に街中を舞うレジ袋はめっきり少なくなった。それでも、世界では1分間に200万枚のレジ袋が使われている。レジ袋は、完全に分解するのに早いものでも15年かかり、長いものでは1000年かかる。

レジ袋の使用量が大幅に減り、しかも買い物が店舗からECに移るとともにレジ袋を下げた人を見かけることが少なくなっている。環境面からもレジ袋ではなく、繰り返し利用が可能な素材、または紙のようなリサイクル可能、分解が早い素材の袋に置き換わっていく。

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10:マウス

マウスを使わないとどうも仕事がやりづらいという人はまだまだ多い。しかし、そのような人は、最初にPCを使い始めた時にマウスを使ったから。スマートフォンからデジタルに触れた世代にとって、マウスはかえって使いづらいものになっている。画面に直接触れるか、せめてトラックパッドを使いたいと考えるようだ。グラフィックや製図など細かい作業でマウスは使われ続けるとしても、一般の事務系業務ではマウスは珍しいデバイスになっていく。

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