中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

中国インバウンド客はいつ頃戻ってくるか?

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明日、vol. 026が発行になります。

 

今回は、中国人インバウンド旅行客について考えてみたいと思います。
コロナ禍によって、多くの国が海外渡航の制限を行っているため、日本のインバウンド市場も実質0になるという未曾有の事態が起こりました。観光業界は元より、それに関連する飲食、交通、グッズ製造など、幅広い業種に影響が広がっています。
関係者のみなさんが気を揉んでいるのは、中国人インバウンド客が戻るのかどうなのか。戻るとしたら、いつ頃なのか。以前と同じような旅行を楽しむのだろうかということだと思います。

 

初めに、お断りをしておく必要があると思いますが、インバウンド客が戻ってくるかどうかは、誰にもわかりません。日本の観光地が、以前にも増して賑わうこともあり得ますし、ひょっとしたら「もう海外旅行はしない」という時代に突入をする可能性も否定できません。


中国の旅行業界でも、旅行の再開がどうなるかは大きな関心になっていて、さまざまな機関が旅行の意向を尋ねるアンケート調査を行っています。この中でも、中国社会科学院旅行研究センターとテンセント文旅産業研究院が共同で行った「何日更重旅ーー新型肺炎下の旅行需要傾向調査報告」は、1万人以上の人にアンケート調査を行ったという大規模なもので、今回はこの調査結果に基づいて、中国人の旅行需要がどうなるかを考えていきたいと思います。


ただし、このアンケートも「今後1年の旅行に対する意向」を尋ねたもので、その意向がそのまま現実になるかどうかはわかりません。終息後には誰もが旅行に行きたいと思うものですが、実際に行こうと思い立ってみたら、いろいろな問題が頭をよぎりあきらめるということもじゅうぶんあり得るからです。
しかし、現時点での中国人の旅行に対する意向を知ることで、何らかのヒントにはなるはずです。

 

このアンケートによると、中国人の旅行への関心は、コロナ終息によって高まっているようです。
終息直後の段階で、すでに7割以上の人が旅行に行こうと考え、具体的な計画を立てている人も3割以上に登ります。もちろん、これは国内旅行が主体です。

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▲すでに7割以上の人が旅行に行く意向を持っている。具体的な計画をしている人も3割を超えている。

 

次の図は、検索数などから算出した関心度を、新型コロナウイルスと旅行について時系列で調査したものです。2019年年末までは、春節の旅行を予定している人が多かったために、旅行関連情報に強い関心がありました(青い線)。しかし、2020年1月中旬から新型コロナの感染拡大が始まり、関連情報への関心が急速に高まりました(黄色い線)。その後、1月下旬に旅行への関心がピークになるのは、旅行の計画を変更、キャンセルするためのアクセスです。しかし、終息が見えてくると、旅行関連情報へのアクセスが増加をしていきます。これは、春節前の旅行に対する関心よりも強く、しかも持続していることに注意してください。
こういう状況なので、実際に旅行に行くかどうかはともかく、情報アクセスだけを見れば「旅行ブーム」と言ってもいいほどの盛り上がりです。

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▲「新型コロナ感染状況」と「旅行計画」に関する検索数などから算出した関心度の推移。終息後は旅行に対する関心度が高まっている。春節前には旅行の予定を立てるため、旅行への関心が高まるが、それよりも強く、長く持続をしている。


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