来年9月で引退することを表明したアリババのジャック・マー会長。杭州という地方都市で、なにもないところから今日のアリババを築いた。近年の中国では英雄の一人に数えられ、特に若い世代に対する影響力が大きい。
そのジャック・マー会長の「50の名言」が中国のネットで拡散している。現代の「論語」だと評する人もいる。いくつものバーションがあるが、ここでは「ジャック・マー:50の名言」を2回に分けてご紹介する。
▲「アリババが成功したのは、お金もなく、技術もなく、計画もなかったからだ」
26:もしたくさんの本を読んでいたとしても、それを人に話してはいけない。話してしまうと、その人はいつもあなたを試そうとするようになる。
27:ある方法、あるアイディアがじゅぶんに独創的でなければ、人を惹きつけるのは難しい。
28:戦略を練る時に最も避けなければならないのは全面展開だ。最も重要なのは重点突破で、すべての資源を一点に集中して突破する。それでこそ勝てる可能性が生まれる。
29:小さな企業は大きな志を持っている。大きな企業は細心の注意を持っている。
30:勢いというのもは計画で生み出すことはできない。しっかりとした製品、サービス、システムから生み出される。
31:戦略はゴールではない。戦略を立ててからもゴールは遠く、長い距離を走る必要がある。
32:戦略にはさまざまあるが、小さな企業の戦略はひとつだけ。生き延びること。それこそが最も重要。
33:まず、市場と顧客のニーズを理解し、それからテクノロジーを使って課題を解決する方法を考える。これが成功の可能性を最大化する。
34:最も重要なことは、自社のプロダクトを市場にフィットさせること。鍵は、顧客の声をよく聞くことだ。
35:料金は世界で最も貴重なもの。「無料」キャンペーンはできるだけ避ける。お金ができてから、「無料」について考えればいい。
36:天も恐れない。地も恐れない。ただ、CFO(最高財務責任者)がCEO(最高経営責任者)になることだけを恐れる。
37:瞬間的な情熱はお金にならない。持続する情熱だけがお金になる。
38:聡明さは、知恵者の天敵である。愚か者は口を使って話す。聡明な者は脳みそを使って話す。知恵者は心を使って話す。
39:起業することは、かっこいいことではない。
40:ライバルのことは常に強大だと考えなければならない。実際は弱小だとしても、強大だと考えることが大切だ。
41:慈善事業もビジネスとして実行されなければならい。ビジネスとして実行すれば、長期間持続でき、多くのことを成し遂げられる。
42:常に競争をして、勝ち上がってきたという人を私は登用しない。
43:最も大きな失敗はあきらめてしまうこと。最も強い敵は自分。最も難しいライバルは時間。
44:集団とは何か。集団は、失敗する人を一定数以下に抑えるための仕組みである。集団内の誰一人失敗させないようにしてはならない。
45:企業の中で、自分より能力が優れていると感じる人に出会ったら、あなたはもう人材発掘術を身につけている。
46:思ったことはすべてやってみる。この世界は、あなたがやることがなくなることはない。
47:世の中の人は、だいたいあなたよりも賢い。
48:あなたにとって、今日が最高の一日かもしれない。しかし、明日が今日よりもよくなる保証はない。だから、今日が最悪の一日だとしても、理解をし、努力をすれば、必ずチャンスはやってくる。
49:どの取引でも利益を出すことが大切。「無料」は優れた戦略ではない。無料の代償はとても大きいものだから。
50:順風満帆な時に統率力を発揮するのは誰にでもできる。逆境の時に本当の統率力が試される。