来年9月で引退することを表明したアリババのジャック・マー会長。杭州という地方都市で、なにもないところから今日のアリババを築いた。近年の中国では英雄の一人に数えられ、特に若い世代に対する影響力が大きい。
そのジャック・マー会長の「50の名言」が中国のネットで拡散している。現代の「論語」だと評する人もいる。いくつものバーションがあるが、ここでは「ジャック・マー:50の名言」を2回に分けてご紹介する。
1:この世界は、あなたがなにができるかではなく、あなたがなにをなすべきかを問うている。
2:独創は企業経営できわめて重要なひとつの要素。しかし、それはあくまでもひとつの要素であって、すべてではない。ひとつひとつの仕事を確実にこなしていくことこそ重要。
3:自分を確立し、かつ自分を忘れろ。
4:好きな仕事ができるのが、最も好ましい起業。
5:あなたの会社がどこにあるかは問題ではない。心がどこにあり、目がどこに向いているかが重要なのだ。
6:将軍になろうとしない兵士は優れた兵士ではない。優れていない兵士を用いるのは優れた将軍ではない。
7:経営者が重要視するのは、あなたの財力ではない。あなたの真心だ。
8:小さな企業の戦略は2つだけ。生き残る。お金を稼ぐ。
9:5年経ってもまだ起業したいと思うなら、起業しなさい。
10:生き残るための最も優れた考え方は、今のビジネスモデルの質を高めること。スケールすることではない。
11:起業をするのに本からどれだけ学んだかは関係ない。世の中からどれだけ学んだかが重要。
12:現代の市場に秘密のようなものはない。そのような秘密や抜け穴を核心競争力にしてはならない。
13:失敗する原因の多くは、お金が足りないことではない。往往にして、お金がありすぎて失敗する。
14:人を用いるなら疑わない。疑うのであれば用いない。それが常識。しかし、人を用いたら疑う。疑う人を用いる。それは人材登用の境地である。
15:起業には情熱と独創だけでは足りない。優れたシステム、制度、集団、ビジネスモデルが必要だ。
16:あなたが日頃感じるヒントは、ビジネスのヒントにすぎず、それだけでは起業することはできない。
17:ビジネスモデルが複雑になればなるほど、ビジネスモデルがないのと同じになっていく。
18:最も優れたビジネスモデルは、しばしば最もシンプルなビジネスモデルだ。
19:起業をした時は、企業価値が高くなるまで売却には慎重であるべきだ。売却を考え始めると、選択肢が狭まっていく。
20:何かに夢中になり、生涯をかけて挑戦をしている。私はそういう人を恐れる。
21:投資家を探す時は、投資家とリスクを共有すべきだ。そうすれば、事業の可能性を最大化することができる。
22:教育、人脈、いずれも必要ない。起業は人脈ですることではなく、小賢しさですることでもないからだ。
23:強力なライバルに直面した時、やるべきことは挑戦することではなく、互いに足りないものを補える道を探すことだ。
24:この世界に優れた理論など存在しない。あるのは結果だけだ。
25:優れたものは往々にしてうまく言葉で説明できない。うまく言葉で説明できるものは往々にして優れていない。