中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の脳の中をAIが覗き見る。脳内の画像をStable Diffisionに出力させるAIモデル

生成AIはついに人の頭の中まで読み始めた。香港中文大学、シンガポール国立大学、スタンフォード大学の合同研究チームが、人が頭の中に描いた映像を可視化する「視覚デコーダ」を開発したと大数据文摘が報じた。 脳の中をAIが覗き見る「視覚デコーダー」 こ…

偽札で10年の間、麺を買いにきた老人。手書きの偽札がSNSで話題に

浙江省温州市で、10年の間、手書きの偽札で麺を買っていた老人が交通事故で亡くなった。その偽札を受け取り続けた麺屋の主人、李国色さんは、この手書きの偽札を展示公開しようとSNSで訴えていると南方+が報じた。 北京五輪で終わった中国の偽100元札 中国で…

里帰りをしてわかった農村のデジタル生活。想像以上に広がっている生鮮食料品のスマホ注文

社区団購は、前日注文翌日受取で生鮮食料品が購入できる仕組み。これが農村にも広がり始めている。近所で買い物が済み、取りに行くことで住人同士の交流も生まれる。さらに、都市の息子、娘が代理で注文する親孝行注文も増えていると南方+が報じた。 農村で…

新たなゲームのジャンル「新怪談」。現代都市とテクノロジーの恐怖を描く新怪談は定着をするのか

中国のゲームスタジオが次々と「新怪談」と呼ばれるジャンルのゲームを発表している。新怪談とは現代都市を舞台にし、SFアクションの要素を加味した怪奇譚だ。今後、ゲームの大きなジャンルに育っていく可能性があると游戯葡萄が報じた。 続々と登場する「新…

フードデリバリー、ライドシェア、屋台は人材の貯水池。それがあふれ始めた。深刻な若年失業率の上昇

若年失業者が増え、フードデリバリー、ライドシェア、屋台を始める人が大量に増えている。しかし、増えすぎて、就業者全員の収入が低下をし、”食えなく”なっている。失業のセーフティー装置が決壊をし始めていると財経狐頭条が報じた。 若年失業率が20%を突…

中国のデジタル科学研究は米国にどこまで迫っているのか。論文、人材、特許の量と質から考える

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 182が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国のデジタル科学研究が、米国を中心とする…

捜査が難航する違法宝くじサイト。被害者はQRコードを介して広がっていく

違法宝くじを運営する集団の摘発が続いている。違法宝くじは、QRコードを介して、友人知人関係とは関係なく、被害者が広がっていくため、全貌を把握する捜査は難航をする。しかし、刑法が改正され、ようやく摘発が進むようになったと中国新聞週刊が報じた。 …

ベトナムNo.1カフェチェーン「チェングエン」が上海上陸。ベトナムコーヒーは中国でも受け入れらるのか

ベトナムNo.1カフェチェーン「チェングエン」が、カフェ激戦地、上海に上陸をした。今後5年で1000店舗の展開を目指すという。カフェが過当競争になっている上海では、コンデンスミルクを使うベトナムコーヒーは新鮮味があり、カフェ競争をさらに過熱させる可…

低価格はやはりECの核心競争力。低価格戦略に戻る京東、取り残されるタオバオ

EC「京東」が戦略を見直し、初心に戻って低価格戦略を強化する。一方、ライバルのタオバオは出遅れ、他のECに比べて価格が高いことや、利用者によって価格が異なることがSNSなどで問題になり始めていると人人都是産品経理が報じた。 低価格は小売業の絶対正…

静かなEVが普及し、気になり始めたタイヤのノイズ。静音タイヤの開発競争が進む中国

EVはエンジン音がしないため、車内が静かであることが魅力のひとつになっている。その代わりに、今度はタイヤが発生するノイズを気にする人が増えている。中国では静音タイヤの開発競争が始まっているとGeek研究僧が報じた。 車はもはや静かな乗り物になった…

中国のロケット発射場が、東アフリカに建設される。アフリカ諸国が注目をする宇宙ビジネス

東アフリカの国「ジブチ」に、中国の香港航天科技主導のロケット発射場が建設されることになった。中国にとっては低緯度の発射場を利用できるようになるメリットがある。ジブチにとってはインフラ整備をし、宇宙産業を成長させるメリットがあると北アフリカ…

アップルと小米はどこに差があるのか。ハイエンド市場に進出するのに足らない点とは何か

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 181が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、小米(シャオミ)のスマートフォンについてご…

Wi-Fiルーターだけで、部屋の中の人物の姿勢を認識する技術。介護、医療施設などでの応用が期待される

部屋の中で人は何をしているか。Wi-Fiルーターを使って、遠隔で、部屋の中で人が何をしているかを再現する技術がカーネギーメロン大学の研究チームによって開発されたと量子位が報じた。 Wi-Fiルーターだけで、部屋の中を覗き見する このWi-Fiを使って、部屋…

北京五輪で復活した中国の花火産業。国際的にも高い評価を受けた中国花火が爆竹禁止で存続の危機に

中国の花火産業は隋唐の時代に遡れるほど歴史がある。しかし、近代になるとその技術は絶えていた。蔡国強という花火アーティストが登場し、再び国際的にも評価をされたが、最近の爆竹禁止令で再び花火産業は危機を迎えていると軍武次位面が報じた。 世界の9…

ジャック・マーの議決権が53%から6%に。支配者の座を奪われたアリペイ運営企業「アントグループ」に何があったのか

今年2023年1月7日に、アントグループが株主構成の変更を発表した。その眼目はジャック・マーの議決権が53%から6%に減らされるというものだ。アリペイ運営会社の支配者の座を追われたことになる。この変更が政府の介入により行われたため、西側メディアは中国…

中国は養豚テクノロジーの先進国。AI個体識別、RFIDにナノ飼料

中国は世界の半分以上の豚を生産する養豚王国だ。そのため、養豚テクノロジーも進んでいる。RFIDによる個体識別やAIによる個体識別の導入も進んでいる。また、ナノ飼料が開発され、ビタミンを効率的に吸収できる技術も登場していると科普中国が報じた。 世界…

交通信号に引っかからない推奨速度を表示してくれるカーナビアプリ。渋滞解消の決め手になるか

アリババ系の地図アプリ「高徳地図」がグリーンライトナビゲーションの機能を搭載した。表示される推奨速度で走行すると、次の信号で止まらずに走り抜けられるというものだ。多くの人が利用することで、渋滞解消にも寄与すると新華網が報じた。 緑の波を教え…

5種類のECの「人貨場」。消費者、商品、場を一致させることで商品は売れる

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 180が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、「人貨場」の考え方についてご紹介します。 EC…

2022年のスマホの低調ぶりの原因は買換え期間の長期化。2023年後半には改善に向かうか?

2022年の世界のスマホ出荷台数が前年比18%減と大きく落ち込んだ。買換え期間が過去ないほど長期化していることが要因だ。しかし、各調査会社は2023年後半から買換え期間が短縮化に転じるとの予測を出していると中国電子報が報じた。 買い替え周期が過去最高…

自動運転の新たなカテゴリー、レベル2+。自動運転がより身近に。テスラFSDvs百度ANP

新たな自動運転カテゴリー「レベル2+」が注目されている。代表的なのはテスラのFSDと百度のANPだ。そのANPが3.0にアップデートされ、百度が公式映像を公開した。2023年内にも量産が始まると新出行が報じた。 注目を浴びる新カテゴリー、レベル2+ 米中のさま…

人手不足に悩む宅配便企業。無人カートの導入で、再配達業務がほぼなくなる

深刻な人手不足に悩む宅配便業界が無人カートの導入を進めている。これまで効率を悪化させる要因になっていた再配達業務、拠点間配送が自動化できることで、人手不足の解消の決め手になっていると北京日報が報じた。 人手不足が深刻な宅配便業界 中国の宅配…

丸亀製麺が中国に再挑戦。日式ファストフードはなぜ次々と敗退をしたのか

丸亀製麺が中国市場に再挑戦をする。しかし、2000年前後から数々の日式ファストフードチェーンが中国に進出をし、成功していると言えるチェーンは皆無だ。なぜ日式は敗退をし続けるのか。進化の速度が遅すぎるからだと深氪新消費が報じた。 丸亀製麺が中国市…

ハイアールが東南アジア市場で躍進。日韓家電メーカーにハイアールはどうやって肩を並べることができたのか

経済成長が続く東南アジア市場で、ハイアールの家電が存在感を増している。5年前はわずかなシェアしかなかったが、現在ではどの製品でもトップ3に入るシェアを得ている。「中国式」が経済成長する国に合っていたからだと呉暁波チャンネルが報じた。 経済成長…

もうこれ以上の地下鉄はつくれない。限界に達した中国各都市が注目をする香港地下鉄のTOD

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 179が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国と香港の地下鉄についてご紹介します。 中…

東南アジアでも軌道に乗り始めたライブコマース。TikTok Shoppingで中国企業が続々参入

ライブコマースはこれまで中国以外ではあまり流行ってこなかったが、TikTok Shoppingがサービスインした東南アジアで、ライブコマースビジネスが成長を始めている。中国企業は現地に制作拠点を置き始めていると霞光社が報じた。 東南アジアでTikTok Shopping…

QRコード決済の決済完了画面を偽造するアプリ。ネットでも店舗でも詐欺に利用される

ネットに、スマホ決済の決済完了画面を偽造するアプリが出回っている。これを利用して、ECに返金を求めたり、店舗で料金を支払ったりする詐欺が起き始めている。各地公安では注意喚起を行っていると新聞晨報が報じた。 いつも通りの返金処理が詐欺だった! 2…