中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エンジェル投資家、雷軍をシャオミ創業に向かわせたiPhoneの言葉とは?

小米の創業者、雷軍は2007年までキングソフトのCEOを務め、上場をさせることに成功した。しかし、直後に辞職をし、残りの人生はエンジェル投資家として生きていこうと考えていた。しかし、それを変えたのはiPhoneの背面にあるある言葉だったと財経本色が報じ…

伝説の起業家が10年間の沈黙を破り、物理の授業を公開。スター起業家の10年に何があったのか?

ポータルサイト「捜狐」(ソーフー)の創業者、張朝陽(ジャン・チャオヤン)が10年間の沈黙を破り、突如、動画共有サイト「ビリビリ」で「張朝陽の物理の授業」を公開して話題になっているとOK媽談育児が報じた。 スター起業家の沈黙の10年 張朝陽(ジャン…

北京の景観を変えた建築家ザハ・ハディット。最後の作品は麗沢SOHO

故宮に象徴される清朝風の景観を残した北京が近代的な景観に生まれ変わったのは、不動産業「SOHO中国」と建築家、ザハ・ハディッド氏の功績が大きい。そのザハ・ハディッド氏の遺作となる麗沢SOHOがオープンし、北京最後の大規模再開発が完成しようとしてい…

電子書籍リーダー「Kindle」が中国から撤退。プロダクトのポジションを確保できなかったKindle

電子書籍リーダー「Kindle」が中国市場から撤退をする。WeChatのアマゾン公式アカウントが告知をした。2022年10月末まではKindleの返品を受けつけるが、2023年6月末以降は電子書籍が読めなくなるため、ダウンロードすることを推奨している。撤退する理由につ…

中国のメタバース状況。教育、トレーニングの分野で産業化。スタートアップ企業も続々登場

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 130が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、中国のメタバース状況についてご紹介します。 …

「緑の波」で交通渋滞を解消。西安市で移動時間を23%減少させたハイセンスのスマート交通信号機

コロナ禍が落ち着き、再び都市は交通渋滞に悩まされるようになっている。その対策として広がっているのが「緑の波」運用だ。渋滞発生地点の交通信号を緑に変え、交通の目詰まりを解消するというものだ。この分野で交通信号機シェアトップのハイセンスが成果…

シェアリング自転車の明暗。1位の創業者は破産寸前。2位の創業者は大金を得てイグジット

2016年から2018年の間、新しいビジネスとしてシェアリング自転車が注目をされ、大量の投資資金が流れ込んだ。シェア1位のofoは現在破綻をし、創業者は億万長者から転落をした。2位のMobikeは美団に売却され、創業者は300億円のお金を得てイグジットした。対…

ドローン規制で足踏みをするDJI。その技術を次は地上で活かして成長をねらう

DJIの成長が止まっている。中国政府がドローンに対する厳しい規制を始め、売上が落ちているからだ。しかし、DJIは、ドローンで培った技術を今度は地上に適用し、地上で鍛えられた技術を空中に還元することで、次の成長曲線を描こうとしているとAI藍媒匯が報…

「アリババ」は誰のもの?商標問題を抱えて上場したジャック・マーの「アリババ」と商標権侵害で訴えた「アリババ」

アリババは、2007年に香港に上場をしているが、このとき、「アリババ」という社名に商標権問題を抱えていた。訴えたのが、商標権買取を目的とした悪質企業ではなく、真っ当にコンピューターゲームを販売していた正普科技であっただけに問題は複雑だったと律…

シャオミのスマホが夜景撮影で2冠。ディープラーニングを使うナイトオールアルゴリズムとは

小米の夜景補正アルゴリズム「ナイトオール」が、国際的なAIコンペ「NTIRE2022」の夜景部門で2冠を達成した。ディープラーニングによりノイズ軽減、色彩再現をするというもので、夜景写真の美しさがシャオミのスマートフォンのセールスポイントになっている…

SNS「小紅書」から生まれた「種草」とKOC。種草経済、種草マーケティングとは何か

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 129が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、種草経済についてご紹介します。 「種草」(ジ…

抖音が子どもの化粧ムービーの投稿を禁止。問題視される子ども用メイクキットの健康問題

ショートムービー「抖音」が、幼い子どもが化粧をするムービーの投稿を禁止した。禁止をされるのは販売、宣伝目的のもので、一般の人が日常の記録として投稿するものについては除外される。禁止をした理由は、子どもの健康に対する被害が未知数だという理由…

過熱をする東南アジアEC。地元系vsアリババに、SHEIN、TikTokも参入

成長の限界が見え始めた中国資本が東南アジアに熱い視線を送っている。すでに大量の投資資金が流れ込み始めている。アリババはラザダを買収し、タオバオ化をねらっている。さらに、アパレル「SHEIN」(シーイン)やTikTok Shoppingも参入したと人人都是産品…

SNSのメッセージはテキストがいいのか、音声がいいのか。考え方が異なる若者と中高年

SNS「WeChat」でのメッセージ交換は、若者は普通にテキストを使うが、中高年は音声を録音して送信する人が多い。中国語の文字入力は意外に難しく、面倒な面があるからだ。しかし、これが若者と中高年の間でトラブルを起こすことがあると新華報業網が報じた。…

生花デリバリーが成長中。なじみのある生花店の商品が購入できることが魅力に

フードデリバリー「ウーラマ」が生花の配達を始めており、好評を得てている。なじみのある生花店の商品を配達してもらえるからだ。部屋に生花を飾る習慣も広がり、生花が有望な商品になってきていると中国花卉報が報じた。 贈答需要に加えて鑑賞需要が増える…

アルゴリズムvs人間店長。業務効率では人間の完敗。しかし、アルゴリズムが成長の限界をつくっている未来型コンビニ「便利蜂」

セルフコンビニ「便利蜂」が苦しんでいる。セルフレジを基本にし、スタッフは接客をせず店舗運営だけを行うという運営手法で拡大してきたが、ここへきて、閉店、リストラが続いている。店舗運営はすべてアルゴリズムによって決められるが、アリゴリズムが洗…

社会運動とビジネスと事業の継続。スタートアップに必要なものとは。シェアリング自転車競争史

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 128が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、シェアリング自転車の競争史についてご紹介し…

赤字運営でも投資が集まる「京東」。強さの秘密はキャッシュフロー

京東は、創業以来ほぼ赤字運営だ。2019年、2020年はコロナ特需で黒字化をしたものの2021年には再び赤字転落をしている。それでも投資が集まり、株価は安定をしている。その秘密はキャッシュフローにあると捜狐が報じた。 株価の優等生「京東」 中国大手EC「…

素人集団の挑戦。12年でiPhoneに追いついたスマホ素人集団「シャオミ」

自動車製造の経験がないシャオミが自動車製造に挑戦をすることが話題になっている。しかし、シャオミがスマートフォンを製造した時も、素人集団の挑戦だった。素人だからこそ、先入観のないイノベーションが起こせたと騰訊網が報じた。 素人集団が自動車をつ…

TikTokとMusical.lyとMindie。「真似で終わる真似」と「真似で終わらない真似」はどこが違うのか

ショートムービーSNS「抖音」とその国際版であるTikTokは、もはやインフラとも言えるほど普及をしている。抖音の前身のプロダクトはA.meであり、このA.meはMusical.lyの真似だった。そして、Musical.lyはMindieの真似だった。しかし、抖音にはAIリコメンドエ…

公的機関が運営するシェアリング自転車は、テクノロジーの力で良質なマナーを促す

国営企業「人民出行」が電動のシェアリング自転車サービスの展開を始めている。ヘルメットの着用、二人乗りなどを自動検知する仕組み、正しく駐輪するジオフェンスなどのテクノロジーを使い、マナーの問題が起きないように配慮されていると電動車行業平台が…

成長の限界に悩むシェアリングモバイルバッテリー。次の成長曲線はどこにある?

スマホが生活ツールとして重要になるとともに成長をしてきたシェアリングモバイルバッテリービジネス。どこでも借りることができ、充電をしたら、どこにでも返すことができる。しかし、スマホバッテリー容量があがるとともに需要が減り始めている。各社とも…

WeChatマーケティング。私域流量の獲得と拡散が効率的に行えるWeChatの仕組み

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 127が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、微信(ウェイシン、WeChat)での私域流量の獲…

優良企業「京東」のリストラショック。リストラをしない京東の賢い戦略

「京東兄弟の一人たりともリストラしない」と創業者が宣言をしていた京東がリストラを行ったことが波紋を呼んでいる。しかし、京東がなぜリストラをしてこなかったのか、なぜ今回はリストラをしたのか、その背後には京東の賢い戦略があったと東哥解読電商が…

自動化が進むレストラン。北京五輪の無人レストラン報道がきっかけに。変わるコロナ後の飲食業

北京冬季五輪で、メディアセンターの食堂が自動化をされていたことが国内外で報道され、国内でも無人化、自動化を進めるレストランが増加をしている。配膳、食材のピックアップなど本質的ではない業務は自動化をして、味や接客という本質的な部分で勝負をす…

ウーラマに騙されるな。安易に始めてはいけないフードデリバリーの仕事

北京市でウーラマのデリバリー機種をしていたあるネット民が、匿名で、ウーラマに騙されるなと訴えている。確かにデリバリーの仕事は報酬は悪くはないが、さまざまな理由で天引きをされて手元にお金はわずかしか残らない。ウーラマから委託された企業ではこ…