中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

底辺プログラマーの生き方。はいあがろうとする3人の残酷物語

中国のITエンジニアは796万もいる。しかし、その中の9割以上は、コード農民、プログラミング猿などと呼ばれる底辺エンジニアだ。なんとか上にはいあがろうと努力はしているものの、高い壁に阻まれている。3人の底辺でもがき続けるエンジニアを鈦媒体が取材…

中国ビジネスに不可欠のWeChat。なぜWeChatは消費者ビジネスに使われるのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 113が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、テンセントのSNS「微信」(ウェイシン、WeChat…

ゲームに夢中の落ちこぼれ大学生からファーウェイの天才少年へ。劣等生の逆転人生

華為(ファーウェイ)が進めている天才少年プロジェクト。特別に優秀だと思われる学生を高額で雇用するプロジェクトだ。その初任給は年棒200万元(約3600万円)。復旦大学の情報科学専攻の大学院生、林田(リン・ティエン)がこの天才少年プロジェクトでファ…

貴州省に集まる世界のデータセンター。地域風を利用して排熱をする洞穴式データセンターも

アップルを始めとして、世界のテック企業のデータセンターが貴州省に建設されている。貴州省は水資源が豊富で、水力発電による電気代が安いからだ。さらに山地が多いため、地域風を利用して排熱をすることもできる。貴州省はデータセンターの都になろうとし…

箸で豆も挟める。腕の筋肉の神経信号を読み取り、使用者の意思通りに動くスマート義手「OHand」

上海傲意信息科技が開発したスマート義手「OHand」の利用が広がっている。腕につけたセンサーから筋肉を動かす神経信号を読み取り、使用者の意思通りに動くため、リハビリをすることで、本当の手と変わらない動きができるからだと上観新聞が報じた。 左腕を…

フードデリバリーで採用されたBluetoothヘルメット。音声命令で届け先情報表示

フードデリバリー「ウーラマ」がBluetoothヘルメットの試験運用を始めている。音声命令に対応し、走行中にスマホに触れる必要がなくなり、交通事故の減少に寄与すると期待されていると創業者李孟が報じた。 減らないデリバリーの交通事故 スマホで注文された…

アリババ新小売へのスーパーの逆襲が始まった。YHDOSと大潤発2.0

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 112が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、スーパーの逆襲についてご紹介します。 「vol.…

EVに新たな問題。メーカーが発火事故予防にバッテリーにリミッターをかけてしまう「鎖電」

EVオーナーの間で、「鎖電」が新たな問題になりつつある。年間70件起きている発火事故を予防するために、バッテリー容量にリミッターをかけてしまう。満充電にできなくなるため、発火事故のリスクが低減する。しかし、航続距離は短くなり、しかもディーラー…

火災現場で働く消防ロボットたち。消防士は安全な後衛からリモコンで消火活動

北京凌天智能装備が開発した消防ロボットが、長沙市消防隊を始めとして、各地の消防隊に導入され始めている。消火ホースを接続し、リモコン操作で放水を行うことで、消防士は後衛から安全に消火活動ができるようになると亦庄時報が報じた。 消防士に代わって…

アパレルに求められることを究極まで追求するSHEIN。アマゾンの中国業者排除が追い風に

ファストファッションブランド「SHEIN」は、「お客さんが求めるものを」「安く」「速く」「大量に」「多品種を」提供するというアパレル企業としては当たり前のことをやっている。ただし、そこにAIなどのテクノロジーをふんだんに使い、効率を極限まで追求し…

制限速度なし、料金所なし。走りながら充電、自動運転車もOKのスーパー高速道路が開通目前

制限速度を撤廃し、走行中充電や自動運転車にも対応するスーパー高速道路「杭紹甬高速」が2022年中に開通予定で工事が進んでいる。工事中の映像が出回ることで、多くのドライバーが期待で胸を膨らませていると楠竹一が報じた。 2022年中に全線開通するスーパ…

わりかん後払い保険が次々と運営停止に。なぜわりかん保険はうまくいかなかったのか

中国の「後払いわりかん保険」の運営停止が続き、2021年12月28日ついにアリババ系の「相互宝」(シャンフーバオ)が運営停止となり、この「後払いわりかん保険」のすべてが消えることになったと財先説が報じた。 保険料は、保険支払額をわりかんして後払い …

夜間経済とほろ酔い文化。「酒+X」店舗体験で変貌するバー業界

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 111が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、夜間経済と店舗体験についてご紹介します。 読…

タオバオ達人が脱税問題で相次いで活動停止。ライブコマースが転換期を迎える

2021年11月12月、タオバオライブで活躍するタオバオ達人が相次いで脱税問題が指摘をされた。トップのタオバオ達人である薇娅は、各種のアカウントも凍結をされ、事実上の活動停止状態になっている。この失われた流量はどこに行くのか。タオバオ以外のライブ…

北京冬季五輪でデビューをしたAI手話通訳。簡単ではなかった開発ストーリー

北京冬季五輪に合わせて、AI手話通訳が中央電視台に登場した。アナウンサーが話した内容をリアルタイムで手話に翻訳をしてくれる。百度と天津理工大学の合同チームが開発をした。しかし、手話で必要とされるのは手の動きだけではない。開発は簡単なことでは…

北京冬季五輪の開会式。「立春」の演出を支えた武術学校の伝統技

北京冬季五輪開幕式の冒頭の演目「立春」。緑色の発光竿が揺れることで、春の芽吹きが表現された。この動きを演じているのは、武術学校の生徒400人。昨年の9月から練習に入り、直前まで練習を続けた。この演出を支えたのは、武術学校の伝統技だと北京日報が…

北京冬季五輪の開会式。「雪花」の演出を陰で支えたAIoTテクノロジー

600人のぼんぼりの鳩を持った子どもたちが集まり、雪の結晶とオリーブの枝で作られた聖火台が光り出す。この印象的な演出「雪花」を支えていたのは、AIにより三次元座標を計算するテクノロジーだったと21世紀経済報道が報じた。 聖火台を製造したのは京東方 …

二軸マトリクスで整理をするECの進化。小売業のポジション取りの考え方

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 110が発行になります。 登録はこちらから。 https://www.mag2.com/m/0001690218.html 今回は、ECの進化史についてご紹介します。 進化史と言…

抖音、快手のライブECがGMV10兆円越え。事業ポジショニングから見たショートムービーEC

ショートムービープラットフォームによるECが好調だ。なぜ、ショートムービーによるECはここまで受けるのか。それは従来のECと差別化ができ、空白地帯となっていたブルーオーシャンを抖音と快手がいち早く発見したからだと人人都是産品経理が報じた。 急成長…

故宮博物院×テンセント。博物館のデジタル化で行った5つのこと

故宮博物院とテンセントが共同で進めている収蔵品のデジタル化プロジェクトが始まって5年になる。すでにデジタル化が完了をし、WeChatミニプログラムなどを通じて、スマホで収蔵品を鑑賞できるようになっていると文化産業評論が報じた。 コロナ禍の打撃の中…

米ビッグテックのCEOはインド人。なぜ中国人は米ビッグテックのCEOになれないのか

米国主要テック企業のCEOにインド人が就任するケースが増えている。しかし、ほぼ同じ人数がいる中国人がCEOに就任するケースは少ない。これはなぜなのか。中国人の成功のイメージは多元化をしているからだとニュージーランドヘラルド中文網が報じた。 アジア…

ファーウェイの納税額はテンセントの5倍。なぜテンセントは納税額が少ないのか

ファーウェイの利益は600億元で、テンセントの利益は1590億元と2.5倍になる。しかし、納税額はファーウェイが1000億元、テンセントは200億元と少ない。テンセントはなぜ納税額が少ないのか。それはタックスヘイブンであるケイマンに登記をしているからだと華…