中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アリババがついに社区団購に本格参入。フーマNBの商品ラインナップは既存社区団購の10倍

フーマフレッシュを運営するアリババが、ついに社区団購に本格参入をした。フーマフレッシュのインフラを活かした「フーマNB」だ。参入時期では他のテック企業に遅れをとったものの、豊富な商品ラインナップと短時間配送で追い上げを図っている。社区団購の…

中国版TikTokがフードデリバリーに進出。上場準備の一環か?

中国版TikTok「抖音」が、一部のユーザーに向けてテスト運用という形でフードデリバリーサービスを始めている。抖音のDAUは8億人を突破して、国民的なインフラとなっているため、正式スタートすれば一気に普及するのではないかと見られている。バイトダンス…

シャオミが新卒者5000名を一気に採用へ。目的は経営者の高齢化を防ぐこと

小米が新卒者5000人の大量採用計画を明らかにして話題になっている。雷軍CEOは、経営者の高齢化を防ぐために、若い世代を大量採用して、その中から30歳で経営層に入る人材を育てるのだという。雷軍は今後中国で深刻な問題になる高齢化社会にいち早く手を打っ…

1時間で10万本の電話。人工知能がPCR検査を勧めて、全員検査

中国でも変異種による新型コロナの感染拡大が散発的に起きている。その対処法は、全員PCR検査、早期隔離だ。これで市中感染という最悪の時代を防げている。その全員PCR検査に貢献しているのが、人工知能による検査のすすめの電話だと21世紀経済報道が報じた…

自動車のAピラーを透明にして安全確保。EVメーカー「ナタ」が採用。浙江省では安全性試験の標準化へ

6月1日、浙江省汽車工程学会は「乗用車デジタル透明Aピラーシステム性能要求と試験方法」(http://www.ttbz.org.cn/upload/file/20210510/6375625214003599911435441.pdf)を公開した。これは中国で初めての透明Aピラーの規格の雛形になるものだと開眼視頻が…

広告メディアとしてのTikTok。デジタル広告の主流になり始めているショートムービー広告

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 082が発行になります。 今回は、ショートムービー広告についてご紹介します。 現在、中国には月間アクティブユーザー数(MAU)10億人を突破…

ファーウェイの天才少年が開発をした自律走行する自転車。一人で4ヶ月で開発

ビリビリの配信主「稚暉君」が公開した動画が話題になっている。自律走行をする自転車を週末の空き時間を利用して、わずか4ヶ月で開発したというものだ。稚暉君はビリビリの人気配信主であるだけでなく、ファーウェイの天才少年プロジェクトにも選ばれた人。…

生鮮EC2社が米国で上場申請。生鮮ECの最大のテーマは黒字化

叮咚買菜、毎日優鮮の生鮮EC2社が相次いで米国で上場申請をした。しかし、先にナスダックに上場した毎日優鮮は公開初日に株価が下落するなど前途多難なスタートになっている。生鮮ECの最大のテーマは黒字化だと商業数据派が報じた。 生鮮EC2社が赤字上場 生…

名物女性エンジニアが退職を迎えた日。期待される女性エンジニア比率の向上

ITシステム開発企業「盛安徳軟件」の名物女性エンジニアが退職の日を迎えた。管理職へのオファーは何度もあったが、それを拒否して、30年間現場に居続けた女性エンジニアだ。中国でも女性ITエンジニアの比率は低いことから、女性エンジニアにとって王世瑩さ…

生鮮EC「ディンドン買菜」「毎日優鮮」が米国上場へ。生鮮ECの黒字化はほんとうに可能なのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 081が発行になります。 今回は、主要2社が米国上場を行う生鮮ECについてご紹介します。 生鮮ECは、野菜や肉、魚といった生鮮食料品をスマホ…

発火事故が続く電動自転車の領域に、安全な水素自転車が登場。まずはシェアリング自転車から

中国で電動自転車のバッテリー発火事故が続いている。国民的乗り物となり、速度制限などの規制を突破するため、違法改造が横行していることも大きな原因のひとつになっている。そこで、シェアリング交通企業「永安行」は、安全な水素自転車を開発し、シェア…

QRコード決済にまだあった単純な手口の死角。家計簿アプリの画面を見せて決済完了を装う

広西省南寧市で、QRコード決済「アリペイ」の決済完了画面を家計簿アプリの画面で装い、無銭飲食をするという事件が起きた。あまりにも単純な手口で、南寧市公安では、入金を必ず確認するように注意喚起をしていると騰訊網が報じた。 QRコード決済の新たな死…

不正会計、上場廃止でも追加投資が行われるラッキンコーヒー。2.5億ドルを獲得

一時は、スターバックスを超えるとまで言われたカフェチェーン「ラッキンコーヒー」。モバイルオーダーを最初に活用し、「行列のできないカフェ」として一気に人気が高まった。しかし、株価を釣り上げる目的での不正会計事件が起き、上場廃止となり、多くの…

既存スーパーがそろって減収減益の危険水域に。店頭販売だけではもはや生き残れない

各スーパーの2021Q1の財務報告書が出揃い、関係者に衝撃を与えている。そろいもそろって減収減益となり、わずかな黒字は維持しているものの危険水域に入り、もはや店頭販売だけに頼るビジネスモデルが通用しないことが明確になった。アリババは新小売スーパ…

テスラ車の事故はワンペダル操作のせい?運転感覚がガソリン車とは異なるテスラ

テスラ車の事故が連日報道されている。その多くは、不具合ではなく、運転操作ミスと考えられるが、ネットではテスラのワンペダル操作に問題があるという声が上がり、有志が中国工信部に調査を依頼するまでに至っている。テスラのワンペダルのどこに問題があ…

中国主要スーパーが軒並み減収減益の危険水域。もはや店頭販売だけでは生き残れない

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 080が発行になります。 今回は、苦境に立たされている中国のスーパーマーケットについてご紹介します。 上場しているスーパーマーケット運営…

テック企業創業者は40歳で引退。伝統産業創業者は70歳になっても現役。この違いが生まれる理由

テック企業の創業者は、40歳前後で引退をする例が多い。一方で、伝統産業の創業者は70歳を超えても現役を続ける。この違いは、後継者に対する考え方が違っているからだと郝聞郝看が報じた。 38歳でバイトダンスCEOを退任した張一鳴 TikTokなどを開発したバイ…

iPhoneが20%引き、170円でEVが買える。拼多多の驚きの大盤振る舞いで、なぜ拼多多は成長し続けられるのか

拼多多の定番となったキャンペーン「9.9元搶購」「100億補助」。170円でiPhoneやEVが買える、大幅割引で一流メーカーの商品が買えるなどのキャンペーンで、一部の投資家からは「資金を燃やして、顧客を買っている」と批判をされることもあった。しかし、財務…

WeChatミニプログラムがアプリ連携を遮断。アプリの時代が終わる

WeChatミニプログラムが、アプリを開く機能を削除した。今までは、WeChatミニプログラムを開いている状態から、タップすることなどで関連アプリを開くことができたが、この機能が利用できなくなる。ネイティブアプリの時代が終わり、WeChatミニプログラムの…

ソーシャルEC「拼多多」がアグリテック(農業テクノロジー)を積極支援をする理由

2021年5月に開催された世界知能大会の中で、第1回中国農業ロボットイノベーションコンペが開催され、20の製品が入賞した。このコンペにはソーシャルEC「拼多多」が支援をしている。拼多多は、以前からアグリテックを積極的に支援をしており、それにより自社…

ジャック・マーの夢「湖畔大学」が破れる。受難続きのアリババ

教育制度の強化により、民間の教育機関が「大学」を名乗ることができなくなった。ジャック・マーが創立したビジネススクール「湖畔大学」も、「湖畔創研センター」に改称することになった。ジャック・マーは校長も辞任し、ジャック・マーの夢のひとつが破れ…

再び動き始めた顔認証技術。中国の主要プレイヤー6社の戦略

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 079が発行になります。 今回は、顔認証についてご紹介します。 中国は顔認証技術の応用にかけては、他国よりも先んじていました。きっかけと…

EC税の導入が目前。EC業者が領収書を発行しない理由とは

ECでの販売にかかる所得税はこれまできちんと徴収されていなかった。EC出品業者が領収書を発行しないため、売上を把握する方法がなかったからだ。そこで、国家税務総局は、国家電子商務税収分析システムを開発し、このシステムへの登録を義務づけ、売上を正…

フードデリバリー最大手の「美団」が手数料を実質値下げ。デリバリー手数料競争が始まる

独禁法違反の調査が入っている美団が、フードデリバリーの手数料を値下げすることを発表し、飲食店から歓迎されている。すでに美団は、生活サービスを広く扱うようになっていて、デリバリー事業の比率は相対的に下がっている。しかし、デリバリーが美団の広…