中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

BATが築いたネットの天下三分の計。トラフィックをめぐる戦い

BATは、中国のテックジャイアント3社というだけでなく、ネットのトラフィックも分け合っている。互いのトラフィックが交錯することなく、天下三分の計の形になっている。その構造ができあがったのは、アリババが百度やテンセントからのトラフィックを遮断す…

新中華圏が構築されつつある東南アジアITビジネス

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 035が発行になります。 今回は、目先を変えて、東南アジアのIT状況についてご紹介します。 中国ITのメルマガなのに、なぜ東南アジア?と思わ…

過剰投入の大戦後に、定着のステージに進んだシェアリング自転車

2017年のシェアリング自転車競争では、ofoとMobikeなどが市場に過剰投入をすることで、放置自転車問題が社会問題にまでなっていた。現在は、大手企業が投資を行い、母企業とのシナジー効果を狙う戦略に変わっている。これにより、適正投入となり、シェアリン…

5Gエリアの拡大により、各地で導入される自動運転ロボバス

長沙市に続いて鄭州市でもロボバスの導入が始まった。バス路線を整備することで、専用バスレーンを走り、信号はバスの進行に合わせて青になるというものだ。自動運転には5G通信エリアの拡大が決め手になっていると大河網が報じた。 ロボバスが目指すのは無人…

下手くそな似顔絵から、リアルな顔写真を生成するDeepFaceDrawing

北京市の中国科学院の研究チームが、手書きの似顔絵からリアルな顔写真を生成する人工知能DeepFaceDrawingを開発した。今年2020年7月にオンラインで開催されたSIGGRAPH2020で論文が発表されたと十輪網が報じた。 素人が描いた下手くそな似顔絵から顔写真を生…

国際的な人工知能高級人材の29%は中国人。米中関係悪化が人工知能研究に与える影響とは

米中の関係悪化が、米国の人工知能研究や産業への応用に悪影響を与えるのではないかという研究結果が報告された。今や、米国の人工知能の最先端研究人材の29%は中国の大学が供給しているからだとニューヨークタイムズが報じた。 ペンタゴンのプロジェクトに…

テンセントが深圳市にネットシティ建設計画を発表。データ駆動型設計の都市が年内に着工

テンセントは、米国の建築設計事務所NBBJとともに、深圳大鏟湾にネットシティを建設する。約200万平米(東京ドーム40個分)という広大なもので、7年以内に完成をすると前瞻網が報じた。 ビッグデータでデザインをするコンピュテイショナルデザイン NBBJは米…

中国の人工知能産業は、米国にどこまで迫っているのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 034が発行になります。 人工知能というとどのようなイメージを想像されるでしょうか。例えば、iPhoneに搭載されているアップルの音声アシス…

コロナ需要で急増する宅配ステーション。赤字と繁盛の違いはどこにあるのか?

コロナ禍により、宅配便の需要が急増し、菜鳥では100都市3万カ所の宅配ステーションの増設を決めている。しかし、開業しても赤字のところもあれば、大きな利益をあげているところもある。この違いはどこにあるのか。立地と副業だと幸福341が報じた。 コロナ…

第4のEC「雲集」がナスダック上場。S2b2cソーシャルECの仕組み

5月3日、ソーシャルEC「雲集」が米ナスダック市場に上場をした。アリババ、京東という大手EC、急速に成長するソーシャルEC「拼多多」に次ぐ「第4のEC」となる。そのビジネスモデルはマイクロビジネスに立脚したS2b2c型と呼ばれていると陸水財経が報じた。 微…

なぜ香港ではECが成長しないのか。その3つの理由

中国では、コロナ禍で、ECの需要が急増し、ECに対する投資も活発になっている。一方で、香港はECが成長をしない。その理由は3つあると銀河集団が報じた。 コロナ禍でも成長する中国のEC 中国のECが成長をしている。コロナ禍で、さまざまな産業が休業、縮小…

クラスター対策に使われた「ビッグデータ」とは?北京市民がざわつく

6月11日、それまで新規新型コロナ患者がゼロの日が56日間続いた後、新発地農産物市場で突然クラスターが発生した。北京市は、新発地市場に立ち寄ったことがある人全員に連絡、PCR検査を受けさせることでクラスターを終息させた。この連絡に使われた「ビッグ…

突然、ECからギフトカードが送られてくる「29元詐欺」。狙いは個人情報か?

中国では、ガラクタを代引き宅配で送りつける「39元詐欺」が横行している。宅配企業が、事前に内容を確認させる手順を可能にししたため、下火にはなっている。すると、今度はギフトカードを送りつけてくる「29元詐欺」が見られるようになったと問律が報じた…

BATがBATである理由。トラフィック制御からの視点

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 033が発行になります。 中国のビジネスやテックに関心がある方であればBATという言葉はご存知だと思います。米国のテックジャイアントを表す…

ソーシャルEC。次世代ECなのか、それとも中国独特のECなのか

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 032が発行になります。 中国のECが好調です。新型コロナの感染拡大で、多くの人が外出を控えたため、ECの需要が急増しました。 ECの世界での…

自動運転ロードーローラーで、高速道路の舗装作業を完全無人化

四川省の攀大高速道路で、世界初となる自動運転ロードローラーによる高速道路建設工事が行われた。1台のフィニッシャーと4台のロードローラーのチームで、舗装作業を完全無人化することが可能になったと二十四簡史が報じた。 自動運転で有害気体の出る舗装作…

Tik Tok使用禁止は、タルサの報復?中国ネット民の反応

Tik Tokの米国での使用禁止問題あるいは売却問題は、中国人の目にはどう移っているのだろうか。Q&Aサイト「知乎」から主な意見を拾った。 中国メディアは冷静な反応 バイトダンスのTik Tokが米国での使用禁止、または米国企業への売却の問題が起きている。当…

iPhone組み立てロボット計画。中国人に負け、失敗に終わる

アップルのiPhoneやiPadなどの組み立てを行っているフォクスコンが8年間にわたって、ロボット導入計画を進めていたが、失敗に終わった。原因は、ロボットは中国人の手先の器用さに敵わないというものだったと澎湃新聞が報じた。 iPhoneを組み立てる「百万ロ…

すでに始まっている京東の無人配送。仕分けから配達までを自動化

京東の無人配送が普及の段階に入ろうとしている。長沙市にはスマート配送ステーションを設置し、仕分けから配送までをすべて自動で行える環境が整っている。今後のこのシステムを他都市展開していくことになると車東西が報じた。 京東の戦略は「テクノロジー…

ユニコーン企業数で、中国が米国を抜く。貢献したのは物流系ユニコーン

胡潤研究院が公開した「2019胡潤グローバルユニコーン企業ランキング」によると、ユニコーン企業は世界に494社あり、国別では中国が米国を抜き、世界で最大のユニコーン企業を擁する国になった。貢献をしたのは物流企業で、自動化が進んでいると物流搬運機器…

大量導入前夜になった中国の自動運転車

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 031が発行になります。 中国が、自動運転車大量投入の前夜を迎えています。滴滴出行は、上海でロボタクシーの試験営業を始めました。エリア…